執筆者情報:小室 敦

2023.06.14
八重歯を矯正する方法とは?八重歯の原因や矯正するメリットについても徹底解説
この記事では「八重歯を矯正する方法」について紹介していきます。 結論、八重歯を矯正する方法については、マウスピース矯正、裏側矯正、ホワイトワイヤー矯正、ワイヤー矯正が挙げられます。 他にも「八重歯を矯正するメリット」や「八重歯を抜歯した方がいいケース」についても解説します。 ぜひこの記事を参考に、八重歯を矯正する方法について理解を深めてみてください。 また「アンカースクリューとは?」について知りたい方は、こちらにて解説を行っておりますので、ぜひ確認してみてください。 八重歯の原因 八重歯とは、叢生(そうせい)と呼ばれる不正咬合の一種で、審美的や噛み合わせ的に悪い歯並びを指します。 具体的に八重歯の原因については、主に以下2つが挙げられます。 乳歯が早く抜けてしまう 歯と顎の大きさ それぞれの原因について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。 乳歯が早く抜けてしまう 乳歯が早く抜けてしまうと、奥歯の永久歯が前側に移動して生えてくる可能性が高くなるので、八重歯の原因とされています。 基本的に、永久歯の犬歯は一番最後に生えてくる特徴があります。 また、犬歯の位置に生えてくる乳歯が抜けるのが遅くなってしまうと、永久歯の犬歯が八重歯になってしまうリスクが高くなります。 このように、乳歯によって八重歯ができるリスクが高くなってしまうので、八重歯を予防したい場合は、小さい頃から注意深く観察するようにしましょう。 歯と顎の大きさ 歯と顎の大きさによっても八重歯ができるリスクが高くなります。 顎が小さいと、永久歯が全て並んで生えるスペースがなくなってしまい、八重歯になってしまうケースが多く挙げられます。 顎のサイズが一般的でも、歯のサイズが大きいと全ての歯が並んで生えるスペースがなくなってしまうので、八重歯ができやすくなります。 また、普段から柔らかいものばかり食べていると、顎が未発達になりやすくなるので、普段からよく噛んで食べるようにしましょう。 八重歯を放置するリスク 八重歯を放置するリスクについては、主に以下が挙げられます。 虫歯や歯周病になりやすくなる 奥歯に大きな負担がかかる それぞれのリスクについて紹介していきましょう。 虫歯や歯周病になりやすくなる 八重歯になってしまうと、歯並びが重なってしまい、食べかすや歯垢が残りやすくなり、虫歯や歯周病になりやすくなるリスクが高くなります。 普段から丁寧にブラッシングするのはもちろん、デンタルフロスなどを使用して、入念に歯間ケアを行うのが重要です。 八重歯の状態によっては、噛み合わせのバランスが悪くなってしまい、歯周病と似たような症状の「咬合性外傷」が起こりやすくなるので注意が必要です。 奥歯に大きな負担がかかる 八重歯になってしまうと、上下の犬歯が上手に噛み合わなくなってしまうので、奥歯に大きな負担がかかってしまいます。 犬歯は噛み合わせを行う上で重要な役割を持っており、歯列全体にかかる負担を分散させることが可能です。 また、八重歯の状態が続いてしまうと、歯がすり減ってしまったり割れてしまうなどのリスクが高くなり、最悪の場合には顎関節症などの症状が出てしまう可能性もあります。 八重歯を矯正するメリット 八重歯を矯正するメリットについては、以下が挙げられます。 口元全体の見た目が改善する 噛み合わせが改善する 肩こりや頭痛が改善する それぞれのメリットについて紹介していきます。 口元全体の見た目が改善する 八重歯を矯正すると、口元全体の見た目が改善されます。 実際に、八重歯になっている方は、歯並びがコンプレックスになってしまい、口元を隠してしまうケースが多くみられます。 また、口を閉じている状態でも、八重歯は外側に飛び出しているので、口元が膨らんでしまい、見た目が悪くなってしまいます。 このように、八重歯を矯正すれば、歯並びはもちろん、口元の膨らみを改善できて、美しい顔のラインが実現可能です。 噛み合わせが改善する 八重歯を矯正すると、噛み合わせが改善されて、食べ物をしっかりと噛めれるメリットが挙げられます。 食べ物がしっかりと噛めない状態だと、咀嚼が不十分になり胃に負担をかけてしまい、消化不良を引き起こしてしまうリスクが高くなります。 しっかりと噛むことができれば、口周りの筋肉を鍛えることにもつながるので、口元全体のシルエット改善にも効果的に働きます。 肩こりや頭痛が改善する 八重歯を矯正すると、全身のバランスが整って、肩こりや頭痛が改善することが可能です。 噛み合わせの状態が悪いと、側頭筋に負担がかかってしまい、血液の流れが悪くなって肩こりや頭痛の原因にもなります。 また、最初は少しの噛み合わせが悪い状態でも、噛みやすい方ばかりで噛んでいると、体の重心の位置がズレてしまい、全身が歪んでしまうリスクが高くなります。 肩こりや頭痛に悩んでいる方は、なるべく早く八重歯を矯正することをおすすめします。 八重歯を矯正する方法 八重歯を矯正する方法について把握しておきましょう。 具体的に八重歯を矯正する方法については、以下が挙げられます。 マウスピース矯正 ワイヤー矯正 裏側矯正 ホワイトワイヤー矯正 それぞれの矯正方法について紹介していきますので、これから八重歯を矯正したいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。 マウスピース矯正 マウスピース矯正は、取り外し式の透明のマウスピースを着用して、八重歯などの歯並びを治します。 透明で目立ちにくいので、マウスピースを装着してもほとんど気付かれることはありません。 他の矯正方法と比較して、虫歯や歯周病になったり、痛みが強く出てしまうなどの治療中のトラブルが少ないメリットが挙げられます。 食事や歯磨きの際には、取り外すことができるので、日常生活への支障なく八重歯の矯正ができます。 しかし、八重歯の状態によっては適応できない症例があるので、あらかじめ確認しておきましょう。 ワイヤー矯正 ワイヤー矯正とは、歯にブラケットと呼ばれる装置を装着して、ブラケットにワイヤーを装着して歯の矯正を行う治療方法です。 歯列矯正方法の中でもっとも多くの医院で行われている実績があります。 他の矯正方法よりも適応範囲が広く、出っ歯やすきっ歯、受け口などさまざまな症状にも対応できるメリットが挙げられます。 一部分のみ歯並びを治したい場合でも、ワイヤー矯正でも治療を行うことが可能です。 裏側矯正 裏側矯正は、歯の裏側にブラケットを装着して歯の矯正を行う治療方法です。 矯正装置が目立たないので、接客業や営業職などの見た目を気にする方におすすめの治療方法と言えるでしょう。 口元にものが当たった際でも、矯正装置で口腔内に傷がついてしまうリスクを減らせられます。 しかし、発音に影響を及ぼしやすかったり、ワイヤー矯正に比べて治療期間が長くなってしまうデメリットがあるので、あらかじめ注意が必要です。 ホワイトワイヤー矯正 ホワイトワイヤー矯正は、白い塗装または白い金属のブラケットやワイヤーの矯正装置を着用する治療方法です。 従来のワイヤー矯正のようにギラギラと光らないので、目立ちにくいメリットが挙げられます。 ワイヤー矯正と同様にさまざまな症状に対応しています。 しかし、治療途中で塗装が剥げてしまって、矯正装置が目立ってしまうケースもあるので注意が必要です。 八重歯を抜歯した方がいいケース 八重歯になりやすい犬歯は噛み合わせをする上で非常に重要な役割を持っているので、基本的に八重歯を抜歯するのは避けるようにしましょう。 しかし、八重歯を抜歯した方がいいケースについては、以下が挙げられます。 噛み合わせの改善 八重歯に虫歯や欠損がある それぞれのケースについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。 噛み合わせの改善 八重歯を抜歯することで、噛み合わせが改善されるのであれば、抜歯を検討する必要があります。 実際に、八重歯が他の歯よりも上に生えている状態などの場合は、矯正するのが難しくなるので、抜歯するケースが多く見られます。 抜歯をしてしまうと、噛み合わせに悪影響を与えてしまうリスクもあるので、なるべく実績が多くある歯科医院で八重歯を抜歯してもらうようにしましょう。 八重歯に虫歯や欠損がある 八重歯に虫歯や欠損などがある場合には、抜歯が必要になると言えるでしょう。 八重歯は他の歯と重なり合っているので、食べかすや歯垢が残りやすく、虫歯になりやすいもの事実です。 また、虫歯を放置してしまうと、他の歯にも悪影響を与えてしまうので、抜歯の有無に関係なく、虫歯はなるべく早く治療を行いましょう。 八重歯の矯正治療は表参道AK歯科がおすすめ! 出典:表参道AK歯科 項目 内容 住所 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5丁目50-6サクセス青山3F アクセス 表参道駅徒歩3分、渋谷駅徒歩5分 電話番号 03-6452-6405 診療時間 【月・火・水・金】 12:30〜16:00 17:00〜20:30 【土・日】 9:30〜12:30 13:30〜17:30 【休診日】 第1・3・5日曜、第2・4月曜、木曜日 診療内容 表側矯正・裏側矯正・部分矯正・マウスピース矯正・ハーフリンガル・インプラント矯正・小児矯正・ホワイトニング・インプラント・セラミック矯正・セラミック治療・ラミネートベニア・ダイレクトボンディング・ガミースマイル・虫歯治療・歯周病・小児歯科・親知らず・入れ歯・口腔外科 料金 【表側矯正】 部分:上顎or下顎 ¥440,000 上下顎 +¥165,000 全体:上顎or下顎 ¥880,000 上下顎 +¥220,000 スピード矯正(カリエール併用) +¥165,000 ハイブリット矯正(マウスピース併用) +¥165,000 クリアブラケット +¥55,000 【裏側矯正】 部分:上顎or下顎 ¥495,000 上下顎 +¥165,000 全体:上顎or下顎 ¥1,100,000 上下顎 +¥330,000 スピード矯正(カリエール併用) +¥165,000 ハイブリット矯正(マウスピース併用) +¥165,000 表参道AK歯科は、豊富な治療実績を誇っており、高い技術を持っている歯科医師やスタッフが多く在籍している歯科医院です。 豊富な矯正メニューから最適な治療法を提案してもらえるので、安心して治療を受けることが可能です。 痛みに配慮した治療はもちろん、充実の保証制度やアフターフォローを受けられる特徴が挙げられます。 表参道AK歯科の口コミ 歯科衛生士さんも先生も非常に親切で安心して抜歯をしていただくことができました。 埋没の親知らずで難易度高めとのことでしたが、とても上手に抜いていただき痛みも少なく済みました。 とてもおすすめの歯医者さんです! また機会があればお願いしたいと思っています。 引用元:GoogleMap   矯正をする為、下の親知らずを2本抜きました。抜歯をするのは初めてで多少の不安はありましたが、しっかり説明もしてくれて、施術中には、途中途中声もかけていただいて、1本抜くのに30分もかからなかったです!塗る麻酔もしていただいて、痛みもなく抜いた後も痛みや腫れることは無かったです☆ 糸取りも2分もしないで終わってとても、スムーズで満足のいく歯医者さんです! 引用元:GoogleMap   かかりつけの歯医者で矯正を勧められ何軒かカウンセリングに行ったのですが、1番親身になってお話を聞いて下さったのでAK歯科•矯正歯科さんにお願いしようと思いました! マウスピース矯正かワイヤー矯正のどちらが良いのか迷っていたのですが… それぞれのメリットやデメリットをわかりやすく教えていただき、シュミレーションも見せていただきました! スタッフの皆様が本当に優しくて、ここなら安心できそうだなと思いました。 これから自分の歯並びが良くなっていくのが楽しみです! 引用元:GoogleMap 八重歯の矯正方法について理解を深めよう! 今回は、八重歯の矯正方法について知りたい方に向けて、八重歯を矯正するメリットや八重歯を抜歯した方がいいケースを紹介しました。 八重歯を矯正するメリットについては、以下が挙げられます。 口元全体の見た目が改善する 噛み合わせが改善する 肩こりや頭痛が改善する 八重歯を矯正する方法について把握しておくと、自分に合った最適な治療方法で八重歯を矯正することにもつながります。 今回の記事を参考に、表参道AK歯科で八重歯の矯正治療を受けてみてはいかがでしょうか。
2023.06.13
歯に物が挟まる原因とは?歯に物が挟まったときの対処法や予防するポイントについても紹介
歯に物が挟まる原因について知りたいと悩んでいませんか? この記事では「歯に物が挟まる原因」について紹介していきます。 結論、歯に物が挟まる原因については、歯と歯の間に虫歯があったり、詰め物が劣化しているなどが挙げられます。 他にも「歯に物が挟まったときの対処方法」や「歯に物が挟まったまま放置するリスク」についても解説しましょう。 また「見えない矯正方法」について知りたい方はこちらにて解説を行っておりますので、ぜひ確認してみてください。 歯に物が挟まる原因 具体的に歯に物が挟まる原因については、主に以下が挙げられます。 虫歯がある 詰め物が劣化している 歯周病が進行している 歯並びに問題がある それぞれの原因について紹介していきましょう。 虫歯がある 歯と歯の間に虫歯があると、歯に物が挟まる原因にもなります。 虫歯で歯に穴が空いていない状態でも、歯の表面がザラザラとしてしまうので、食べかすや歯垢が付きやすくなってしまうのです。 実際に、歯と歯の間は磨き残しが多く、虫歯になりやすくなるので、歯間ブラシなどを使用するのをおすすめします。 入念にブラッシングをしても、落としきれない食べかすや歯垢があるので、定期的に歯科医院でクリーニングを受けるようにしましょう。 詰め物が劣化している 詰め物が劣化していると、歯と詰め物との隙間が大きくなってしまい、歯に物が挟まりやすくなります。 一般的な詰め物の寿命は、銀歯とレジンで5年、セラミックなら20年と言われています。 詰め物は歯科用接着剤やセメントでしっかりと接着されていますが、経年劣化によって接着が弱まってしまい、隙間ができてしまうリスクがあります。 セラミックの場合でも、少しの隙間によって虫歯や歯周病になってしまう可能性があるので、最低でも1年に1回はメンテナンスを行いましょう。 歯周病が進行している 歯周病が進行してしまうと、歯茎が後退することで歯と歯茎の隙間が広くなり、歯に物が挟まりやすくなります。 歯茎が後退してしまうと、歯がグラグラしてしまい、最悪の場合は歯が抜け落ちてしまうリスクがあります。 このように、歯周病を放置してしまうと、口内環境が悪くなってしまうので、早期治療を行う必要があります。 歯並びに問題がある 歯並びに問題があると、歯と歯の隙間が広かったり狭かったりして、咀嚼の度に物が挟まってしまう原因にもなります。 噛み合わせが悪い場合でも、一部の歯だけに負荷がかかってしまい、歯の隙間に物を押し込んでしまうリスクがたかくなります。 また、普段から歯ぎしりや食いしばりなどが癖になっている方は、歯に負担をかけてしまっている可能性が高いので、あらかじめ注意が必要です。 歯並びが悪い状態を維持してしまうと、さらに歯並びが悪くなってしまい、トラブルが増えてしまうリスクがあるので、早期治療を行うのをおすすめします。 歯に物が挟まったときの対処方法 歯に物が挟まったときの対象方法については、以下が挙げられます。 歯間ブラシを使う デンタルフロスを使う 虫歯・歯周病治療をする 矯正治療を受ける それぞれの対処方法について紹介してきましょう。 歯間ブラシを使う 歯に物が挟まったときには、歯間ブラシを使用すると、効果的に物を取り除くことが可能です。 歯間ブラシにはI字型とL字型の2種類があり、前歯や奥歯、歯並びなどによって使い分けると、さらに効率よく使用できます。 しかし、歯間ブラシが大きすぎてしまうと、歯茎を傷つけてしまうリスクがあるので、自分に適したサイズの歯間ブラシを使用するようにしましょう。 デンタルフロスを使う デンタルフロスには、糸巻きタイプのデンタルフロスとホルダータイプのデンタルフロスの2種類があります。 Y字タイプのデンタルフロスだと、奥歯や前歯のどちらにも使いやすい特徴があります。 また、ワックスありとワックスなしのタイプもありますが、ワックスありのデンタルフロスだと、滑りが良いので、はじめてデンタルフロスを使用する方におすすめと言えます。 虫歯・歯周病治療をする 歯にものが挟まったままにしてしまうと、虫歯や歯周病が悪化してしまうリスクがあるので注意が必要です。 虫歯が進行してしまうと、歯に穴が開いている状態になっているので、詰め物や被せ物などを行う治療を行います。 歯周病が進行してしまうと、歯を支えている骨や歯茎が弱くなっている状態になるので、早期治療を行う必要があります。 このように、虫歯・歯周病などを改善できれば、歯の隙間に物が挟まるのを改善できます。 矯正治療を受ける 歯に物が挟まる原因として、歯並びが悪いというのが原因として挙げられるので、矯正治療を受けると、歯に物が挟まりにくくなります。 具体的に矯正治療については、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などが挙げられます。 歯並びによっても、矯正治療ができない場合があるので、事前に診断をしてもらう必要があります。 歯に物が挟まるのを予防するポイント 具体的に歯に物が挟まるのを予防するポイントについては、以下が挙げられます。 定期検診を受ける 早めに矯正治療をする それぞれのポイントについて解説します。 定期検診を受ける 定期検診を受けることで、虫歯や歯周病、歯に物が挟まってしまうリスクを減らせます。 実際に、丁寧にブラッシングしているつもりでも、磨き残しによって、気づかないうちに虫歯や歯周病になってしまっているケースも多くあります。 歯科医院によって異なりますが、定期検診とクリーニングを一緒に行っている場合もあるので、自分の要望に合っている歯科医院を選ぶようにしましょう。 早めに矯正治療をする 噛み合わせや歯並びが悪い状態だと、磨き残しが多くなってしまい、歯のトラブルが多くなってしまうリスクが高くなるので、早めに矯正治療を行う必要があります。 成人よりも子供の頃のほうが、歯の移動スピードが早くなり、矯正する期間が短いメリットが挙げられます。 このように、子供の頃から歯並びや噛み合わせで悩んでいる方は、なるべく早く矯正治療を受けるようにしましょう。 歯に物が挟まったまま放置するリスク 具体的に歯に物が挟まったまま放置するリスクについては、以下が挙げられます。 虫歯になる 歯周病が進行してしまう 歯と歯の間に隙間できる それぞれのリスクについて紹介していきましょう。 虫歯になる 歯に物が挟まったまま放置してしまうと、虫歯になってしまうリスクが高くなります。 虫歯になってしまうと、歯が溶けてしまうのはもちろん、口臭や顎の変形、最悪の場合には心筋梗塞などの命にかかわる病気になってしまう可能性があります。 虫歯菌が他に感染してしまうと、虫歯が広がってしまい、口内環境が悪くなってしまいます。 早期治療を行えば、歯の神経を取る必要がないので、健康的な歯を維持することにもつながります。 歯周病が進行してしまう 歯周病とは、歯垢と呼ばれる細菌によって引き起こされる病気です。 歯周病が進行してしまうと、歯周ポケットの中に細菌が入り込んでしまい、徐々に歯周組織を破壊して炎症が起こってしまいます。 炎症が進行してしまうと、毒性物質が歯肉の血管から全身に入ってしまい、さまざまな病気を引き起こしてしまうリスクが高くなります。 具体的には、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などが挙げられます。 このように、歯周病は命に関わる病気にかかってしまうリスクがあるので、あらかじめ注意が必要です。 歯と歯の間に隙間できる 歯に物が挟まったまま放置してしまうと、歯が移動してしまい、歯と歯の間に隙間ができてしまうリスクが高くなります。 基本的に歯の間に物が挟まっている状態だと、違和感がありますが、その状態が続いてしまうと、異変に気づきづらくなるので、少しでも違和感を感じたら歯間ブラシなどを使用してケアを行いましょう。 万が一、歯と歯の間に隙間ができたら、さらに歯に物が挟まりやすくなるので、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの矯正治療を行うようにしましょう。 定期検診なら表参道AK歯科がおすすめ! 出典:表参道AK歯科 項目 内容 住所 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5丁目50-6サクセス青山3F アクセス 表参道駅徒歩3分、渋谷駅徒歩5分 電話番号 03-6452-6405 診療時間 【月・火・水・金】 12:30〜16:00 17:00〜20:30 【土・日】 9:30〜12:30 13:30〜17:30 【休診日】 第1・3・5日曜、第2・4月曜、木曜日 診療内容 表側矯正・裏側矯正・部分矯正・マウスピース矯正・ハーフリンガル・インプラント矯正・小児矯正・ホワイトニング・インプラント・セラミック矯正・セラミック治療・ラミネートベニア・ダイレクトボンディング・ガミースマイル・虫歯治療・歯周病・小児歯科・親知らず・入れ歯・口腔外科 料金 【表側矯正】 部分:上顎or下顎 ¥440,000 上下顎 +¥165,000 全体:上顎or下顎 ¥880,000 上下顎 +¥220,000 スピード矯正(カリエール併用) +¥165,000 ハイブリット矯正(マウスピース併用) +¥165,000 クリアブラケット +¥55,000 【裏側矯正】 部分:上顎or下顎 ¥495,000 上下顎 +¥165,000 全体:上顎or下顎 ¥1,100,000 上下顎 +¥330,000 スピード矯正(カリエール併用) +¥165,000 ハイブリット矯正(マウスピース併用) +¥165,000   表参道AK歯科は、実績豊富な歯科医院で、一人ひとりの要望に合わせて治療を行うことが可能です。 虫歯や歯周病などを予防する定期検診・クリーニングはもちろん、一人ひとりの歯並びや歯茎などのバランスを見てもっとも最適な治療方法の提案を受けることができます。 在籍している歯科医師や歯科衛生士の人柄が良いので、治療内容や痛みに不安がある方でも、安心して治療を受けれるメリットも挙げられます。 充実の保証制度で、アフターフォローも充実しているので、歯医者に苦手意識を持っている方にもおすすめの歯科医院と言えるでしょう。 表参道AK歯科の口コミ 矯正をする為、下の親知らずを2本抜きました。抜歯をするのは初めてで多少の不安はありましたが、しっかり説明もしてくれて、施術中には、途中途中声もかけていただいて、1本抜くのに30分もかからなかったです!塗る麻酔もしていただいて、痛みもなく抜いた後も痛みや腫れることは無かったです☆ 糸取りも2分もしないで終わってとても、スムーズで満足のいく歯医者さんです! 引用元:GoogleMap   矯正をする為、下の親知らずを2本抜きました。抜歯をするのは初めてで多少の不安はありましたが、しっかり説明もしてくれて、施術中には、途中途中声もかけていただいて、1本抜くのに30分もかからなかったです!塗る麻酔もしていただいて、痛みもなく抜いた後も痛みや腫れることは無かったです☆ 糸取りも2分もしないで終わってとても、スムーズで満足のいく歯医者さんです! 引用元:GoogleMap   とても丁寧に説明や治療をしてくださって安心してお願いできました。 親知らずの抜歯で伺ったのですが、とても上手で抜歯中の痛みはなかったです! 腫れもそんなになかったように感じます。 引用元:GoogleMap 歯に物が挟まる前に予防しよう! 今回は、歯に物が挟まる原因について知りたい方に向けて、歯に物が挟まったときの対処方法や歯に物が挟まったまま放置するリスクを紹介しました。 歯に物が挟まる原因については、主に以下が挙げられます。 虫歯がある 詰め物が劣化している 歯周病が進行している 歯並びに問題がある また、歯に物が挟まるのを予防するポイントを理解しておくと、歯のトラブルを未然に予防することにもつながります。 今回の記事を参考に、歯に物が挟まる前に予防をしましょう。
2023.06.10
前歯が気になる人必見!部分矯正を成功させるポイントとは?
「前歯の歯並びがコンプレックスで、歯を出して笑ったり、向かい合って話たりするのが苦手」という人もいるでしょう。 歯科矯正は上記のような悩みを持つ人におすすめの治療方法ですが、「歯科矯正は費用が高くて手が出ない」、「矯正器具が目立つのではないか」と治療に消極的になってしまう人が多いです。 そこで今回は、これらの悩みを改善できる部分矯正について解説していきます。 この記事を読むとわかること 部分矯正の特徴 部分矯正の種類 部分矯正のメリット・デメリット 部分矯正の適応症例 部分矯正が向いている人 部分矯正を成功させるポイント 前歯の歯並びが気になる人には部分矯正がおすすめ 出っ歯やガチャ歯など、前歯の歯並びに悩んでいる人には、部分矯正がおすすめです。 歯全体を矯正するよりもはるかに安く・短期間で治療が行えます。 まずは、部分矯正の特徴やメリット・デメリットを解説していくので、どのようなものかチェックしていきましょう。 部分矯正とは 部分矯正とは、上下6本ずつの前歯を整える治療方法です。 歯科医によって2本〜治療が可能なので、気になる部分だけを最小限の治療をしたいときに向いています。 ただし、部分矯正には向いている症例と向いていない症例があるので、治療を行う前に見極めが必要です。 部分矯正の種類 部分矯正は、全体矯正と同じく3種類の矯正方法があります。 それぞれ特徴や適応が異なるので、自分に合った矯正方法を選択しなくてはいけません。 以下3種類の矯正方法をわかりやすく解説するので、矯正方法を検討する際に役立ててください。 ・ワイヤー矯正 ・裏側矯正 ・マウスピース矯正 ワイヤー矯正 ワイヤー矯正は最もポピュラーな歯科矯正の方法で、歯の表面に矯正器具を取り付け、ワイヤーで力を加え歯を動かしていきます。 歯の表面に器具を取り付けるため、審美面がデメリットと感じる人もいるでしょう。 しかし、3種類の中で最も適応症例が多く、幅広い歯並びに対応できます。 裏側矯正 裏側矯正は、歯の裏側に矯正器具を取り付け、ワイヤーで力を加え歯を動かしていきます。 歯の裏側に器具を取り付けるので、対面で会話をしていても歯科矯正をしていることがわかりません。 ただし、矯正器具が邪魔になって滑舌が悪くなることがあります。 マウスピース矯正 マウスピース矯正は、マウスピース型の矯正器具を使用して、弱い力で歯を動かしていきます。 透明度の高い素材を使用して作られているので、3種類の中で最も審美面が優れていることが魅力です。 また、マウスピース矯正は自分で矯正器具を取り外せるので、しっかりと歯をケアできます。 部分矯正と全体矯正の違い 部分矯正と全体矯正の違いは、矯正する歯の範囲です。 部分矯正は前歯のみを整えるため、全体矯正に比べて費用が安く、短期間に治療が終わります。 しかし、噛み合わせや奥歯からしっかり動かすような矯正はできないので、その場合は全体矯正を行わなくてはいけません。 部分矯正の6つの適応症例 先ほど部分矯正は大きく歯を動かすことができないとお伝えしましたが、「自分の歯並びは部分矯正が行えるのか」という点が気になりますよね。 部分矯正は、軽度不正咬合に適応されます。 部分矯正が適応される軽度不正咬合を解説していくので、自分に当てはまるものはあるか確認してみてください。 ・受け口・しゃくれ(反対咬合) ・歯並びのがたつき(叢生) ・八重歯 ・出っ歯 ・すきっ歯 ・歯のねじれ 受け口・しゃくれ(反対咬合) 前歯が原因で受け口になっている場合、部分矯正で歯軸を傾けることで反対咬合の改善が可能です。 ただし、下の犬歯と側切歯の間に隙間がある場合に限ります。 上記に当てはまらない場合は、全体矯正で奥歯からしっかり動かさなくてはいけません。 歯並びのがたつき(叢生) 前歯の一部がガタガタしているという場合も、部分矯正で治療が行えます。 部分矯正で治療を行える叢生は、以下の通りです。 前歯の一部分に叢生がみられる 噛み合わせに問題がない 奥歯の歯並びに問題がない 矯正に必要なスペースが確保できる 上記に当てはまらない場合は、全体矯正を行う必要があります。 八重歯 八重歯は叢生の一種で、日本人に多い歯並びです。 犬歯が少し前にでている程度の八重歯であれば、部分矯正で改善できるでしょう。 しかし、歯がしっかり重なっている重度の八重歯の場合は、全体矯正を行わなくてはいけません。 出っ歯 噛み合わせや奥歯の歯並びに問題がない軽度の出っ歯は、部分矯正で治る可能性が高いです。 受け口の部分矯正同様、歯軸の傾斜や位置を調整します。 抜歯が必要な場合や骨格が問題の場合は、部分矯正の適応外です。 すきっ歯 歯と歯の間に隙間があるすきっ歯の状態は、部分矯正の適応症状です。 とくに、上前歯の隙間(正中離解)に悩んでいる場合は、部分矯正で十分改善できます。 叢生や八重歯よりも治療しやすく、短期間で治療が終わるでしょう。 歯のねじれ 歯のねじれ(捻転歯)は部分矯正でも治療可能です。 しかし、スペース不足によって起きた捻転歯をそのまま部分矯正で治療すると、出っ歯ぎみになってしまいます。 そのため、歯のねじれを部分矯正で治療する際は、歯を削る(ディスキング)処置を行うことが多いです。 部分矯正ができない症例 部分矯正が適応されない症例は、重度不正咬合です。 先ほど部分矯正で対応できると挙げた症状でも、程度が酷い場合は全体矯正が必要になります。 また、顎変形症などの骨格が問題になる歯並びは、外科手術が必要になることもあるので歯科口腔外科に相談しましょう。 部分矯正の3つのメリット 「歯科矯正をするなら、適応症例が多い全体矯正をしたほうがいいのではないか」と考える人もいるでしょう。 確かに、全体矯正は幅広い不正咬合を治療できますが、治療期間や費用がネックに感じる人が多いです。 部分矯正には以下3つのメリットがあり、全体矯正のデメリットを解消できます。 費用が安い 短期間で治療できる 矯正中の違和感が少ない 費用が安い 歯科矯正は自由診療なので、とても高いイメージを持つ人もいるでしょう。 実際に、全体矯正は60万円〜150万円が相場となっていて、高額な治療費用を用意しなくてはいけません。 しかし、部分矯正なら10万円〜70万円と、全体矯正の半分以下で治療できます。 矯正の種類 部分矯正 全体矯正 費用相場 10万円~70万円 60万円~150万円 短期間で治療できる 全体矯正の治療期間は、一般的に1年〜2年半程度です。 しかし、部分矯正なら1年半以内に治療が完了します。 最短3か月で矯正治療が終わることもあるので、短期間で治療を終わらせたい人におすすめです。 矯正中の違和感が少ない 全体矯正は歯全体にちからをかけて歯を動かすため、痛みや頭痛を伴うことがあります。 しかし部分矯正なら、一部分しか矯正器具を付けないので、全体矯正に比べて痛みが少ないです。 また、滑舌に関わるようなことも少ないので、これまで通りに生活が送れるでしょう。 部分矯正の3つのデメリット これまで部分矯正のメリットをお伝えしてきましたが、部分矯正には残念な面もあります。 メリットとデメリット両方を確認しておくと、治療を行う際に戸惑いが少ないでしょう。 今回紹介する部分矯正のデメリットは、以下3つです。 ・噛み合わせの改善ができない ・完璧にきれいな歯並びにはならない ・健康な歯を削る可能性がある 噛み合わせの改善ができない 部分矯正は、上下の前歯12本分の歯科矯正を行います。 奥歯には矯正器具を装着しないので、噛み合わせの改善は見込めません。 噛み合わせに問題があるまま部分矯正を行うと、不正咬合が悪化する可能性もあります。 完璧にきれいな歯並びにはならない 部分矯正は歯全体を矯正するわけではないので、完璧にきれいな歯並びにはなりません。 歯を奥にずらせない分、矯正によって出っ歯気味になることもあります。 しっかり歯並びを整えたい場合は、全体矯正を検討したほうがいいでしょう。 健康な歯を削る可能性がある 出っ歯や叢生を部分矯正する場合、ディスキングという歯を削る処置が行われます。 上記の症状は歯が並ぶスペースが十分でないため、健康な歯を削ってスペースを確保しなくてはいけません。 歯の表面を軽く削る程度なので、歯に悪影響が起きる可能性は低いです。 部分矯正が向いている人 部分矯正を検討している人の中には、「歯医者に行く前に治療が適応されるか知りたい」という人もいるでしょう。 そこで、部分矯正が向いている人の特徴を紹介します。 下記4つに当てはまる人は、部分矯正で満足いく結果が得られる可能性が高いです。 ・前歯の歯並びを治したい人 ・症状が軽度な人 ・治療費用を抑えたい人 ・短期間で治療を終わらせたい人 前歯の歯並びを治したい人 部分矯正は左右の犬歯の間の歯列を整えます。 そのため、「前歯の隙間をなくしたい」、「犬歯が少し前に出ているのが気になる」という人は、部分矯正で満足いく結果が得られるでしょう。 犬歯より奥の歯まで調えたいという場合は、全体矯正を検討してください。 症状が軽度な人 軽度な叢生や出っ歯を治したいという場合は、部分矯正がおすすめです。 比較的歯並びがいい場合は、前歯の歯列が整うことでより清潔感がアップします。 治療費用を抑えたい人 「歯科矯正の費用を抑えたい」という人は、矯正範囲の狭い部分矯正なら費用を安く抑えられます。 ただし、きちんと奥歯まで矯正したいという場合は、マウスピースの全体矯正を検討するのがおすすめです。 短期間で治療を終わらせたい人 部分矯正は治療範囲が狭いので、全体矯正に比べて早く治療が終わります。 矯正治療をなるべく早く終わらせたい人に最適です。 部分矯正を成功させる5つのポイント せっかく部分矯正を行うなら、満足いく治療を受けたいですよね。 この章では、部分矯正を成功させるポイントとして、下記5つを紹介します。 これから部分矯正を受けようと思っている人は、この章を参考に歯科医選びをしてください。 ・口コミの評判を考慮して病院選びをする ・通院しやすい歯科医を選ぶ ・全体でかかる費用と相場を確認しておく ・丁寧なカウンセリングが行われている歯科医を選ぶ ・部分矯正で希望の仕上がりになるかシミュレーションしてもらう 口コミの評判を考慮して病院選びをする ネット上の口コミは、これまでその歯科医に通った人の感想が記載されています。 口コミの評判がいい歯科医は、治療やカウンセリングが丁寧なことが多いです。 口コミをチェックするときは、いい口コミだけでなく、悪い口コミもチェックしておきましょう。 通院しやすい歯科医を選ぶ 矯正治療は、治療経過を観察するために定期的に通院しなくてはいけません。 そのため、自宅や職場、学校から通いやすい歯科医を選ぶのがおすすめです。 アクセスの悪い歯科医を選ぶと、通院が億劫になってしまいます。 全体でかかる費用と相場を確認しておく 歯科矯正は自由診療なので、歯科医によって設定金額が異なります。 相場とかけ離れた歯科医を選んでしまうと、後々トラブルになる可能性があるので注意が必要です。 部分矯正の費用相場は、下記表を参考にしてください。 ワイヤー矯正 裏側矯正 マウスピース矯正 30万円〜60万円 40万円〜70万円 10万円〜40万円 丁寧なカウンセリングが行われている歯科医を選ぶ 歯科医に限らず、満足いく治療を受けるためには、カウンセリングが丁寧な病院を選ぶことが大切です。 矯正治療の場合高い治療費用がかかるので、医師やカウンセラーとコミュニケーションを取り、希望の仕上がりを伝えなくてはいけません。 歯科医を選ぶときは、希望を汲んで納得いく説明をしてくれる歯科医を選びましょう。 部分矯正で希望の仕上がりになるかシミュレーションしてもらう 歯科矯正は、シミュレーションをもとに治療を進めます。 部分矯正を受ける際は、希望の仕上がりを歯科医スタッフと共有し、再現可能かシミュレーションしてもらいましょう。 不可能な場合、どのくらい希望に近づけられるか確認してください。 部分矯正なら10万円以下で治療できる可能性も! 部分矯正歯全体矯正の半分以下の費用で治療が行えるので、矯正費用を抑えたいという人におすすめの治療方法です。 表参道AK歯科・矯正歯科では、部分矯正1本33,000円から治療を行っているため、気軽に部分矯正治療を受けられます。 カウンセリングは無料で実施しているので、歯並びについての悩みをお持ちの人はぜひご相談ください。
2023.06.07
歯並びが良くてもロゴボになるって本当?|ロゴボは放置せずに早めの治療がおすすめ
歯並びが良くても口ゴボになる可能性はあります。 口ゴボになると、見た目的にも良くないので、できるだけ早く直しましょう。 今回の記事では「歯並びが良くても口ゴボになる原因」について解説します。   ロゴボとは? ロゴボとは「口元が盛り上がっている」「鼻の下が長く見える」といった見た目のことです。 出っ歯でないのに口元が前に突き出ていると感じる場合もロゴボに該当します。 ロゴボかどうかは「Eライン」で判断 「Eライン」とは「横顔美人」の判断基準として使われているもので、横顔を見たときに鼻と顎の先端に引いた直線に対して唇が内側に入っている状態が理想的だといわれています。 日本人の場合では、Eラインと上唇が1~2ミリ、下唇はほんのわずか触れる程度が美しいとされています。 Eラインでチェックするロゴボは3種類 Eラインでチェックした場合、ロゴボと判断されるケースは主に3種類あります。 ・下顎が引っ込んでいるケース…下顎の骨が内側に位置していて下顎のオトガイ部の組織が薄く、エラの下顎角部分の角度が大きく下顎が後下方へと回転しているためロゴボに見える ・両唇がEラインより外側にあるケース…上下の歯が前に倒れていて上下の顎が前に出ているため歯も前に位置し、口元を前へ押し出すことによりロゴボ状態になっている ・いわゆる「出っ歯」と呼ばれるEラインで上顎がEラインよりも前に出ていて、上の歯が前に出ているケースが多い ロゴボの原因は? ロゴボの原因はいろんなケースが考えられ、先天的な原因のものから後天的に日常の生活での癖などが原因のものがあります。 次の4つの原因について解説します。 ◆遺伝 ◆口呼吸 ◆指しゃぶりやおしゃぶり ◆舌のクセによるもの 遺伝 遺伝による「ロゴボ」は、両親のどちらかが歯の生え方に問題があり斜めに生えていたり、顎が前に突き出ていたりといった先天的な原因によるものです。 歯の生える方向や歯並びや顎の形は遺伝から引き継ぐ可能性が高いため、両親の歯並びなどが悪いとロゴボになるケースが少なくありません。 しかし、歯の生えている向きがロゴボの原因になっているケースなら矯正治療で治すことができますが、骨格が原因でロゴボになっている場合には手術が必要になることもあります。 口呼吸 口で呼吸するクセのある人は、口呼吸が原因でロゴボになる場合があります。 通常、鼻で呼吸する場合には口の周りの筋肉が口が開かないようにストッパーとして働いているため閉じていますが、口呼吸をしている場合は筋肉が働きません。 使わない筋肉は衰えてしまうため、日常的に口呼吸をしていると口の周りの筋肉はどんどん弱っていくことになります。 筋肉が弱ると一層口を開けているようになるため、口元が突き出るロゴボが一層進行することになります。 「指しゃぶり」や「おしゃぶり」 子どもの時に「指しゃぶり」をしていたり、「おしゃぶり」を長期間使っていたりする場合も後天的にロゴボになる原因の1つとして考えられます。 子どもの歯は大人の歯に比べて安定していないため、指しゃぶりやおしゃぶりといった外的刺激に影響を受けやすいです。 指しゃぶりやおしゃぶりをしているとき、口の中では「舌で歯を押し付ける」状態になっているため、その圧力が歯に加わってしまい内側から押し出されるように斜めに歯が生えて、ロゴボへと進行する可能性が大きいです。 舌のクセ 舌が前歯にあたっていることや、舌を前歯に押し当てるクセ、舌が前歯を押す位置にあることもロゴボになる原因です。 歯が前歯の裏側に当たっているときや少し動かせば前歯の裏側に当たってしまう場合、無意識のうちに舌で歯を押してしまうためです。 特に口呼吸で口の周りの筋肉が緩んでいると、内側から押される力が加わっても防ぐことができず、どんどん歯が出てしまうこともあります。 歯並びが良くてもロゴボ? 歯並びが良くても口元に突出している感があり、いわゆる「ロゴボ」で悩んでいる人も少なくありません。 歯並びが綺麗であることと、横顔が綺麗であるいことがイコールではないため、歯並びは良いのに「ロゴボ」であるというケースが起きてしまいます。 歯並びが良くても「ロゴボ」になる原因には以下のことが考えられます。 骨格の問題 骨の異常による「骨格性」と呼ばれる上顎、上下顎前突による「ロゴボ」は、上顎の歯が並ぶ骨が狭かったり、下顎が前に成長できない場合によるものです。 そもそもの骨格による場合も多いですが、上顎が歯が並べないほど狭かったり、下顎の成長が伴っていなかったりする場合は、幼少期に硬いものを食べなかったり、顎をしっかり使えていなかったりといった食生活や習慣によって成長が抑制された場合も大きな要因です。 特に洋食化によって子どもの頃から柔らかいパンが主食だったり、スナック菓子など噛み応えの少ない食生活は顎の成長と大きな関係があります。 骨格に問題のある場合でも矯正治療によって改善が見込める場合もありますが、場合によっては「外科矯正」という「顎の骨を切る」手術が必要になる場合もあります。 歯の生え方の問題 前歯の傾斜による「ロゴボ」や「出っ歯」は「歯槽性上顎前突」といい、歯の生え方や歯の向きが問題です。 これは、幼少期の指しゃぶりや口で呼吸をする「口呼吸」が原因の場合と舌で歯を前に押す「舌癖」などが原因で起こるもので後天的な上顎前突です。 このような場合の有効な治療法としては主に「歯列矯正」が考えられます。 しかし、癖や習慣によるところが大きいため矯正後の「後戻り」に拍車をかけないように指しゃぶりや爪を噛むなどの「習癖」や舌で歯を押してしまったり、舌が歯にすぐ着く位置にある「舌癖」を合わせて改善する必要があります。 唇や軟組織の問題 歯や骨には問題がなく、「唇が分厚い」「口元の皮膚が厚い」などといった場合のロゴボは唇や軟組織の問題で、逆に顎の皮膚や筋肉といった軟組織が薄い場合も口が盛り上がって見えることがあります。 このようなケースの場合は、表情筋トレーニングやダイエットで変化することもありますが、唇の厚みや顔の造形などの改善は遺伝的な要素も大きいため、改善が難しくもあります。 唇や皮膚や年齢を重ねていくにつれて薄くなる場合もありますが、どうしても改善したい場合は歯列矯正である程度口元を引っ込めたり、美容整形を視野にいれたりする必要があります。 ロゴボは自分で治せる? 結論から申し上げますと自分自身で治療することは難しいです。 ごく軽度の症例であるならば、「表情筋のトレーニング」や「ダイエット」で改善できるケースもゼロではありませんが、このような症例に該当するケースは稀です。 「ロゴボ」や「出っ歯」で悩まれているほとんどの方は、「軟組織」が原因であるため、そうなると矯正治療や場合によっては美容整形での治療が必要となります。 そういった治療をしながら、口呼吸や舌で歯を押してしまう悪習慣を改善していく自分自身での努力も重要です。 ロゴボを放置した場合 「ロゴボ」は必ずしも治療が必要なのでしょうか。 見た目がとくに気にならないのであれば、治療しなくてもいいのかというと、そうではなく、放っておくと別のトラブルにつながる可能性があります。 ここでは「ロゴボ」をそのまま放置した場合について解説します。 虫歯や歯周病になりやすい ロゴボをそのまま放置していると、「虫歯や歯周病になりやすくなる」というリスクがあります。 ロゴボの人は歯並びが「デコボコ」していることが多いため、歯ブラシがしっかりと当たらず、歯垢や汚れが残ってしまい、その結果虫歯や歯周病に罹患する可能性が高くなります。 また、かみ合わせも悪い状態のため、口唇が閉じづらく開きがちで口呼吸しているケースが多くみられます。 口呼吸していると口腔内が乾きやすいため、ドライマウスにより唾液による自浄作用があまり働かずに口腔内の細菌の繁殖を促してしまいます。 歯並びが良い場合でもロゴボを招いた習慣によって、虫歯や歯周病にかかりやすくなるケースもあります。 顎関節症になりやすい ロゴボを放置すると「顎関節症」になりやすいというリスクもあります。 ロゴボではかみ合わせが良くないため、食べ物を噛むたびに奥歯や顎に負担がかかりやすく、顎関節症になりやすいです。 肩こりや頭痛を引き起こす ロゴボを放置すると「肩こり」や「頭痛」を引き起こします。 歯並びも悪く、かみ合わせも良くないため、左右均等に同じ力で噛むということができず、奥歯や顎に負担がかかって肩こりや頭痛へとつながります。 胃腸に負担がかかる ロゴボを放置してしまうと、胃腸にも負担をかけることになります。 ロゴボの人の多くは「かみ合わせ」が良くない場合が多く、咀嚼がうまくできないことから、十分な咀嚼がされない状態で飲み込むため、胃腸に負担がかかります。 ロゴボを治す方法 ロゴボを治す方法にはどのような治療法があるのか解説します。 抜歯をせずに歯を後退させる ロゴボを治す方法の一つとして、抜歯を行わずに突出した前歯を含む歯列を後ろへと下げる方法があります。 具体的には、一番後ろにある奥歯をさらに奥へと今の位置から移動させることにより、前歯を後ろへ下げるためのスペースを確保することを可能にします。 この方法によって、スペースを確保することができたら、歯並びを整えるために抜歯をしなくても良いというメリットがあります。 ただし、親知らずがある場合は事前に抜歯しておくことが必要です。 奥歯を後ろに下げるといってもスペースに限界があるので、歯を抜いてスペースを作る方法に比べると、大きなスペースの確保は難しくもあります。 顎の大きさに十分なゆとりがある場合や、歯の重なりが少なくてスムーズに前歯を奥に下げることが可能だと見込めた場合には適用できることが多い治療法です。 抜歯をして歯を後退させる 歯列を後ろに下げることで十分なスペースを確保することが難しい症例のロゴボの場合には、抜歯を行ってスペースを空けて確保する必要があります。 この方法をする場合、抜歯を行う歯は基本的には小臼歯になることが多いです。 小臼歯とは、歯を前から数えていったときに4番目または5番目にある歯のことをさします。 ロゴボで前歯がかなり突出している場合や、前歯以外の歯並びがかなり大きく重なりあってしまっている場合には、この抜歯をして歯を後退させる治療法を選択します。 歯を削ってスペースを空ける 口元が突出してしまったロゴボを治療するには、歯を削ってスペースを作りだして前歯を後ろに下げるという方法も選択肢の一つです。 これは、隣の歯とぶつかっているエナメル質の部分を少し削ることで歯の横幅を細くし、歯を並べるスペースを確保する方法で、「IPR」(Interproximal Enamel Reduction) といいます。 数ミリ単位で少しずつ隙間を作りだしますが、虫歯や歯がしみたりといった心配のない範囲のみなので、削る範囲は限られています。 外科手術による方法 ロゴボが重度の症例の場合、外科手術による治療法が適用になる場合があります。 顎の骨切りを行って、突出している口元を後ろに下げることで、ロゴボを改善します。 矯正治療でロゴボを改善する方法 マウスピース矯正やワイヤー矯正などの矯正治療でロゴボを治療する方法について解説します。 マウスピース矯正 マウスピース矯正は透明なマウスピース型の矯正装置を装着することによって、少しずつ歯を動かしていき、ロゴボを改善していく治療法です。 ワイヤー矯正よりも痛みや違和感が少ないといわれており、軽度の症例であれば費用や期間も抑えて改善できるというメリットがあります。 自身の症例がマウスピース矯正で治療が可能であるかは歯科医師に相談してみましょう。 マウスピース矯正の費用相場は約60~100万円で、治療に要する期間の目安は1~2年程度ですが、治療の範囲によって異なります。 ワイヤー矯正 ワイヤー矯正は歯にブラケット型の矯正装置を装着し、そこへワイヤーを通して歯を動かしていく治療法です。 矯正治療の方法として最も長い歴史があり、歯科医師の技術も安定しています。 歯を大きく動かす必要がある症例の場合は、マウスピース型の矯正よりもこちらの方が適しているといえます。 ワイヤー矯正はブラケットを歯の裏側につける方法もあり、表側に装着する方法よりも高度な技術が必要となります。 ワイヤー矯正の費用相場は60~130万円、治療期間の目安は約2年程度です。 ロゴボは自分に適した治療法で早めに改善しよう ロゴボのさまざまな原因と治療法について紹介しました。 ロゴボをそのままにしておくとリスクやトラブルが不調となって表れてきます。 そうならないように、自分に適した方法で早めに改善していきましょう。
2023.06.05
リテーナーとは何のために必要なの?歯の矯正装置を外した後に必要なこと
歯の矯正治療は歯並びが綺麗になって矯正装置を取り外すことができたら終わりだと思っているかもしれませんが、装置を外してそのままだと歯並びは崩れてしまいます。 この記事では、リテーナーの役割や種類などについて、分かりやすく解説しています。 リテーナーとは   リテーナーとは、歯を矯正治療に使用する保定装置のことをさし、矯正装置を外した後に歯並びが「後戻り」することがないよう位置を安定させるために使用します。 リテーナーの使用は矯正治療後の状態を保つために非常に重要な役割を担っています。 矯正治療の効果を台無しにしないためにも医師の許可がでるまでしっかり使用期間を守りましょう。 リテーナーを使用しないと矯正後の歯が戻ってしまう理由 矯正装置で移動させた歯の周辺組織では、矯正後の状態を安定させるために「作りかえ」が行われています。 作り変えには一定の期間を要し、その期間はまだ歯が安定しておらず、元の場所に戻ろうとする力が働いているためリテーナーを使用しないと歯が戻ってしまいます。 リテーナーの種類 リテーナーには、「取り外しが可能なタイプとできない」や「全体的を覆うのではなく、部分的もタイプ」というように種類があります。 利便性などの理由から取り外し可能なタイプを希望する場合が多いですが、状態によっては固定式のタイプが望ましいケースもあります。 リテーナーの種類には大きく分けて「マウスピース型」「ワイヤー型」「プレート型」の3種類があり、それぞれの種類について特徴を解説します。 マウスピース型 ◆清掃しやすい ◆見た目が良い ◆慣れるまで違和感がある マウスピース型のリテーナーは個人の歯並びに合わせて作成します。 単独使用だけでなく、他のリテーナーと併用することもあり、例えば、プレート型を使用している人が日中はマウスピース型を使用するといったケースの使い方もされます。 マウスピース型は目立ちにくくて歯並びを保つという点でも優れているというメリットはありますが、上下で装着すると歯の間にマウスピースが介在していて直接かみ合うことができないため、積極的にかみ合わせの安定を図っているときには向かない場合もあります。 また、噛みしめが強い人や歯ぎしりがある人はマウスピースに穴が空いてしまうなど耐久性はプレート型に比べて劣ります。 ワイヤー型 ◆見た目が良い ◆違和感が少ない ◆清掃が難しいため歯科でのクリーニングが必要 ワイヤー型は固定式の細いワイヤーを歯の裏側に接着させて使用する保定装置です。 歯を直接固定している分、動きやすい部分を強固にとどめておく点において効果が一番期待できるのがワイヤー型です。 ワイヤーの固定が歯の裏側なので、見た目は装着物が見えることなくいられるのがメリットですが、固定式なのでセルフでは清掃が難しいため、定期的に歯科でのクリーニングが必要です。 プレート型 ◆清掃がしやすい ◆見た目に難あり ◆慣れるまで違和感がある プレート型のリテーナーは個人の歯型を採取し、「レジン」という素材で床を作成されており、プレートの外側になる歯の周りの部分をワイヤーが取り巻いています。 歯の表の部分にあるワイヤーを透明のプラスチックや乳白色のファイバー製にして外側からの見た目は目立ちにくくリテーナーを作成することも可能です。 とくにプラスチック製にした「QCMリテーナー」等は、見た目で目立ちにくいため、人前に出る機会が多い人におすすめです。 いつまでリテーナーを装着するのか 矯正後に歯の周辺組織が新しく形成されるまで1年は歯の後戻りする力が強く働くため、装着しておく必要があります。 1年経ったら外しても大丈夫かというと、まだ十分とはいえないため、2年以上はリテーナーを装着していなくてはなりません。 なぜなら、1年が過ぎると次第に歯は安定してくるものの、2年以上経過しないと不安定な状態であることに変わりないからです。 リテーナーの1日の装着時間 リテーナーを装着している効果を最大限に発揮して「後戻り」を防ぐためには、リテーナーの装着時間が重要なポイントになります。 矯正終了直後は特に歯が後戻りしやすい状態にあるため、ほぼ1日中リテーナーを装着して過ごすことになりますが、しっかりと医師から指示された装着時間を守る必要があります。 リテーナーを装着して過ごす時間は歯の位置が安定するにつれて短くなっていきます。 経過期間と1日の装着時間の目安は以下の通りです。 ◆矯正終了後~約3か月 1日20時間:歯磨きや食事の時間以外は装着して過ごす ◆約3か月後~半年 1日の約半分:在宅している時間は装着して過ごす ◆約半年後~2年 夜間のみ装着して過ごす ◆約2年:保定期間終了 上記のスケジュールはあくまで目安なので、装着して過ごす時間や歯の安定具合によっては前後する可能性があります。 自己判断はせず、医師に伝えれた期間を守りましょう。 保定期間中の通院はどのくらい? 矯正終了後の保定期間中には「後戻り」していないかどうか経過観察するため通院が必要になりますが、その頻度は矯正期間中よりも少なくなります。 状態によって変動はあるものの、およそ3か月から6か月に一度のペースでの通院になることが多いです。 特に保定期間の初期段階は矯正が終わったばかりなので、3か月に一度の通院が必要です。 リテーナーを使用しているときは痛い? 矯正治療中の矯正装置に痛みを感じていた場合、保定装置も痛みがあるのかと心配になるかもしれませんが、保定装置は矯正装置のように歯を動かす目的の装置ではないため、矯正治療中のような痛みを伴うことはほぼありません。 しかし、リテーナーの装着をサボって長い間外してしまうと、装着時に歯が押し戻される感覚や窮屈さを感じる場合があります。 なぜなら、歯が固定されておらず不安定な状態だからです。 特に矯正終了直後の保定期間の初期にはその傾向が強くみられるので、歯磨きや食事のとき以外は常にリテーナーを装着しておくようにしましょう。 リテーナー装着で痛みを感じるときは? リテーナーの装着で痛みを感じることは皆無かというと、痛みを感じることもあります。 その場合は、リテーナーが口腔内であたっていて痛みを感じているか、正しく装着できていないために痛いのかもしれません。 リテーナーの装着で痛みを感じる場合は何等かの不具合が考えられるため、すぐにクリニックで相談しましょう。 きつい、浮いた感じがする、フィット感がない 装着時に多少のきつさを感じても装着可能なら心配しなくても大丈夫です。 多少の「後戻り」の可能性が考えられますが、装着可能な範囲であれば、リテーナーの効果により自然に歯を正しい位置へと誘導してくれるはずです。 しかし、浮いてしまいフィット感を感じられない場合はリテーナーの効果を十分に発揮できないので、歯科医院やクリニックでの調整が必要です。 前歯が動いた感じがある、デコボコが気になる 前歯が動いたように感じたり、デコボコが気になったりする場合はリテーナーの装着時間が不足していり、またはしっかりと装着ができていないために「後戻り」が起こっている可能性が高いです。 違和感ををそのままにしていると、リテーナーの効果が十分に得られていないまま時間が経過して「後戻り」が大きくなってしまうため修正不可能になりかねません。 そうならないためにも違和感があるなら、早めに受診をしましょう。 「後戻り」しないために意識することはある? 矯正後の歯の後戻りを防ぐためにリテーナーを装着すること以外に意識しておきたいことを紹介します。 舌の動きなど口腔内の癖に注意する 舌を歯の裏に当てたり、舌を前に突き出したりなど、歯や口腔内に圧力がかかるように舌を動かす癖がある場合は注意が必要です。 また、頬杖やうつ伏せで寝たり、横向きで寝たりといった外側からの圧力でも歯に影響を与える可能性があるので気を付けましょう。 親知らずによる圧迫 親知らずは人によって、横向きに生えるなど歯列に圧力を加える可能性があります。 もし、歯並びに悪い影響を与えていなかったとしても、横向きや斜めに倒れているなどの生え方をしていることで汚れがたまりやすくなり、虫歯や歯周病の原因を引き起こすことになります、 親知らずの生え方が気になる場合には、早めに医師に相談してみましょう。 リテーナーの料金はどのくらい? リテーナーにはさまざまな種類があるため、料金は装置によって異なります。 プレートとワイヤーが組み合わさったリテーナーなど耐久性に優れ、長く使用できるタイプは作製コストも高くなります。 しかし、作製コストが低めに抑えられる素材の場合は、割れ変形などの耐久性が劣る可能性があります。 また、クリニックや歯科医院によって、リテーナーの費用も矯正治療の費用に含まれている場合もあるなど、リテーナー装置の取り扱いや料金が異なります。 リテーナーの費用の目安 「マウスピース型」「ワイヤー型」「プレート型」のそれぞれの費用の目安を紹介しますので、参考にしてみてください。 耐久性が高くなるほど、費用も高くなります。 マウスピース型 上下:10,000~20,000円 ワイヤー型 上下:20,000~60,000円 プレート型 上下:20,000~60,000円 リテーナー装着についてよくある質問 リテーナー装着期間中のことについてよくある質問をまとめましたので、参考にしてください。 リテーナーをつけ忘れたらどうなる? 日常で自覚していないだけで、食事や会話のときなど歯はわずかですが常に動いています。 リテーナーの装着を忘れてしまっても数日程度であれば、大きな影響や後戻りはみられないと考えられますが、数週間単位で装着せずにいるとしたら「後戻り」の大きな要因になりうるので注意が必要です。 旅行や出張などでも忘れないようにリテーナーの装着期間の重要性を意識しましょう。 リテーナーをつけたまま食事はできる? 先述のとおり、リテーナーには取り外しが可能なタイプと固定するタイプがあり、固定するタイプのリテーナーは自分で取り外すことはできませんので、食事中も装着したままになります。 取り外しが可能なタイプの場合は、食事の際は取り外すことができるので外して食事することが可能です。 歯の汚れが残っていると虫歯や歯周病になる恐れがあるため、どちらの場合も食事の後は歯磨きなどのケアが必要です。 特に固定するタイプのリテーナーを装着している場合は清掃が困難なので定期的に歯科医院やクリニックでのクリーニングを受けるようにしましょう。 また、どのタイプのリテーナーを装着している場合も効果的な清掃方法を教えてもらえるので、ブラッシング指導を受けましょう。 歯磨きのときはどうする? 取り外し可能なタイプのリテーナーを使用している場合は、取り外して歯磨きをしてください。 固定するタイプのリテーナーを使用している場合、はじめに歯科医師や歯科衛生士から指導を受けるので、その方法を守ってお手入れしてください。 また取り外し可能なタイプのリテーナーは装置のクリーナーを使用して定期的にメンテナンスも行うようにしましょう。 リテーナーはずっと同じものを使う? リテーナーは先述した装着期間にもあるように原則的には2年程度使用することになります。 その耐久性については、素材やタイプによって差がでてくることが考えられます。 壊れたり、穴が空いたり、紛失したりした場合は作りなおすこともあるでしょう。 リテーナーを作り直した場合はどうなる? 治療費に含まれていたり、素材によって値段が異なったりしてリテーナーの金額は把握しにくいものですが、リテーナーは基本的に高価なものです。 作り直す場合や予備が欲しいといった場合、はじめに作ったときと同じ費用がかかるか、多少の割引をしてくれるかは歯科医院やクリニックによって異なります。 リテーナーは矯正後の歯を安定させるためになくてはならないものなので、リテーナーを矯正治療と別料金にして保定期間を避けることがないよう、治療費にリテーナー費用も含むところが増えているようです。 リテーナーを卒業したら美しい口元に 矯正期間が終了しても、さらに2年間は保定期間でリテーナーの装着が必要になるのが負担に感じるかもしれませんが、せっかく美しくなった歯並びを定着させるためにはどうしても必要な期間です。 リテーナーの装着期間を終えれば美しい口元を手に入れることができます。 最後までしっかり保定を完了させて整った歯並びを維持していきましょう。
2023.06.04
出っ歯の最適な矯正方法とは?メリット・デメリットを解説 
歯並びの悩みで多いのは「出っ歯」です。 歯が出ているのがコンプレックスであったり、出っ歯によって噛み合わせが悪くなったりと様々な問題が生じてしまうため、「出っ歯を治したい」と考えている人も多いのではないでしょうか。 この記事では、出っ歯の矯正治療について解説します。 出っ歯の治療法には様々な種類があるため、治療内容や費用などを確認したうえで、ご自身にあった治療を選択するのがおすすめです。 この記事を参考に検討していただけたらと思います。 出っ歯とは 出っ歯は歯科用語で「上顎前突」とも呼ばれ、上顎の前歯が下顎の前歯に比べて極端に前方に飛び出した状態を言います。 基本的には上顎の前歯が下顎の前歯よりも4mm以上前に出ていると出っ歯だと診断される場合が多く、日本人に多い歯並びです。 出っ歯は目立ちやすく見た目が良くないために、コンプレックスに感じやすく、治療で治したいと思う人が多くなっています。 出っ歯の悩みとは? 出っ歯をもつと、見た目が気になるだけでなく、様々な不調の原因になります。 出っ歯で生じる様々な悩みについて紹介しますので、心当たりのある方は早期に治療を検討しましょう。 精神的負担になる 「出っ歯が気になって笑顔を見せられない」や「周囲の目が気になる」など、出っ歯である見た目にコンプレックスを感じてしまう方も少なくありません。 出っ歯によって人前に出るのが恥ずかしく感じたり、笑うのを怖く感じたりと精神的負担を引き起こす場合があります。 虫歯や歯周病の原因になる 出っ歯は口がうまく閉じられないという特徴があります。 口を長時間開けていると、口の中が乾燥しやすくなり、口腔内の免疫機能が低下してむし歯や歯周病などのリスクが高まるのです。 また、出っ歯は歯磨きがしづらい場合があり、磨き残しが増えて虫歯になってしまうケースもあります。 奥歯を喪失するリスクがある 出っ歯によって前歯の噛み合わせが悪いと、食事の際に自然と奥歯の使用頻度が増えます。 前歯で噛めるものも奥歯でカバーするために、酷使して奥歯を喪失するリスクが高まってしまうのです。 奥歯を失うと、食べ物が十分に咀嚼できなかったり、食べ物の栄養が身体に届かなかったりするなど、健康上の問題が発生する可能性があります。 前歯の着色汚れ 歯の着色汚れは、食べ物や飲み物に含まれる色素成分が歯の表面についたままになった状態を言いますが、口を閉じていると歯の表面は唇に触れているため、汚れが付着しづらいです。 しかし、出っ歯によって口が開いてしまい、唇が触れていない部分が乾燥すると、着色汚れが付きやすくなってしまいます。 前歯の着色汚れは目立ちやすいため、コンプレックスの原因にもなるでしょう。 出っ歯の原因 出っ歯になる要因として、先天的なものと後天的なものがあります。 出っ歯になる主な原因を紹介しますので、出っ歯で悩んでいる方や危機感を感じている方は、なぜそのような状態になるのかを理解し、悪化させないようにしましょう。 遺伝 骨格的な遺伝によって出っ歯になる可能性があります。 上顎骨と下顎骨の位置や大きさは遺伝の影響を強く受けやすく、親に骨格のアンバランスさがあれば子どもも同じような骨格になる場合もあるのです。 もし両親や祖父母に出っ歯の人がいれば遺伝である可能性が高く、いなければ後天的な理由で出っ歯になっているのかもしれません。 口周りの癖 幼少期に指しゃぶりをしていたり、舌で歯を押す癖があったりすると、出っ歯になる場合があります。 このような幼少期の癖が長く続いた場合、前歯が圧迫されてしまい、出っ歯になるリスクを高めてしまうのです。 5歳頃になっても癖が続くようであれば、改善させる必要があるでしょう。 姿勢の悪さ 猫背の人は出っ歯になりやすいと言われています。 背中を丸めて前かがみになっていると、顔が下向きになるために口元が緩んで開きやすくなってしまうからです。 猫背によって口が開いたままの状態が長く続くと、歯がきちんと支えられなくなるため、前歯の生える方向が変わって出っ歯になるケースがあります。 猫背だからといって必ずしも出っ歯になるとは限りませんが、良い姿勢を保つように心がけた方が良いでしょう。 柔らかいものを好んで食べている 食事で噛み応えのあるものを食べると、歯だけではなく、歯を支えている顎が発達します。 反対に柔らかく、飲み込みやすいものばかりを食べていると、顎がうまく発達せず、さらに前歯で噛む癖がつくことで舌が前側に出てきて、舌で前歯を押してしまい、結果的に歯並びが悪くなってしまうのです。 近年では柔らかく飲み込みやすいものを好む食人が増えているため、注意が必要です。 口呼吸 呼吸というのは、本来鼻で行うものですが、口呼吸になっている方は出っ歯になるリスクが高まるので気をつけなければなりません。 鼻呼吸のときは口が閉じているので、唇が歯を舌側に押す力と、舌が歯を唇側に押す力バランス良く保たれていますが、口呼吸で口が開いた状態が続くと、口の中で保たれていたバランスが崩れ、前歯が前方に押されて出っ歯になってしまいます。 口呼吸になるのは癖や、鼻の状態が悪いなどの理由が考えられるので、なるべく早めに改善させたほうが良いでしょう。 出っ歯を放置するとどうなる? 出っ歯が軽度であれば、そこまで気にする必要はありませんが、出っ歯を治さずそのままにしていると以下のように、口や口周りに悪影響を与えてしまう可能性があります。   ・虫歯や歯周病のリスクが高くなる ・前歯を損傷しやすくなる ・噛み合わせが悪くなる ・発音が悪くなる ・顔が老けて見える   出っ歯を放置すると、口の中が乾燥しやすくなり、むし歯や歯周病のリスクが高くなったり、転倒して前歯を損傷したりするリスクも高まるので、歯科医師に相談して改善する方法を検討するのが望ましいです。 出っ歯を自力で治そうとするのは危険! インターネットで検索すると、出っ歯を自力で治す方法が紹介されており、出っ歯を気にしている人は試してみようと思ってしまうかもしれません。 ですが、出っ歯を自力で治すのは不可能で、かえって以下のようなトラブルを引き起こす危険性があります。   ・歯を損傷させる ・歯の寿命を縮める ・歯並びが悪化する ・噛み合わせが悪化する   無理に自力で歯を動かそうとすると、正しくない場所に負荷がかかって口周りの状態が悪くなってしまうため、出っ歯を治したいと考えている人は必ず歯科医院を受診するようにしましょう。 出っ歯を治す矯正方法とは 出っ歯を治したいと考えている場合は、まずどんな治療法があるのかを正しく知っておきましょう。 出っ歯を治す治療法として以下の矯正治療が考えられます。   ・マウスピース矯正 ・ワイヤー矯正 ・部分矯正 ・手術による矯正   治療の方法を詳しく解説していきますので、ぜひ検討してください。 ①マウスピース矯正 マウスピース矯正というのは、透明なマウスピース型の装置を使って歯に持続的に力をかけて歯を動かす治療法です。 マウスピースをこまめに取り替え、段階的に無理なく歯を動かすのが特徴で、痛みや違和感を軽減しながら治療ができ、矯正装置が目立ちにくいなどの見た目の良さがあります。 しかし、重度の出っ歯で歯を大きく動かす必要があるときは適応しない場合があるので、診断によっては治療できません。 マウスピース矯正のメリット・デメリット 出っ歯をマウスピース矯正する場合のメリットやデメリットはこちらです。 〈メリット〉 ・矯正していることがわかりづらい ・装置が取り外し可能なため虫歯になりにくい ・金属アレルギーでも治療が可能 ・痛みや違和感が少ない   〈デメリット〉 ・治療期間がワイヤー矯正よりも長くなる ・1日20時間以上装置をつける必要がある ・重度の出っ歯には適応できない   装置が目立ちにくいため、近年人気の矯正治療ですが、出っ歯の状態によってはワイヤー矯正の方が適している場合もあります。 ②ワイヤー矯正 ワイヤー矯正は、歯にブラケットと呼ばれる装置を装着し、ブラケットにワイヤーを通して動かしたい方向に向かって歯に適切な力をかけ、徐々に歯を動かしていく治療法です。 強い力を歯全体にかけて動かすため、重度の出っ歯や抜歯が必要なケースにも適応しています。 ワイヤー矯正は下記の2種類があり、装置は治療が終わるまで自由に取り外すことはできません。 ワイヤー矯正のメリット・デメリット 出っ歯をマウスピース矯正する場合のメリットやデメリットはこちらです。 〈メリット〉 ・重度の出っ歯にも適応できる ・抜歯矯正との相性が良い   〈デメリット〉 ・矯正装置を取り外せないので虫歯になりやすい ・矯正装置が目立つ、歯に痛みを感じる場合がある ・発音がしづらくなる場合がある   マウスピース矯正と比べると装置が目立ちやすいというデメリットがありますが、裏側矯正で目立ちにくくすることは可能です。 表側矯正 歯の表面ににワイヤーかけてを歯を動かす表側矯正は、出っ歯をはじめとする様々な歯並びに対応でき、一般的な矯正方法であるため実績が多いというメリットがあります。 一方で、歯の表面に装置を装着するため矯正装置が目立ちやすいのが特徴で、出っ歯がコンプレックスの人でも、矯正治療が他の人にバレてしまうのを恐れて、治療を拒むケースも少なくありません。 裏側矯正 歯の裏側にワイヤーをかけて矯正する裏側矯正は目立ちにくいため、出っ歯を治したいけれど矯正を恥ずかしいと感じる人にもおすすめの治療法です。 矯正装置が歯の裏側についているため後ろ方向に歯を動かしやすく、裏側矯正の方が出っ歯の治療に向いているという意見もあります。 ですが、一般的に表側矯正よりも専門性が高く、高度な治療が必要だと言われており、ほかにもワイヤーが舌に当たって発音しづらいというデメリットもあるので注意が必要です。 ③軽度であれば部分矯正が可能 出っ歯の症状が軽度の場合、歯並び全体を治す以外に、上顎の前歯を中心に部分的に矯正装置をつけて整える方法が適応になる場合があります。 部分矯正にすると、治療期間が短くなるほか、治療費も安く済ませられるというメリットもあるのです。 ただし、部分矯正は噛み合わせの治療ができないため、出っ歯の状態によっては治療ができない可能性もあります。 ○部分矯正が可能なケース ・歯と歯が重なり合っている箇所がない ・噛み合わせに問題がない ・出っ歯の原因が骨格にない ④手術による矯正 出っ歯は矯正治療で改善することが可能ですが、症例によっては矯正治療で改善しないケースもあり、その場合は外科手術を行って出っ歯を治します。 あごの骨を切り、正常な位置に戻す治療で、重度な出っ歯や顎の骨格が原因の場合に有効です。 矯正治療で治せるのか、外科手術が必要なのかは歯並びの状態を見て医師が判断します。 手術による矯正のメリット・デメリット 出っ歯を外科手術によって治療する場合のメリットやデメリットはこちらです。 〈メリット〉 ・顎の骨格が原因の出っ歯に適している ・重度の出っ歯に適応できる   〈デメリット〉 ・外科手術が必要 ・手術後に痛みや腫れなどが発生するリスクがある ・感染症のリスクがある ・ダウンタイム(回復期間)が必要   基本的には、外科治療の前後に歯列矯正をして噛み合わせの調整などを行います。 矯正治療で出っ歯の悩みを解決しよう 出っ歯の矯正治療について解説しました。 歯は一生使う大切なものなので、歯の見た目や機能を回復するために矯正治療を行うのは非常に重要です。 特に、出っ歯はコンプレックスになりやすいため、悩みを抱えている方はぜひ治療方法についての理解を深めていただきたいと思います。 矯正治療にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、この記事を参考にしつつ、歯科医師と相談しながら最適な治療法で出っ歯の悩みを解決しましょう。 当院では歯科医師、歯科衛生士の技術、スタッフの人柄、治療費、期間、治療内容、痛みなど様々な事に不安を感じる患者様への気遣いや心配りをし、安心して通って頂ける医院作りを目指します。 <表参道AK歯科・矯正歯科の8つの特徴> 1:正確な診断、根拠に基づいた治療 2:1つの医院で完結 3:豊富な審美、矯正メニューから最適な治療法を提案 4:説明の徹底、質問しやすい環境作り 5:他院で断られた、セカンドオピニオンに対応 6:充実の保証制度、アフターフォロー 7:全室完全個室、カウンセリングルーム完備 8:痛みに配慮した治療 歯列矯正でお悩みの方は、無料カウンセリングも実施しておりますので、ぜひご利用ください。  
2023.06.01
マウスピースの白い汚れや黄ばみが取れない!原因や落とし方を解説
ナイトガートやマウスピース矯正(インザビライン)をしている人の中には、マウスピースの汚れが落ちなくて困っている人もいるのではないでしょうか。 「毎日きちんとケアをしているつもりなのに、何が問題なんだろう」と悩んでいることでしょう。 この記事では、マウスピースにつく汚れの原因や落とし方をはじめとした、下記のポイントを解説しているので、ぜひマウスピースのケアに役立ててください。 この記事を読むとわかること ・マウスピースの汚れの原因 ・マウスピースの汚れを放置するとどうなるか ・マウスピースの汚れの落とし方 ・マウスピースを洗う際の注意点 ケアしているのにマウスピース汚れがついてしまう原因はなに? 毎日使うマウスピースに汚れがついてしまうと、「使い方が悪いのか?」、「ケアの方法が間違っていたのか?」悩んでしまいますよね。 いくらケアしても汚れが落ちなくて、仕方なくそのまま使っているという人もいるでしょう。 まずは、マウスピースの汚れの原因と汚れを放置した結果起きることを解説していくので、自分のマウスピースは何汚れなのかチェックしてみましょう。 マウスピースの汚れの正体は? 汚れの種類が判別できると、何が原因でマウスピースに汚れが付着しているのかがわかるでしょう。 汚れの原因がわかると、マウスピースを最適な方法で洗浄できます。 マウスピースの汚れの種類は、大きく分けて下記の3つです。 ・白い汚れ ・黄ばみ ・黒い汚れ 白い汚れ 「マウスピースの洗浄は、毎日水でさっと洗うだけ」という人は、マウスピースに白い汚れが付着しているのではないでしょうか。 マウスピースに付着する白い汚れの原因は、歯垢や歯石です。 マウスピースに歯垢や歯石が付着すると、白く濁ったり、ネバネバやベタベタしたりして悪臭を発します。 歯垢・歯石 マウスピースに歯垢や歯石が付く原因は、歯やマウスピースのケア不足です。 歯垢や歯石は虫歯菌や歯周病菌をはじめとする、細菌の集まりのことです。 口の中に食べかすが残っていると、糖を栄養に酸を排出して、虫歯菌が活動しやすい口腔環境に変化するため、虫歯や歯周病になりやすくなります。 黄ばみ マウスピースが黄ばんでしまうのは、食べ物や飲み物による着色やたばこのヤニが原因の場合が多いです。 色の濃い食べ物や飲み物を好んで摂取する人や、喫煙習慣がある人はこれらを控えると黄ばみ汚れを軽減できるでしょう。 また、デンタルケア不足でも黄ばみ汚れがつくことがあります。 ・食べ物 ・飲み物 ・たばこ ・ケア不足 食べ物 カレーやナポリタンのような色の濃い食べ物は、マウスピースが着色する原因になります。 色の濃い食べ物を食べたあとは、必ず歯磨きやうがいをしてからマウスピースをはめてください。 マウスピースをはめたまま食事を取ると、歯への着色の原因になるので控えましょう。 飲み物 色の濃い飲み物やカテキン、ポリフェノールを含む飲み物は、ステインの原因になります。 着色の原因になる飲みものを飲んだあとは、必ず口をゆすいでからマウスピースをつけてください。 また、豆乳ココアといったイソフラボンを含む飲み物も着色しやすいので注意しましょう。 たばこ たばこのタールは、マウスピースを黄ばませる原因になります。 どうしても喫煙がやめられない人は、マウスピースを付けたままたばこを吸うのは辞めましょう。 また、iQOSやプルームテック、gloといった電子たばこはタールを発生させないため、紙巻きたばこよりはたばこによる着色を抑えられます。 ケア不足 食事を取ったあと歯磨きをせずにマウスピースをすると、口の中に残った食べものの色素が、マウスピースを汚してしまいます。 ステインによる黄ばみはもちろん、歯垢や歯石が原因の白い汚れの原因になるので、食後は必ず歯を磨いてからマウスピースを装着してください。 会食時など、どうしてもすぐ歯磨きができないときは、水を飲んだりうがいをしたりして、口のなかを少しでも清潔な状態にしておきましょう。 黒い汚れ 「久しぶりに取り出したマウスピースに黒く変色した箇所がある」という場合は、黒カビが生えている可能性が高いです。 また、日常的に使用しているマウスピースでも、濡れて不潔な状態が続くとカビが生えることがあります。 カビが生えると健康被害が出るので、マウスピースの衛生状態や保管状態を見直しましょう。 カビ マウスピースにカビが生える原因は、ジメジメとした風通しの悪い場所で保管することです。 また、日常的に使用しているマウスピースでも、濡れたままの状態で置いておくと、梅雨時期はカビが生えてしまいます。 マウスピースを洗った後は水気を拭き取り、専用ケースにいれて風通しの良い場所に置いておきましょう。 マウスピースの汚れを放っておくとどうなる? 「マウスピースの汚れが取れない」、「マウスピースを汚れたまま使用すると問題があるんだろうか」と疑問に思っている人もいるでしょう。 そこで、マウスピースを汚れたまま放っておいた際に起きるリスクを紹介します。 マウスピースの汚れを放置することには、下記5つのデメリットがあります。 ・虫歯 ・歯周病 ・口臭 ・口腔カンジダ症 ・マウスピースの寿命が短くなる 虫歯 マウスピースの白い汚れを放置すると、虫歯になるリスクが高くなります。 マウスピース装着中は、歯が乾いて虫歯菌が活動しやすい口腔状態です。 そこに、歯垢や歯石がついたマウスピースを付けると、マウスピースの内側で虫歯菌が活発になるので、白い汚れがつかないようにマウスピースをケアしましょう 歯周病 白い汚れは虫歯菌だけでなく、歯周病菌も含んでいるため、歯周病リスクも上昇します。 歯周病になると、歯茎が腫れて膿んだり、口臭が発生したりします。 歯周病によって歯茎が下がると、元通りに戻ることはありません。 口臭 マウスピースの汚れを放置していると、雑菌が繁殖して口臭に発展する可能性があります。 使用したらその都度マウスピースを洗浄・除菌することで臭いの発生は抑えられるでしょう。 口腔カンジダ症 マウスピースのカビを放置していると、口腔カンジダ症になる可能性があります。 口腔カンジダ症は、カビが原因で起こる病気で、痛みや味覚障害を引き起こすため、病院での治療が必要です。 口腔カンジダ症の治療は難しくありませんが、うがいや口腔内の清掃、内服が必要になります。 マウスピースの寿命が短くなる マウスピースの汚れをそのままにしておくと、劣化が早まってしまいます。 短いスパンでマウスピース交換が必要になるので、その分治療費用が高くなるでしょう。 マウスピースの汚れはどうやって落とす? 今回は、マウスピースケアの方法を8つを紹介するので参考にしてみてください。 ・流水で水洗いする ・歯ブラシを使って擦り洗いする ・マウスピース専用洗浄液を使う ・超音波洗浄機を使う ・重曹を使う ・重曹とクエン酸を使う ・台所用中性洗剤で洗う ・キッチンハイターを使う 流水で水洗いする 最も手軽なマウスピースのケア方法は、流水でマウスピースについた汚れを洗い流すことです。 特別な物を用意したり、時間をかけて洗ったりする必要がないので、汚れが気になったときすぐケアできます。 ただし、マウスピースはお湯で洗うと変形してしまう可能性があるので、水で洗うようにしましょう。 歯ブラシを使って擦り洗いする 白い汚れがこびりついている場合は、歯ブラシを使って擦り洗いしましょう。 歯ブラシを使うことで、歯垢や歯石をしっかり取り除けます。 ただし、マウスピースは強く擦ったり、研磨剤入りの歯磨き粉を使ったりすると傷がついてしまうので注意しましょう。 マウスピース専用洗浄液を使う 手間なくマウスピースをきれいにしたい場合は、マウスピース専用の洗浄液を使うのがおすすめです。 マウスピース専用の洗浄液を使用すると、洗浄だけでなく除菌まで行えるため、イヤな臭いを予防できます。 マウスピース専用の洗浄液は、歯医者やドラッグストア、バラエティショップ等で購入可能です。 超音波洗浄機を使う 歯ブラシだけでは落とせない汚れは、超音波洗浄機をつかってみましょう。 超音波洗浄機は、細かい振動で汚れを浮かせるため、マウスピースの細部の溝まできれいにできます。 超音波洗浄機は家電量販店やネット通販などで購入できるので、チェックしてみてください。 重曹を使う 臭いやタンパク質汚れが気になるときは、重曹を使ってみるのもおすすめです。 コップ1杯分の水に重曹を大さじ2杯いれて重曹水を作り、重曹水にマウスピースを20分程度つけておきます。 重曹水を使用してマウスピースを洗浄すると、タンパク質や酸由来の汚れ、細菌による悪臭を解消できるでしょう。 重曹とクエン酸を使う 重曹単体ではスッキリ汚れが落ちない場合、先ほどの重曹水にクエン酸をプラスしてみてください。 重曹1、クエン酸2の割合で水に溶かし、先ほどと同様20分程度マウスピースをつけ置きしましょう。 重曹とクエン酸が化学反応を起こし、泡のちからでマウスピースの汚れを取り除けます。 台所用中性洗剤で洗う タンパク質汚れが気になるときは、台所用中性洗剤を使用するのもおすすめです。 食器を洗うために作られているので、強い臭いや身体への悪影響が少ないため、マウスピースも洗いやすいです。 台所用洗剤で洗う場合は、指の腹で優しく洗ってください。 キッチンハイターを使う マウスピースにカビが生えてしまった場合は、キッチンハイターを使用するという手があります。 ボールなどのなかにマウスピースを入れ、キッチンハイターを水で薄めて15分程度付けておくと、きれいにカビが取れるでしょう。 ただし、基本的には推奨されないお手入れ方法なので、自己責任で行ってください。 マウスピースを洗う際の注意点 マウスピースは樹脂で作られているので、ゴシゴシと力任せに洗ってしまうと破損や変形の恐れがあります。 マウスピースのケア方法を見直す際は、洗い方の注意点をあらためて確認しておくといいでしょう。 ここでは、マウスピースを洗う際に気を付けたいポイントを6つにまとめて紹介します。 お湯を使用しない 研磨剤の入った歯磨き粉を使用しない 強い力で擦らない マウスピース用以外の洗浄液は使用しない マウスピースを洗った後は水気をよく拭き取る マウスピース専用ケースに入れて保管する お湯を使用しない マウスピースに使用している樹脂は、お湯をかけると変形してしまいます。 変形したマウスピースを使用すると、歯並びの悪化や体調不良につながる可能性があるため要注意です。 温かいお湯を使ってマウスピースを洗いたいときは、40度以下のぬるま湯を使用しましょう。 研磨剤の入った歯磨き粉を使用しない 研磨剤の入った歯磨き粉でマウスピースを洗うと、マウスピースに細かな傷が付いてしまいます。 マウスピースに傷が付くと、より汚れやすくなってしまうので、注意してください。 破損や劣化の原因にもなるので、研磨剤入りの歯磨き粉の使用は控えてください。 強い力で擦らない マウスピースは非常に薄い素材でできているので、強いちからでこすると変形や破損につながります。 マウスピースを洗うときは、優しく洗うように心がけましょう。 マウスピース用以外の洗浄液は使用しない マウスピースを洗浄液で洗うときは、マウスピース専用の洗浄液を使用しましょう。 入れ歯用洗浄液などを使うと、マウスピースが痛んでしまう可能性があります。 マウスピースを洗った後は水気をよく拭き取る マウスピースを洗ったら、水気をよく拭き取って保管しましょう。 濡れたまま保管すると、雑菌が繁殖したりカビが生えたりする恐れがあります。 マウスピース専用ケースに入れて保管する マウスピースを保管するときは、マウスピース専用のケースに入れて、風通しの良い場所に置いておきましょう。 ジメジメする場所にマウスピースを保管してしまうと、カビが生える原因になります。 また、専用ケースに入れずに保管すると、マウスピースを物で押しつぶしてしまう可能性もあるので注意しましょう。 マウスピース矯正(インザビライン)・ナイトガード・リテーナーは適切なケアが大切 マウスピースに汚れが付着したままだと、さまざまな健康被害を引き起こします。 また、マウスピースの劣化にもつながるため、日々適切なケアを行わなくてはいけません。 歯科矯正や歯ぎしり、食いしばりの負担を軽減するためにマウスピースを使っている人は、マウスピースの適切なケア方法を覚えて、きれいな状態で使えるように心がけましょう。  
2023.05.01
ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い|費用や痛み、治療期間の観点から比較!
歯列矯正を検討している方は、メジャーな「ワイヤー矯正」か、透明で目立ちにくい「マウスピース矯正」か、どちらにするか迷うことがあるでしょう。 結論からいうと、どちらのほうがよいと言い切ることはできません。それぞれ適している歯並びや、一人一人のライフスタイルが異なるため、自分に合ったものを選ぶ必要があります。 そこで今回は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いについてわかりやすく解説します。矯正方法でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いは? ワイヤー矯正とマウスピース矯正は、装置の種類や特徴、治療中の過ごし方が大きく異なります。   ワイヤー矯正 マウスピース矯正 治療方法 歯に固定式の装置を取り付け、ワイヤーの弾性で歯を動かす 少しずつ形の異なるマウスピースを装着し、交換しながら歯を動かす 見た目 〇 金属の装置は目立つことがある ◎ 透明で日中も目立たない 取り外し × 治療が完了するまで取り外せない 〇 いつでも自分で取り外せる 食事 △ 装置と歯の間に詰まりやすい 〇 装置を取り外して行える 痛み △ 個人差はあるが痛みが生じる 〇 個人差はあるが痛みが少ない 適用範囲 ◎ ほとんどの症例に対応 △ 一部の症例には対応できない 通院頻度 1ヶ月に1回ほど 1~3ヶ月に1回ほど   ワイヤー矯正は、幅広い症例に対応していることが大きな特徴でありメリットです。しかし、装置が目立ってしまうことや、治療が完了するまで装置が取り外せないという点では、人によっては避けたい矯正装置といえるかもしれません。 マウスピース矯正は、目立たない・取り外しができるなどの特徴があります。ただし、装着時間が長く(1日20時間以上)、一部の症例には対応していません。こうした面では、ワイヤー矯正にやや劣るといえるでしょう。 ワイヤー矯正の特徴 ワイヤー矯正の特徴は、以下のようなものが挙げられます。   もっともポピュラーな治療方法 見えない矯正装置もある ほとんどの症例に適用している   ワイヤー矯正は研究されてきた歴史が古く、もっともポピュラーな矯正治療方法です。過去に膨大な実績があるため難しい症例にも対応でき、安心して治療を受けられるでしょう。また、裏側矯正は歯の裏側に装置を取り付けるため、周囲の人から矯正中であることが気づかれにくいです。 マウスピース矯正の特徴 マウスピース矯正の特徴は、以下のようなものが挙げられます。   透明で目立たない 通院回数が少ない いつでも取り外しができる   マウスピース矯正の大きな特徴に「目立たない」「取り外せる」の2つが挙げられるでしょう。これまでのワイヤー矯正では見た目の問題がネックとなり、躊躇していた方も挑戦しやすい矯正方法です。また、自宅でマウスピースを交換しながら治療を進めるため、通院回数が少ないことも特徴に挙げられます。 ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「費用」の違い ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、装置や治療方法が異なるため費用にも反映されています。 ここでは、それぞれの費用相場を紹介します。 ワイヤー矯正の費用相場 ワイヤー矯正は、表側矯正・裏側矯正があり、それぞれ費用が異なります。   表側矯正 50~100万円 裏側矯正 80~150万円   どちらも保険適用されることはなく、原則は自由診療です。ただし、先天性の病気や外科手術がともなう矯正治療など、一部の症例は保険適用で治療が受けられます。 また、症例や医院の方針によって費用に差が出ることもあります。同じ地域でも費用に差が出るケースも珍しくないため、よく比較して検討しましょう。 マウスピース矯正の費用相場 マウスピース矯正の費用相場は、おおよそ30~90万円です。部分矯正であれば費用を抑えながら治療を受けられるでしょう。 ただし、ワイヤー矯正と同じように症例や医院の方針によって費用に差が出ることがあります。自分に適している方法、納得できる治療計画を提示してくれる歯科医院で治療を受けましょう。 ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「治療期間」の違い ワイヤー矯正とマウスピース矯正には、治療期間に違いがあります。   ワイヤー矯正 マウスピース矯正 治療期間 2年 2~3年 保定期間 2年 2~3年   ワイヤー矯正は表側・裏側ともに完了まで2年ほどかかり、マウスピース矯正は2~3年ほどかかります。どちらも症例によって治療期間は異なりますが、マウスピース矯正のようが少し治療に時間がかかることがあるでしょう。 また、保定期間はどちらの装置でも、治療にかかった期間と同じくらいの保定期間が必要です。 ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「痛み」の違い ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、痛みの感じ方に違いがあります。   ワイヤー矯正 マウスピース矯正 ほとんどのケースで痛みが生じる 痛みが少ない   ワイヤー矯正では、ほとんどのケースで調整日に痛みが生じるのに対し、マウスピース矯正は少ない痛みで治療を進められます。痛みの感じ方には個人差がありますが、痛みに敏感な方はマウスピース矯正のほうが安心して治療を続けられるでしょう。 ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「見た目」の違い ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、見た目に大きな違いがあります。   ワイヤー矯正 マウスピース矯正 装置の見た目 種類によって目立つ 大きく目立つことはない 口元の印象 厚みで盛り上がることがある 印象に変化はない   ワイヤー矯正は、装置の種類によって目立つことが多く、装置の厚みで口元の印象が変わることもあるでしょう。マウスピース矯正は、透明のマウスピースを装着するため日中でも目立たちません。また、厚さも0.5ミリほどと非常に薄いため、装着時に口元の印象を変えることはないでしょう。 ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「食事」の違い ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、食事の取り方や内容に違いがあります。   ワイヤー矯正 マウスピース矯正 食事制限 あり なし 間食 できる できない   ワイヤー矯正は、粘着性のあるものや硬いものは装置の脱離につながるため、できるだけ避ける必要があります。しかし、間食の制限はなく、自由に取ることができます。 マウスピース矯正は、食べられるものに制限はないものの、食事のたびに装置を取り外す必要があります。装置を取り外している時間は矯正力がかからないため、間食を取りすぎると治療計画に影響が出る恐れがあります。 ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「メンテナンス」の違い ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、メンテナンスにも大きな違いがあります。   ワイヤー矯正 マウスピース矯正 取り外し できない できる 自宅での手入れ なし あり   ワイヤー矯正は、治療が完了するまで自分で取り外せません。自宅で手入れをする手間がかからない反面、食べ物が歯と装置のすき間に詰まりやすいため、丁寧なケアが求められます。 マウスピース矯正は、食事や歯磨きのたびに取り外します。自分でメンテナンスをする必要がありますが、清潔な状態を保ちやすいメリットがあるでしょう。 まとめ ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いについて解説しました。それぞれに得意な症例や適している環境があるため、どちらが優位であるかは治療を受ける人によって異なります。自分に最適な方法で矯正治療を進めるためにも、歯科医師とよく相談して決定するようにしましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査をし、一人一人に合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
2023.05.01
マウスピース矯正のメリット・デメリット|治療の流れや費用相場を解説
歯列矯正の方法として「マウスピース矯正」が注目されています。目立ちにくいことや通院回数が少ないことがメリットに挙げられますが、実際はどのような治療法なのか詳しく知らない方も多いでしょう。 矯正治療は長期にわたって装置を取り付けるため、目先のメリットに気を取られていると、後悔につながるかもしれません。 そこで今回は、マウスピース矯正のメリット・デメリットについて解説します。治療の流れや費用相場もあわせて紹介するので、マウスピース矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。 マウスピース矯正 マウスピース矯正は、透明のマウスピースを歯に装着して少しずつ歯並びや噛み合わせを改善する矯正治療です。日中に装着していても目立たず、周囲の人に矯正中であることが気づかれにくい特徴があります。 マウスピースは枚数を重ねるごとに理想の歯並びへ近い形状へ近づいていくため、新しいマウスピースと交換するたびに少しずつ歯が動いていく仕組みです。 ワイヤー矯正との違い マウスピース矯正もワイヤー矯正と同じように、歯に継続的な力をかけることで歯並びを改善させます。ワイヤー矯正と比較したときに、大きく異なるポイントは以下の3つです。   装置が目立たない いつでも取り外しができる 適用できる範囲に限りがある 通院する回数が少なくて済む   こっそり治療を進めたい方、治療によるわずらわしさを感じたくない方は、マウスピース矯正が向いているかもしれません。 マウスピース矯正のメリット マウスピース矯正には、「目立ちにくい」というもの以外にも、ワイヤー矯正では得られないメリットがあります。 ここでは、マウスピース矯正のメリットについて詳しく解説します。 装置が目立ちにくい マウスピース矯正で使用する装置は、透明度の高い医療用のプラスチックで作製されます。仕事で目立つ装置を避けたい方、矯正中の見た目がどうしても気になる方でも、安心して治療を受けられるでしょう。 また、マウスピースはいつでも自分で取り外せるため、どうしても目立たせたくない場面でも、一時的に取り外せます。大切な面談や、記念撮影時でも矯正治療による見た目の心配は必要ありません。 痛みを感じにくい マウスピース矯正は段階的に少しずつ歯を動かすので、ワイヤー矯正と比べて痛みが少ないといわれています。痛みや違和感の覚え方には個人差がありますが、慣れればほとんど気にならないでしょう。 また、万が一耐えられないような痛みが出た場合でも、一時的に装置を取り外して様子を見られるところも、マウスピース矯正のメリットといえるでしょう。 矯正期間が短い マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べると治療期間が短い傾向があります。部分矯正であれば、症例にもよりますが最短70日ほどで治療が完了します。結婚式や就活など、大切な予定に間に合わせたい方には大きなメリットといえるでしょう。 ただし、マウスピース矯正は装着時間が短いと治療期間が伸びてしまいます。歯科医師の指示をきちんと守られることが前提で治療計画が作成されていることを覚えておきましょう。 マウスピース矯正のデメリット マウスピース矯正には、ワイヤー矯正にはないさまざまなメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。メリット・デメリットの両方をきちんと理解して、よく検討してみましょう。 ここでは、マウスピース矯正のデメリットを詳しく解説します。 矯正効果が得にくい場合がある マウスピース矯正は比較的新しい矯正方法のため、適用できる範囲が限られていることや、長期安定性が不明確であるなどのデメリットがあります。 また、以下のような一部の症例や口内環境では、矯正効果が得にくい場合もあるでしょう。   装着時間が短い 重度の受け口や出っ歯 外科手術をともなう矯正治療   マウスピース矯正で十分な効果を得るためには、歯科医師の指示をよく守って過ごすことが大切です。マウスピース矯正だけでは改善が難しい場合、ワイヤー矯正を併用させることも検討しましょう。 自己管理が必要である マウスピース矯正は、自宅で新しいマウスピースに交換しながら歯を動かしていきます。交換のタイミングや装着時間、装置の手入れなど、徹底した自己管理が行われる前提で、治療計画が作成されます。 そのため、歯科医師からの指示が守れていないと、治療がスムーズに進まないでしょう。場合によっては、治療計画を大きく変更したり、最初からやり直したりするケースもあります。マウスピース矯正の特性上、自己管理に自信がない方はデメリットとなるでしょう。 マウスピース矯正の治療の流れ マウスピース矯正をはじめることになれば、どのような流れで進めていくのか気になる方も多いでしょう。おおまかな流れを把握した上で、マウスピース矯正をはじめるのかどうか検討してみましょう。 ①カウンセリングを行う まずはカウンセリングを行い、悩みや不安をヒアリングします。問診票の記入や口腔内の写真、お顔の写真を撮影して、お口の現状を確認します。矯正治療の流れやおおまかな費用・治療計画について説明を受けましょう。 ②治療計画を立てる 矯正治療を前向きに検討するようであれば、精密検査を行います。矯正治療に必要な資料採取を行い、検査結果をもとに綿密な治療計画が作成されます。治療計画に納得・同意ができれば、本格的に矯正治療スタートです。 ③マウスピースを作成する 精密検査で採得した歯型をもとに、オーダーメイドのマウスピースを作成します。一部のマウスピース矯正では、完了までに使用するすべてのマウスピースを一度に作成するため、大切に保管するようにしましょう。 ④矯正治療を開始する 治療計画に沿って新しいマウスピースへ交換しながら、少しずつ歯を動かしていきます。治療開始前の歯並びによって異なりますが、治療期間はおおよそ2年です。難しい症例や、マウスピースを装着する時間が短いと治療期間が伸びることもあるでしょう。 ⑤保定装置をつける 矯正治療が完了すれば、後戻りを防ぐための保定期間へ移ります。保定装置は、歯を動かすためのマウスピースと同じような形状のため、装着に違和感を覚えることはないでしょう。保定装置の装着をサボってしまうと、せっかく動かした歯が乱れてしまいます。最後まで気を抜かないように過ごしましょう。 マウスピース矯正にかかる費用相場 マウスピース矯正にかかる費用相場は、おおよそ30~90万円です。症例や歯科医院の方針によって費用に差が出ることもあります。 また、費用の支払い方法は歯科医院によって異なります。費用の内訳によって総額が変わることもあるので、治療を開始する前によく確認しておきましょう。 まとめ マウスピース矯正のメリット・デメリットや、費用相場について解説しました。マウスピース矯正は目立ちにくい・取り外しができるなどのメリットがある反面、徹底した自己管理が求められます。自分のライフスタイルや歯並びに合ったものかどうか、歯科医師とよく相談しながら決めるようにしましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査をし、一人一人に合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
2023.05.01
マウスピース矯正は保険適用?自由診療?費用の相場や安く抑える方法を紹介
目立たない矯正治療を検討している方は、マウスピース矯正を検討している方が多いでしょう。 しかし、マウスピース矯正に限らず、歯列矯正は費用が高額になりがちです。費用相場や保険適用ができるかなど、費用に関する疑問もあるでしょう。 そこで今回は、マウスピース矯正の保険適用について解説します。費用相場や安く抑える方法もあわせて解説するので、マウスピース矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。 マウスピース矯正は原則、保険適用されない マウスピース矯正は、保険適用されない「自由診療」です。健康保険など公的な医療保険制度が適用されるのは、緊急性のある治療や病気に限られているからです。また、審美的な改善を目的とした歯列矯正も、保険診療の対象外といえます。 そのため、虫歯や歯周病のような早期発見・治療が必要な治療ではない矯正治療は、一部の症例を除き自由診療となるケースがほとんどです。 歯列矯正が保険適用されるケースは? 原則として、矯正歯科治療は保険適用外の自由診療ですが、厚生労働省が定める一部の症例では保険診療の対象となります。 保険適用で矯正治療が受けられるのは、以下のような症例です。   「別に厚生労働省が定める疾患」に起因した咬合異常である 前歯および小臼歯の永久歯のうち3歯以上が萌出不全である 顎変形症の手術前や手術後の矯正治療である   適応される疾患名や条件、治療を受けられる医療機関など、細かく限定されています。これらの判断は歯科医師が行うため、気になる方は近くの歯科医院で相談してみましょう。 歯科矯正で保険が適用される条件 保険適用の歯列矯正は、どこの歯科医院でも受けられるわけではありません。厚生労働大臣が差定める施設基準を満たし、地方厚生局長に届け出をしている保険医療機関のみで、保険適用の矯正治療が受けられます。 保険医療機関の名簿は地方厚生局ホームページでも確認できますが、歯科医院に紹介してもらう方法もあります。検索が苦手な方や、まずは歯並びについて相談したいという方は、近くの歯科医院へ一度相談してみましょう。 マウスピース矯正にかかる費用相場 マウスピース矯正にかかる費用は、おおよそ30~90万円です。適用範囲や医院によって費用が異なるため、いくつかの医院でカウンセリングを受けるとよいでしょう。さらに、マウスピースの紛失や破損、治療計画の変更があれば、追加費用が発生することがあります。 マウスピース矯正は決して安いとはいえないため、治療内容や費用についてきちんと説明を受け、納得してから治療をはじめるようにしましょう。 ワイヤー矯正にかかる費用相場 ワイヤー矯正にかかる費用は、表側矯正の場合はおおよそ50~100万円、裏側矯正の場合はおおよそ80~150万円です。マウスピース矯正よりも費用がかかるケースもありますが、マウスピース矯正と同じように適用範囲や医院によって費用に差が出るでしょう。 また、表側矯正では目立ちにくいブラケットに変更すると追加費用が発生することがあります。毎月の調整料が総額に含まれていない場合も、通院のたびに費用が発生するでしょう。治療を開始する前に、費用の内訳をしっかり確認しておくようにしましょう。 マウスピース矯正にかかる費用を安くする方法 歯並びをきれいに整える治療とはいえ、できれば費用を安く済ませたいと考えている方がほとんどでしょう。あくまでも歯科治療のため大幅に費用を抑えることは難しいですが、いくつかの条件をクリアすると費用の負担が軽くなります。 マウスピース矯正にかかる費用を少しでも安く抑える方法は、以下のようなものです。   医療費控除を活用する モニター制度を利用する 部分矯正を検討する   では、それぞれ詳しく紹介します。誰でも取り組める方法なので、自分に合ったものを選んでみてください。 医療費控除を活用する 医療費控除とは、一年間にかかった医療費が10万円(総所得が200万未満の場合は5%)を超える場合、確定申告で「医療費控除」を申告することで払った税金の一部が還付される制度です。歯並びや噛み合わせの改善を目的としたマウスピース矯正は、医療費控除の対象となります。ただし、審美的な改善を目的とした矯正治療は、医療費控除の対象外です。どちらか曖昧な場合は、歯科医師に確認してみましょう。 また、過去5年間の医療費を申告できるので、すでに治療が完了した方でも医療費控除が受けられます。会社員の方は自分で申告する必要があるので、忘れないようにしましょう。 モニター制度を利用する モニター制度とは、スタッフが所属する学会や院内で行う勉強会の資料として、写真などを提供することを条件にした割引制度です。資料は個人が特定されないよう、取り扱いは十分な配慮がされていることがほとんどですが、心配な方は質問して不安を解消しておきましょう。 ただし、モニター制度は医院が独自に設定した基準をクリアした症例が対象となるため、誰でも受けられるわけではありません。また、モニターの募集は不定期であることが多く、マウスピース矯正をはじめたい時期に行っていない可能性もあるでしょう。 部分矯正を検討する マウスピース矯正にも、ワイヤー矯正と同じように「部分矯正」があります。部分矯正であれば、全体矯正と比べて費用を抑えられるので、症例が軽い方であれば検討してもよいでしょう。治療期間も比較的短いため、大切な予定に間に合わせたい方にも向いているでしょう。 ただし、部分矯正は改善が可能な症例が限られているため、全体矯正が適用されるケースもあります。また、部分矯正で噛み合わせの改善はできないため、歯科医師とよく相談するようにしましょう。 【注意】格安マウスピースはリスクがある マウスピース矯正は、さまざまなメーカーが独自のシステムで販売しています。自分で歯型を取って郵送したり、歯科医を介さない代わりに費用を抑えたりと、格安で提供している理由はさまざまです。 しかし、格安マウスピースは矯正効果が思うように得られず、追加でマウスピースを作製しているうちに費用がかさんでしまったというトラブルが少なくありません。安いのは初期費用だけで、マウスピース代は別途必要なこともあるでしょう。 歯列矯正は、自分の大切な歯を動かす治療です。信頼できる歯科医師のもとで、安全なマウスピースを使用した矯正治療を受けるようにしましょう。 まとめ マウスピースの費用相場や、安く抑える方法を紹介しました。マウスピース矯正に限らず、歯列矯正は高額な費用を支払うので、少しでも安く抑えたいと思うのは自然なことでしょう。しかし、費用ばかりに目を取られ、肝心の治療効果が得られないと元も子もありません。矯正治療をはじめるときは、いつもより慎重になり、信頼できる歯科医師のもとで受けるようにしましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査をし、一人一人に合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。

審美歯科

治療内容口元に「美しさ」をプラスする治療
費用¥55,000〜¥165,000(税込)
治療後のリスクセラミックの破折、色調の再現に限界があります

インプラント

治療内容欠損部分に人工歯を取り付ける治療
費用1歯あたり ¥280,000〜¥425,000(税込)
治療後のリスクインプラント周囲炎の可能性があるためメンテナンスが必要

ホワイトニング

治療内容気になる歯の着色を白くする治療
費用¥24,000〜¥48,000(税込)
治療後のリスク場合によっては後戻り・知覚過敏になる可能性があります

矯正歯科

治療内容歯並びをよくする治療
費用110,000〜¥1,320,000(税込)
治療後のリスク場合によっては後戻りが考えられます

ガミースマイル

治療内容歯茎のラインをきれいに整える治療
費用¥16,500〜¥275,000(税込)
治療後のリスク疼痛・出血などを生じる事があります

重度歯周病

治療内容再生療法をはじめ、清掃性の向上のための治療
費用¥27,500~¥77,000(税込)
治療後のリスク疼痛などを生じる事があります

入れ歯

治療内容失った歯を人工歯で補う治療
費用¥110,000~¥495,000(税込)
治療後のリスク疼痛・違和感などを生じる事があります