睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が停止または低下する状態を指します。特に、気道が閉塞する「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)」が一般的で、肥満や顎の構造が原因となることが多いです。適切な治療が行われないと、高血圧、心疾患、脳卒中のリスクが増加します。
睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群の症状
- 日中の強い眠気
- いびき
- 集中力の低下
- 起床時の頭痛
- 夜間頻尿
歯科での治療方法
- スリープスプリント(マウスピース)治療:
下顎を前方に保持する装置。 - 顎矯正手術: 骨格的な問題を修正。
- 補綴的治療: 義歯や咬合調整で気道を広げる。
睡眠時無呼吸症候群の
治療は歯科で可能?
歯科医は、気道と密接に関連する顎骨や舌、咬合を専門に扱っています。マウスピース(スリープスプリント)は、下顎を前方に保持して気道を拡張する装置で、歯科医が個別に作製します。
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マウスピース治療とは
マウスピースは、寝ている間に下顎を前方に保持し、気道を拡張する装置です。個別に調整されるため、快適で効果的です。

マウスピース治療の適応条件
- ・軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群
- ・CPAP治療が難しい場合
- ・骨格的な問題が軽度である場合
マウスピース治療の効果
- ・軽度のSASで80%以上の症状改善
- ・中等度で60%以上の効果
マウスピース治療の
デメリットや注意点
- 顎骨、咬合、気道、の検査
- 定期的な調整が必要
- 適応外の重症例には効果が限定的
歯科治療以外の治療法
(CPAPなど)と比較した時のメリット
- ・装置が小さく、携帯しやすい
- ・CPAPよりも患者の快適性が高い
- ・軽度・中等度のSASに対して特に有効
内科との連携
内科との連携は重要です。特に重症例では、CPAP治療が必要になることがあります。
歯科では主に軽度・中等度の症例を担当します。
歯科での診断や治療方法
- 顎関節に負担をかける場合がある
- 口腔内スキャン
- 歯科専用CT
- 睡眠評価装置
- 内科との連携
検査・診断画像


睡眠評価装置


【大人】睡眠時無呼吸症候群の
原因と改善方法
原因

- ・肥満:首周りの脂肪が気道を圧迫
- ・あごの形や位置異常:下あごが小さい・後退している
- ・舌の位置の問題:舌が奥に落ち込んで気道をふさぐ
- ・加齢による筋力低下
- ・鼻づまりやアレルギー
改善方法
- ・CPAP療法:鼻から空気を送り込み、気道を広げる医療機器の使用
- ・マウスピース治療:就寝時に装着することであごの位置を調整し、気道を確保
- ・体重管理や禁煙・禁酒
- ・MFT(口腔筋機能療法):舌や口まわりの筋肉を鍛えて、正しい呼吸・飲み込み・舌の位置を身につけるトレーニング
【子ども】睡眠時無呼吸症候群の
原因と改善方法
原因

- ・アデノイド・扁桃腺肥大:気道を物理的にふさぐ
- ・鼻炎・口呼吸の習慣
- ・あごの発達不足や歯列の乱れ
- ・舌の筋力不足:舌が本来の位置(上あご)に収まらず、気道を圧迫する
改善方法
- ・耳鼻科的治療(アデノイド・扁桃腺摘出など)
- ・小児矯正(拡大床、プレオルソなどで歯列を広げる)
- ・MFT(口腔筋機能療法):舌・唇・頬などの筋肉を鍛えて、正しい呼吸と口の使い方を習慣づける
- ・アレルギー治療・姿勢の改善
MFT(口腔筋機能療法)とは?

MFT(Myofunctional Therapy)とは、舌や唇、頬などの口腔周囲筋を正しく機能させるためのトレーニングです。呼吸・咀嚼・嚥下・発音・姿勢などの改善を目的としています。
特にSASと深く関係しているのが、「舌の位置と筋力」です。睡眠中、舌が正しい位置(上あご)にあることで気道は開かれ、スムーズな呼吸が保たれます。しかし、舌の筋力が弱いと、重力により舌が落ちて気道をふさぎ、無呼吸の原因となります。
MFTの効果
- ・舌が正しい位置に安定することで気道が確保される
- ・鼻呼吸が促され、口呼吸の習慣を改善
- ・子どものあごや顔貌の成長を正しい方向に導く
- ・睡眠の質が改善し、日中の集中力や活動性の向上にも
どんな人にMFTが
向いている?
- ・睡眠時にいびきをかく・呼吸が止まると指摘された
- ・朝起きたときに疲れが取れない
- ・口が開いて寝ている・日中も口呼吸が多い
- ・矯正中または矯正後の安定を図りたい
- ・子どもの口呼吸・姿勢・発音が気になる
年齢に関係なく、舌や口の筋肉の正しい使い方を身につけることは、睡眠の質や健康にとって非常に大切です。
睡眠時無呼吸症候群
治療の流れ
施術の流れ
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- 検査
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歯科専用CTなどを用いて精密な検査を行います。
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- 診断
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検査結果をもとに診断を行い、治療計画を説明します。また内科と密に連携をとり症状に応じた治療のご提供をします。
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- 治療
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治療計画にご納得頂き、契約後治療を開始します。
睡眠時無呼吸症候群で
よくあるご質問


1,心血管疾患のリスク増加
2,交通事故リスクの
上昇(眠気による)
3,糖尿病、メタボリック症候群との関連
上記リスクがあります。


必要です。装置の調整や効果のモニタリングのため、定期的な通院が推奨されます。


診断が確定した場合、スリープスプリント治療に健康保険が適用されます。
ただし、適用条件があるため事前の確認が必要です。