- マウスピースを付けたまま食べられるものは?矯正中の食事の注意点も解説
- ワイヤー矯正と同じように、マウスピース矯正も付けたまま食事ができるのか気になる方が多いのではないでしょうか。 長期間にわたる矯正治療中に、食べられるもの・食べられないものの制限が大きいと、ストレスを感じることもあるでしょう。 そこで今回は、マウスピース矯正中の食事について解説します。マウスピース矯正を検討している方、これからマウスピース矯正をはじめる方は、ぜひ参考にしてください。 マウスピースを付けたままでも食べられるものは? 結論からいうと、マウスピースを付けたままでも食べられるものはありません。原則として、マウスピース矯正中に食事を取る場合は、マウスピースを取り外す必要があります。外出先でも飲食するときはマウスピースを取り外し、装着する前に必ず歯磨きをしましょう。 マウスピースを付けたままでも飲める飲み物 原則として、マウスピースを付けたままでも飲めるものは、水以外にありません。ただし、内容によってそのまま口に含めるものがあります。 なかでも避けるべき飲み物は、次のようなものです。 40度以上の熱いもの 甘いジュースやスポーツドリンク 色が濃いもの(コーヒー、ワイン、コーラなど) マウスピースが耐えられる温度は40度ほどです。それ以上になると熱で変形する恐れがあるため、避けましょう。また、虫歯の原因にもなる甘いジュースやスポーツドリンク、変色の原因になる色の濃い飲み物もおすすめできません。 一方で、マウスピースを付けたまま飲めるものは、次のようなものです。 水 40度以下のお湯 健康のために白湯を飲んでいる方も、温度に気を付ければマウスピースを付けたままでも問題ありません。日ごろからお茶を飲んでいる方も、マウスピースの着色につながるのでできれば水に変更しましょう。 マウスピースを付けたまま食事をするリスク 変形する マウスピースに色が付く 汚れが付着する では、それぞれ詳しく見ていきましょう。 ①変形する マウスピースは医療用のプラスチックで作製されるため、食事の衝撃や熱で変形する恐れがあります。マウスピースを付けたまま食事をして口内で変形すると、歯茎や粘膜を傷付けてしまう恐れがありとても危険です。また、マウスピースが変形して使えなくなった場合、新しくマウスピースを作り替える必要があります。その期間は矯正治療を進められないため、治療期間が長引くことも考えられるでしょう。 ②マウスピースに色が付く 色の濃いものや着色料が使われているものを食べると、マウスピースに色が付いてしまうことがあります。マウスピースは透明なため少しの色でも目立ってしまい、「透明で目立ちにくい」というマウスピース矯正のメリットが失われてしまうでしょう。「どうしても外せなくて」「このくらいなら大丈夫だろう」という甘えが習慣になり、変色させてしまうこともあります。飲食の際は面倒でもマウスピースを外すようにしましょう。 ③汚れが付着する マウスピースを付けたまま飲食すると、歯とマウスピースの隙間に汚れがたまります。汚れはやがてプラーク(歯垢)となり、だ液と結合して歯に固着する歯石へと変化します。不衛生な状態でマウスピースを装着することは、虫歯や歯周病を引き起こす原因となるため注意が必要です。虫歯や歯周病を発症すると矯正治療を一時中断しなくてはならないため、マウスピースを付けたままの食事は避けるようにしましょう。 マウスピース矯正中における食事での注意点 マウスピース矯正中は、飲食の制限が強いイメージがありますが、いくつかの注意点を守っていればこれまでと同じような食事が楽しめます。 ここでは、マウスピース矯正中における食事での注意点を解説します。「結局どうすればよいの?」と感じた方は、ぜひ参考にしてください。 マウスピースは外して食事する 繰り返しになりますが、原則として食事をするときはマウスピースを取り外さなくてはなりません。マウスピースの破損や口内を傷付けないためにも、徹底するようにしましょう。 ただし、人前でマウスピースを外すときは注意が必要です。食事の場面でマウスピースの着脱を見て、不快な思いをする方も少なくありません。マウスピースの紛失を防ぐためにも、お手洗いや化粧ルームなどで取り外し、専用ケースで保管しましょう。 硬いものは避ける 矯正期間は歯が安定しておらず、少しの刺激で痛みを感じることがあります。なかでも、硬めのパンやおせんべい、りんご、お肉、ごぼうなどの歯ごたえのあるものは、痛みを感じやすくなります。 新しいマウスピースへ交換した直後は積極的に歯を動かしている期間なので、硬いものはなるべく避けるようにしましょう。また、生野菜や繊維性のあるものも食べにくいので、注意が必要です。 食後は歯磨きをする 食事が終わったらすぐに装着するのではなく、必ず歯磨きを行いましょう。歯磨きせずにマウスピースを装着すると、マウスピースと歯の間で細菌が増殖して虫歯や歯周病リスクを高めてしまいます。 お手洗いがない、急いで出ないといけないなど、どうしても歯磨きができない場合は、水などでしっかりと口をゆすいでから装着します。タイミングを見てなるべくはやめに歯を磨くこと、装着前は口をゆすぐだけが癖になってしまわないよう、注意しましょう。 専用のケースに入れておく マウスピースは透明でとても目立ちにくい素材でできています。取り外した後にテーブルや洗面台にそのまま置いておき、そのまま紛失してしまうケースが少なくありません。 マウスピースを紛失した場合は再製が必要です。治療が長引いたり余計な費用がかかったりするため、マウスピースは「外したらケースに入れる」を習慣付けるようにしましょう。 どうしてもマウスピースを外せない場合は? マウスピース矯正中の飲食に気を付ける必要があることはわかっていても、どうしても外せない場面があるでしょう。「客先で茶菓子を出された」「大勢の前でマウスピースを取り外せなかった」などで、そのまま飲食物を口にした場合は、食後すぐに取り外して手入れをするようにしましょう。 また、甘いもの・熱いもの・冷たいものは避けて、できるだけリスクを最小限にすることも大切です。マウスピース矯正中であり、装置が付いていることを正直に伝えると、その場の人たちも理解してくれるかもしれません。 まとめ 矯正期間中も、これまでと同じような食事を楽しめる点も、マウスピース矯正の大きなメリットです。いくつかの注意点をしっかり守りながら、マウスピース矯正をスムーズに進めていきましょう。矯正期間中に歯磨きをするわずらわしさから間食が減ったり、食事にメリハリが付き食生活が改善されたりすることで、ダイエットにつながる方も少なくありません。わからないことは歯科医師に相談し、快適な矯正期間を過ごしましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査をし、一人一人に合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
執筆者情報:小室 敦
- 【マウスピース矯正】死にそうなほど痛いときの対処法|痛みの原因も解説
- マウスピース矯正中に「死にそうなほど痛い」「痛くて眠れない」と感じることがあります。いくら治療のためとはいえ、できれば痛みを感じずに過ごしたいと考える方がほとんどでしょう。 今すぐどうにかしたいのに、痛みの原因がわからないと、対策も取れず困っている方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、マウスピース矯正が死ぬほど痛いときの対処法について解説します。痛みが出る原因もあわせて解説するので、痛みでお困りの方はぜひ参考にしてください。 マウスピース矯正が痛いと感じる際の対処法 マウスピース矯正中に強い痛みを感じると、日常生活に支障が出ることもあるでしょう。痛みが続くことでストレスを感じ、マウスピース矯正を途中で辞めてしまう方もいるかもしれません。 マウスピースを一時的に外す 痛み止めを服用する 炎症を冷やす マウスピースの形を整える 食事に気を付ける では、それぞれの方法を早速見ていきましょう。 ①マウスピースを一時的に外す マウスピースが当たって痛い場合は、一時的に外して様子を見ましょう。新しいマウスピースへ交換した直後は痛みがでやすいため、一時的に外すことで痛みが和らぐことがあります。ただし、あまりにも長時間外していると、歯に矯正力がかからなくなります。マウスピースの装着時間によって効果が大きく異なるため、取り外す時間には注意が必要です。痛みが落ち着いたら、様子を見ながら装着することを忘れてはなりません。 ②痛み止めを服用する どうしても耐えられない痛みが続く場合は、痛み止めを服用しましょう。痛みを緩和するためにマウスピースを取り外していると、歯に矯正力がかからず治療に支障が出ることがあります。できるだけスムーズに治療を進めるためにも、痛み止めを服用することもひとつの手段です。しかし、痛み止めの成分によっては、治療計画に乱れを引き起こす可能性があります。長期的な服用はおすすめしません。服用する前に、歯科医師に相談しておくと安心でしょう。 ③炎症を冷やす とくに痛みが強い箇所がある場合、氷や保冷剤で患部を冷やしましょう。矯正治療は、歯周組織の炎症を利用した治療です。そのため、歯が積極的に動いている期間は、炎症を起こしていることになります。運動したあとやお風呂上りなど、身体が温まって血流がよくなると、痛みが増すこともあります。ほてっている部分を冷やすことで炎症がおさまり、痛みの緩和にもつながるでしょう。 ④マウスピースの形を整える マウスピースの縁が当たって痛い場合は、少しだけ削って形を整える方法があります。自宅にある爪を整えるやすりなどを使用するとよいでしょう。念のため、削る前に電話などでかかりつけの歯科医師に相談しておくと安心です。また、マウスピース全体が当たって痛みが出ている場合は、自分で削ると形が変わりすぎる恐れがあるため、歯科医院で調整してもらうことをおすすめします。 ⑤食事に気を付ける 痛みが出ている期間は、柔らかいものを中心とした食事を意識しましょう。歯列矯正中は歯周組織が敏感になっているため、食事中に痛みが増してくるケースもあります。新しいマウスピースへ交換した直後は痛みを感じやすいため、おかゆやリゾット、煮込みうどん、茶わん蒸し、ヨーグルトなど、食べやすい物を選ぶようにしましょう。反対に、繊維性の多い野菜やお肉は噛むときに痛みが出て、噛み切れないことがあります。痛みの様子を見ながら徐々に食事内容を変更するとよいでしょう。 【注意】歯科医師に相談するのがベスト ここまで紹介した対処法は「死にそうなほど痛みが強い」場合の、応急処置程度にとどまります。根本的な解決法ではありません。「不安を覚えるほどの痛みが続く」などの場合は、装置が合っていないことも考えられます。痛みが引かないときは、歯科医師に相談して確認してもらうようにしましょう。 また、痛みの程度には個人差がありますが、子どもの矯正では3日ほど、成人の矯正では1週間ほど痛みが持続します。それ以降は、徐々に軽快していくことが多いので、受診するタイミングの参考にしてください。 マウスピース矯正が痛いと感じる原因 歯列矯正中に感じる痛みはひとつではなく、その原因にはいくつかの種類があります。痛みの原因によって対処法が異なるため、現在の痛みがどのような原因によるものなのか、一度確認してみましょう。ただし、すべて自己判断してしまわず、歯科医師に相談することも大切です。 痛みを感じる原因は、主に以下の3つです。 歯が動いているから 装置が口内に当たっているから 虫歯があるから では、それぞれの原因を詳しく解説します。 歯が動いているから 歯列矯正中に感じる痛みに多いのは、歯を動かしていることによる痛みです。痛みの感じ方や程度には個人差がありますが、「眠れないほど痛い」「歯と歯が当たるだけでも痛い」など強い痛みを感じることもあるでしょう。マウスピース矯正に限らず、歯の周辺組織が吸収と再生を繰り返しながら硬い骨のなかで歯を移動させます。しかし、この痛みは歯の動きだしにもっとも痛むといわれており、時間が経つと自然と軽快することがほとんどです。 装置が口内に当たっているから マウスピース矯正中は、食事と歯磨き以外の時間はマウスピースを装着しています。装置が粘膜に触れる時間が長いため、どうしても痛みや違和感を覚えることがあるでしょう。なかでも、マウスピースの縁が歯茎に当たる痛みは、様子を見ても軽快しないケースがあります。そのまま我慢して装着を続けると、歯茎から出血したり炎症が起きたりする恐れもあるでしょう。マウスピース矯正中に歯ではなく歯茎や粘膜に痛みを覚える場合は、歯科医師に相談して調整してもらいましょう。 虫歯があるから マウスピース矯正をしていると、虫歯や歯周病リスクが高まります。ワイヤー矯正に比べると清掃性は高いですが、十分な歯磨きを行わずマウスピースの装着を続けていると、当然虫歯になってしまいます。歯を動かしている期間が過ぎても痛みが続く場合や、冷たいものがしみるなどの症状がある場合は、虫歯による痛みが疑われます。虫歯が大きくなってから治療を受けると、被せ物や詰め物で歯の形が変わり、マウスピースを再製しなくてはならないケースもあります。できるだけ早めに相談して、適切な治療を受けましょう。 まとめ マウスピース矯正中の痛みの対処法について解説しました。硬い顎の骨のなかで歯を動かしていくため、まったくの無痛で治療を進めることは難しいですが、適切な処置をほどこせば快適に過ごせることもあります。どうしても痛みが強い場合や、痛みに不安を覚える場合は、遠慮なくかかりつけの歯科医院へ相談しましょう。また、痛みに敏感で治療に苦痛を覚える場合は、治療計画を変更する方法もあります。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査をし、一人一人に合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
- マウスピース矯正のデメリット5つ!ワイヤー矯正と比較したメリットも解説します
- 矯正方法の第一希望に上がりやすい「マウスピース矯正」には、徹底した自己管理や装着時間が長いなど、いくつかのデメリットがあります。 しかし、ワイヤー矯正では得られないメリットも存在するため、矯正方法で迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、マウスピース矯正のデメリットを詳しく解説します。ワイヤー矯正と比較したメリットもあわせて解説するので、矯正方法でお悩みの方はぜひ参考にしてください。 マウスピース矯正とは マウスピース矯正とは、透明に近いマウスピース型の矯正装置で少しずつ歯を動かす矯正方法です。一人ひとりの歯に合わせて作製したマウスピースを装着して、治療の段階に合わせて新しいマウスピースに交換します。症例によっては、アタッチメントや歯科用ゴムを用いて矯正力を高めます。 治療範囲 全顎もしくは部分 期間 2年ほど 費用 30~90万円 透明のマウスピースは目立ちにくく、いつでも取り外し可能なことから人気の矯正方法ですが、いくつかの注意点もあり治療を受ける前によく検討する必要があります。 ワイヤー矯正とは ワイヤー矯正は、歯の表側に装置を取り付ける表側矯正と、歯の裏側に装置を取り付ける裏側矯正があります。装置の種類が豊富なことや、研究されてきた歴史が長いため、ほぼすべての歯並びに対応していることが大きな特徴です。 ただし、ワイヤー矯正は、歯に固定式の装置を取り付けるため、治療がはじまると完了するまでは装置を取り外せません。そのため、食事の度に食べ物が詰まり、虫歯リスクが高くなってしまいます。 マウスピース矯正のデメリット5つ マウスピース矯正は、目立ちにくい・取り外しができるなどのメリットが魅力の矯正方法です。しかし、いくつかのデメリットも存在するため、両方をしっかり把握した上で選ぶようにしましょう。 マウスピース矯正のデメリットは、以下のような5つが挙げられます。 対応していない症例がある 装着時間を守る必要がある 装着中は飲食ができない 装置を紛失する恐れがある 手入れに手間がかかる では、それぞれ詳しく見ていきましょう。 ①対応していない症例がある ワイヤー矯正がほとんどの症例に対応しているのに対し、マウスピース矯正は治療できる症例が限られています。一部の難しい症例はマウスピース矯正での治療が難しく、ワイヤー矯正が適していることがあります。たとえば、抜歯が必要な症例や、外科手術がともなう症例は、マウスピース矯正で治療が難しいと判断されることが多いでしょう。 ②装着時間を守る必要がある マウスピース矯正は、基本的に食事と歯磨き以外の時間(20~22時間)は装着しておく必要があります。装着時間が少ないと歯が思うように動かず、治療が長引いてしまう恐れがあります。 外出していると「思っている以上に装置を取り外していた」なんてことも珍しくないため、徹底的な自己管理が必要です。 ③装着中は飲食ができない マウスピース矯正中は、食事と歯磨きの際はマウスピースを取り外す必要があります。マウスピースを付けたまま飲食はできず、コーヒーやお茶を飲む際も取り外す必要があります。 マウスピースを付けたまま飲食すると、虫歯や歯周病リスクを高めてしまうため、必ず避けるようにしましょう。ただし、水やぬるめの白湯、炭酸水などは、マウスピースを付けたままでも口にすることができます。 ④装置を紛失する恐れがある マウスピースを紛失・破損してしまうと、再製する必要があります。その場合、医院によって異なりますが再製に費用がかかってしまいます。 また、マウスピースを再製している期間は、矯正治療を続けられません。新しいマウスピースが届くまでの期間の分、治療が長引いてしまうこともあるでしょう。マウスピースを取り外した後は、専用のケースで大切に保管するようにしましょう。 ⑤手入れに手間がかかる マウスピースを取り外したあとは、自分の歯を磨くのと同じようにマウスピースの手入れも行います。自分で取り外せることがメリットになる場合もありますが、こまめな手入れを怠ると臭いや虫歯の原因になる恐れがあります。 汚れが付いていれば流水で落とすか、マウスピース専用の洗浄剤などを活用して清潔な状態を保つよう心がけましょう。 マウスピース矯正のメリット5つ マウスピース矯正には、他の矯正方法では得られないさまざまなメリットがあります。メリットばかりが先行してしまいがちですが、デメリットもきちんと把握しておきましょう。 マウスピース矯正のメリットは、以下のような5つが挙げられます。 矯正装置が目立たない 取り外せるので衛生的 金属アレルギーの心配がない 通院回数が少なくて済む スポーツへの影響が少ない では、それぞれ詳しく見ていきましょう。 ①矯正装置が目立たない マウスピース矯正で使用する素材は、透明度の高い医療用プラスチックです。日中に装着していてもほとんど目立たず、矯正中の口元が気になる方でも安心して治療を続けられるでしょう。仕事の関係で目立つ装置を付けられない方にもおすすめです。 ②取り外せるので衛生的 マウスピースはいつでも自分で取り外せるため、清潔で衛生的な状態を保ちやすい矯正装置です。食事の際も取り外せるため、食べ物が詰まる心配もありません。歯磨きと一緒にマウスピースの手入れを行うことで、衛生的な矯正治療を続けることができるでしょう。 ③金属アレルギーの心配がない 口内はだ液が循環していることにより、金属に対するアレルギー反応が出やすい場所といえます。マウスピース矯正では、装置に金属を使用しないため金属アレルギーの心配がありません。金属のワイヤーが口内を傷つける心配もなく、安心・安全な治療を受けられます。 ④通院回数が少なくて済む ワイヤー矯正では毎月ワイヤーの調整が必要ですが、マウスピース矯正は自分でマウスピースを交換しながら治療を進めます。そのため、ワイヤー矯正に比べて通院回数が少なく、軽い負担で治療を続けられます。忙しい方や遠方の方でも、挑戦しやすい矯正方法といえるでしょう。 ⑤スポーツへの影響が少ない マウスピースは非常に薄いプラスチックでできているため、スポーツで口内を傷つける心配は少ないでしょう。マウスピース矯正によって、スポーツに制限が発生しないことも大きなメリットです。 ただし、マウスピース矯正のマウスピースを、スポーツ用のマウスピース(マウスガード)の代わりに使うことはできません。激しいスポーツを行う際は、スポーツ用のマウスピースに付け替えるようにしましょう。 まとめ マウスピース矯正のデメリット・メリットについて解説しました。マウスピース矯正にはいくつかのデメリットがある一方で、他の矯正方法にはないメリットも存在します。自分の歯並びに適している矯正方法が気になる方は、歯科医院でカウンセリングを受けてみましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査し、一人ひとりに合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
- マウスピース矯正の値段の相場は?治療費を安くする方法や内訳を解説します
- マウスピース矯正は装置が目立たないなどのメリットが多く、第一候補として検討している方が多い治療方法です。 しかし、決して安いとはいえない費用がネックとなり、治療が先延ばしになっている方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、マウスピース矯正の費用とその内訳について解説します。費用を安くする方法もあわせて解説するので、マウスピース矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。 マウスピース矯正とは? マウスピース矯正とは、透明に近いマウスピース型の矯正装置(マウスピース)を装着して、歯並びを改善する矯正方法です。 一人ひとりの歯に合わせて作製した形の異なるマウスピースを段階に沿って装着し、少しずつ歯を動かしていきます。必要に応じてアタッチメントや歯科用ゴムを取り付け、矯正力を高めます。 ワイヤー矯正との違い ワイヤー矯正は、歯の表側に装置を取り付ける表側矯正と、歯の裏側に装置を取り付ける裏側矯正があります。どちらも歯に固定式の装置を取り付けて、ワイヤーの弾性を生かして歯に力を加えます。 マウスピース矯正とワイヤー矯正の大きな違いは、歯に矯正装置を固定しないところです。いつでも取り外しができるため、これまでと同じような食事と歯磨きが可能です。 また、矯正装置は透明度の高いプラスチックでできているため、日中でも装置が大きく目立つことはありません。さらに、装置に金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも安心して治療を続けられます。 マウスピース矯正の値段の相場 マウスピース矯正の費用相場は、30~90万円ほどです。比較的軽度な症例であれば、必要なマウスピースの枚数が少なく、費用が抑えられることがあります。 また、マウスピースを提供しているメーカーによっても費用が変わります。歯科医師とよく相談しながら、適したものを選択するようにしましょう。 ワイヤー矯正にかかる値段の相場 ワイヤー矯正の費用相場は、表側矯正は50~100万円ほど、裏側矯正は80~150万円ほどです。裏側矯正は表側矯正よりも高度な技術が必要なため、表側矯正よりも費用を高額に設定している医院がほとんどでしょう。また、地域や医院の方針、症例によって費用に差が出ることもあります。 マウスピース矯正は値段の幅が広い マウスピース矯正は、さまざまなメーカーがサービスを提供しているため、費用が大きく異なることがあります。治療が可能な範囲を指定することで費用を抑えたり、アフターフォローなどのサービスを行わなかったりすることで、リーズナブルな価格を可能にしているメーカーもあります。メーカーによって含まれているサービスや費用の内訳が異なるので、しっかりと確認してから自分に合ったものを選択するようにしましょう。 マウスピース矯正にかかる値段を安くする方法 費用の幅が広いマウスピース矯正ですが、その治療費は決して安いとはいえません。マウスピース矯正を少しでも安く抑えたい方は、以下のような方法を試してみましょう。 歯科医師の指示を守る モニターに応募する 部分矯正を検討する マウスピース矯正はあくまでも歯科治療のため、劇的に安く抑えることは難しいといえます。ここでは、誰でも取り入れやすい方法を紹介するため、ぜひ参考にしてください。 ①歯科医師の指示を守る 歯科医師の指示をよく守りながら治療を受けることで、余計な費用が発生せず総額を抑えられることにつながります。矯正治療は、歯科医師が綿密な治療計画を立て、予約などのスケジュールを組んでいることもあります。 そのため、指示を守れていないと治療が長引き、その分の費用が積み重なって予定よりも高額になるケースも珍しくありません。直接費用には関係ないように思えますが、矯正中の注意事項や指示された内容は、小さなことでも守って過ごすようにしましょう。 ②モニターに応募する 矯正治療を受ける医院で、モニターとなり割引を受ける方法があります。ただし、モニターとして治療を受けると、院内の勉強会や学会の症例発表などで、写真や治療計画の詳しい内容が露出する可能性があります。 個人を特定できないようモザイクなどで配慮されているケースがほとんどですが、心配な方はモニターになるのは難しいかもしれません。 また、モニターを受けられるかどうかは歯科医師の判断によること、モニターを行っていない医院もあることを覚えておきましょう。 ③部分矯正を検討する マウスピース矯正で部分的に歯並びを整える方法を選択すると、費用をグッと抑えられることがあります。部分矯正は歯を動かす範囲が限られている(左右の犬歯から犬歯の間)ため治療期間が短く、通院の負担も減らせるでしょう。 ただし、部分矯正は比較的軽度な症例のみに適用されます。さらに、噛み合わせの改善が必要な症例には適用できないため、状態によっては部分矯正での治療が難しいと判断されることもあるでしょう。 【注意】格安マウスピースはかえって値段が高くなる場合もある 格安マウスピース矯正(LCM:Low Cost Mouthpiece)は、費用のみを重視して選ぶと後悔につながる恐れがあります。 格安マウスピース矯正は、アフターフォローを行わなかったり、自分で歯型を取る必要があったりと、トラブルにつながるリスクが高いサービスを提供しているメーカーが少なくありません。 矯正治療の効果を得られないケースも珍しくなく、結果的に費用がかかってしまうことがあるため注意が必要です。 マウスピース矯正の値段の内訳 マウスピース矯正の費用は、治療の段階によってそれぞれ費用が発生し、支払うタイミングは医院によって異なります。矯正治療を始めるために、他の治療を受けることもあります。 ここでは、矯正前・矯正中・矯正後に分けて費用の内訳を解説します。 【矯正前】カウンセリング料・検査料など マウスピース矯正を始める前にかかる費用は、以下のようなものがあります。 内訳 費用目安 回数目安 カウンセリング料 無料~5,000円 1回 精密検査・診断料 1万~5万円 1回 虫歯・歯周病治療 1,500~1万円 治療範囲によって異なる 抜歯 3,000~4,000円 症例によって異なる マウスピース矯正を始める前にカウンセリングを行い、希望があれば精密検査に進みます。検査結果を基に診断を行い、治療方針が決まります。カウンセリングや精密検査・診断料は治療がはじまる前に行われるため、矯正費用とは別に支払いをするケースがほとんどです。 その他、虫歯や歯周病があれば先に治療を済ませ、矯正治療のための抜歯が必要であれば、治療計画に沿って抜歯をします。 【矯正中】矯正装置料・調整料など マウスピース矯正中にかかる費用は、以下のようなものがあります。 内訳 費用目安 回数目安 矯正装置料 30~150万円 1回 調整料 3,000~5,000円 医院によって異なる マウスピース矯正は、作製するマウスピースの枚数やメーカーによって費用が異なります。予定どおりに歯が動かない場合は追加でマウスピースを作製することもあり、その分の費用が発生するケースもあるでしょう。 また、矯正中の調整料は医院によって異なり、矯正装置料に含まれている場合もあります。含まれていない場合は、通院のたびに支払いが必要です。 【矯正後】保定装置料など マウスピース矯正後にかかる費用は、以下のようなものがあります。 内訳 費用目安 回数目安 保定装置料 無料~6万円 1回 経過観察料 3,000~5,000円 症例により異なる 歯を動かす期間が終われば、保定期間に入ります。保定装置を取り付けて歯を固定し、後戻りしないよう経過観察を行います。 保定装置は矯正装置料に含まれていることもあり、装置の種類などによって費用が異なります。経過観察料も調整料と同様に、通院のたびに支払うか矯正治療費に含まれているかは医院によって異なります。 まとめ マウスピース矯正の費用について解説しました。マウスピース矯正は適用範囲やメーカーによって費用が異なるため、自分の歯並びに合ったものを選ぶ必要があります。マウスピース矯正を検討している方は、歯科医院でカウンセリングを受けてみましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査し、一人ひとりに合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
- 裏側矯正ができない人はどんな人?治療が難しい症例があるのかわかりやすく解説
- 裏側矯正は他の人から気づかれにくいため、希望する方が多い治療方法です。しかし、高い技術が必要な裏側矯正は一部の症例では適用されないこともあり、治療を受けられていない方が少なくありません。 そこで今回は、裏側矯正ができない人の特徴を解説します。治療が難しい症例もわかりやすく解説するので、裏側矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。 裏側矯正ができない人とはどんな人? 裏側矯正は歯の裏側に装置を取り付ける矯正方法のため、一部の症例では適用されないことがあります。しかし、表側矯正で治療可能な症例であれば、ほとんどの場合で裏側矯正でも治療が可能です。 では、なぜ裏側矯正が適用されないと判断されるのでしょうか。裏側矯正が難しいと判断されるのは、以下のようなケースです。 金属アレルギーの方 歯並びの乱れが大きい 重度の歯周病である 舌が大きく器具で傷つける可能性が高い では、それぞれ詳しく見ていきましょう。 金属アレルギーの方 裏側矯正では一部の装置に金属を使用するため、金属アレルギーの方は注意が必要です。過去に歯科治療でアレルギー反応が出た経験のある方は、必ず歯科医師へ伝えるようにしましょう。 しかし、近頃は金属アレルギーの方でも、アレルギー反応が出にくい材料が使われるようになっています。金属アレルギーが心配の方は、一度歯科医院へ相談してみましょう。 歯並びの乱れが大きい 歯並びの乱れが非常に大きい場合や、裏側矯正だけでは対応できないような重度の症例は、裏側矯正が難しいと判断されることがあります。 なかでも、骨格の異常が原因の歯並び・噛み合わせの乱れは、外科手術を受けないと改善が難しいケースが少なくありません。外科手術と歯列矯正を組み合わせると治療が可能なこともあるので、歯科医師によく相談してみましょう。 重度の歯周病である 重度歯周病の場合、歯茎や歯を支えている骨に問題があるため、矯正治療を受けることで症状が進行する恐れがあります。矯正治療は歯の周辺組織の炎症を利用して歯を動かしていきますが、歯周病にかかっている場合はすでに炎症が強い状態です。そのため、裏側矯正だけでなく他の矯正方法でも、矯正治療が難しいと判断されるケースがほとんどでしょう。 ただし、軽度歯周病であれば適切な治療を受けたあとに、矯正治療ができる可能性があります。歯周病は自覚症状が少ない疾患のため、進行しないよう日頃から定期健診を受けておくとよいでしょう。 舌が大きく器具で傷つける可能性が高い 舌の大きさが標準よりも大きい場合は、裏側矯正を行うことで舌を傷つける恐れがあります。仮に装着できたとしても、舌を誤って噛んでしまうことが考えられます。その場合は、裏側矯正は難しいと判断されることがあるでしょう。 また、元々舌が大きい方は、装置の厚みで舌の可動域が小さくなり、違和感を覚えやすくなります。そのため、歯科医師が総合的に判断して、表側矯正を進められるかもしれません。 【注意】歯科医師のスキルが不足している場合もある 一般的に、裏側矯正は表側矯正よりも、深い知識と高い技術が必要とされる矯正方法です。相談した歯科医師に裏側矯正の実績や知識が不足していると、裏側矯正は難しいと判断せざるを得ないことがあります。その場合は、他の歯科医院を紹介してもらえることもありますが、すべての歯科医師が良心的とは限りません。 裏側矯正を希望しているのに治療が難しいと判断された場合は、セカンドアピニオンを活用して複数の医院でカウンセリングを受けてみるとよいでしょう。 裏側矯正の2つのメリット 歯の裏側に装置を取り付ける裏側矯正には、他の矯正方法にはないメリットがあります。代表的なものに、以下のような2つが挙げられます。 矯正装置が目立ちにくい 同時にホワイトニングできる では、裏側矯正のメリットをそれぞれ詳しく見ていきましょう。 ①矯正装置が目立ちにくい 裏側矯正の最大のメリットは、矯正装置が目立ちにくいことではないでしょうか。大きな口を開けたときに覗き込まれない限り、装置が見えることはほとんどありません。 そのため、仕事柄目立つ装置を付けられない方や、矯正中の口元が気になる方でも安心して治療を続けられます。 ②同時にホワイトニングできる 歯の表側に装置が付いている場合、矯正治療と同時にホワイトニングは行えません。裏側矯正は装置が歯の裏側に付いているため、ホワイトニングを受けることができます。矯正治療が終わるのを待たなくてもよいので、トータルの通院期間が短くなるでしょう。 裏側矯正の3つのデメリット 他の矯正方法では得られない、いくつかのメリットがある裏側矯正ですが、デメリットも存在します。メリットとデメリットの両方をしっかりと把握して、裏側矯正にするかどうか判断するようにしましょう。 会話や食事で邪魔に感じることがある メンテナンスが必要 治療費用が高価 では、裏側矯正のデメリットをそれぞれ詳しく見ていきましょう。 ①会話や食事で邪魔に感じことがある 装置が歯の裏側に取り付けられるため、会話や食事のときに舌が当たって不便を感じることがあります。舌に装置が当たることで、発音しにくいなどの影響が出ることもあるでしょう。 歯の裏側に装置が取り付けられるため、食事後に矯正装置に食べ物が挟まっていても気づかないこともあります。 ②メンテナンスが必要 すべの装置が歯の裏側に取り付けられるため、いつもどおりの歯磨きが難しくなります。鏡で確認してもわかりづらいため、定期的に歯科医院でクリーニングをする必要があります。 また、歯科医院で裏側矯正中の正しい歯磨き方法の指導を受けてセルフケアの質を向上させることも大切です。 ③治療費用が高価 裏側矯正は、同じワイヤー矯正である表側矯正よりも費用が高額になりがちです。裏側矯正はオーダーメイドの矯正装置を作成することや、表側矯正よりも深い知識と高い技術が求められるため、その分費用に反映されているのです。 しかし、歯科医師の指示をよく守ってスムーズに治療を進めることで、トータルの費用を抑えられることもあります。医院や地域によっても費用が異なるため、よく比較してみましょう。 裏側矯正にかかる費用と期間 裏側矯正にかかる費用相場は、80~150万円ほどです。費用の内訳は、一般的にカウンセリング代、検査・診断料、装置代、調整費、保定装置代、経過観察料などが含まれます。 ただし、地域や医院の方針、症例によって費用や内訳が異なります。複数の医院でカウンセリングを受けて、納得できる医院で治療を開始するとよいでしょう。 まとめ 裏側矯正は深い知識と高い技術が必要なため、一部の歯科医院では取り扱っていないこともあります。 また、裏側矯正が難しいと判断された場合でも、別の歯科医院では対応できるケースも少なくありません。裏側矯正での治療を検討している方は、歯科医師へ気軽に相談してみましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査し、一人ひとりに合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
- 痛みはいつまで?裏側矯正が痛いと感じるときの対処法5選と原因を解説します
- 裏側矯正中は痛みを感じることがあり、強い痛みに不安を覚えることもあるでしょう。眠れないほどの痛みが出たり、うまく食事が取れなかったりとストレスを感じる方も少なくありません。 歯並びや噛み合わせを改善するための治療とはいえ、できれば痛みを感じずに治療を受けたいと考えている方がほとんどでしょう。 そこで今回は、裏側矯正の痛みについて解説します。痛みが出ている際の対処法や、原因もあわせて解説するので、矯正治療の痛みでお困りの方はぜひ参考にしてください。 裏側矯正が痛いと感じるときの対処法5選 裏側矯正中に痛みを感じると、治療に対して不安を覚えたり、私生活に影響が出たりと不便を感じることがあります。裏側矯正で痛みを感じるときは、我慢せずに次に紹介するような方法で対策を取りましょう。 炎症を冷やす 矯正用ワックスを使用する 鎮痛剤を服用する 食事に注意する 矯正歯科でワイヤーを調整してもらう では、それぞれの方法を詳しく解説します。ただし、痛みに不安を覚える場合や、我慢できないような痛みが続く場合は歯科医院へ連絡して確認してもらいましょう。 ①炎症を冷やす 歯を積極的に動かしている期間に感じる痛みには、患部を冷やすことも有効です。保冷剤や氷を薄い布で包み、患部に当てて冷やしましょう。寝る前やお風呂上がりなど、身体が温まると痛みがでやすくなるため、冷やすとで痛みが和らぐでしょう。 ただし、頻繁に冷やしてしまうと血流が弱くなり、周辺組織の炎症を利用して歯を動かす矯正治療の効果が弱まることが考えられます。痛みを事前に回避するために、長時間冷やし続けるなどの行為は避けましょう。 ②矯正用ワックスを使用する ワイヤー矯正の装置が舌に当たって痛い場合は、矯正用ワックスで装置を覆って対策しましょう。ワイヤーが頬に刺さっているときに痛みは様子を見ていても軽快することが少なく、そのまま放置していると出血する恐れがあります。 矯正用ワックスは適量を丸めて、痛みが出ている箇所の装置を覆うようにして使用します。矯正用ワックスは、矯正治療開始時に歯科医院でもらえることが多いため、なくさないよう保管しておきましょう。 ③鎮痛剤を服用する どうしても耐えられないほどの痛みや、不安を覚えるような痛みが続くときは、鎮痛剤を服用して様子を見ましょう。矯正器具によって歯に圧力がかかると、歯の周りの骨が吸収と再生を繰り返すため炎症が起き、矯正治療はこの炎症を利用して歯を動かします。 しかし、痛み止めを頻繁に服用すると歯周組織の炎症を抑えるため歯の動きが鈍る恐れがあります。鎮痛剤を服用するときは、医院で処方されたものだけにするか、歯科医師に相談してから服用するようにしましょう。 ④食事に注意する ワイヤー調整後は痛みが出やすいため、硬い食べ物を避けるようにしましょう。無理せず少ない力で噛み切れる蒸しパンや豆腐、おかゆ、うどんなどの柔らかい物がおすすめです。歯ごたえのある物や硬い物を食べると痛みが増すこともあるので、注意が必要です。 ただし、痛みを避けるために装置が付いていない部位だけで食事を取ったり、柔らかい物だけを食べたりすると、顎の筋肉バランスが崩れる恐れがあります。矯正治療に悪影響となるケースもあるため、様子を見ながら適度に歯ごたえのある物も食べるようにしましょう。 ⑤矯正歯科でワイヤーを調節してもらう 裏側矯正中は装置が舌や粘膜に触れる時間が長いため、ワイヤー処理が甘いと尖って舌や粘膜に刺さり痛みを覚えやすくなります。ワイヤーが粘膜にあたり感じる痛みは様子を見ても軽快しないことが多いため、自己判断せずワイヤーの調整など適切な処理を受けましょう。 また、調整で歯科医院を訪れたときは、その場で舌や頬を動かしてワイヤーが当たっていないか入念に確認することも大切です。歯列矯正に関して心配なことや疑問に感じることがあれば、小さなことでも医師に相談するようにしましょう。 裏側矯正の痛みはいつまで? 裏側矯正でもっとも痛みを感じやすいのは、はじめて矯正装置を付けた日から1週間ほどです。痛みには個人差がありますが、歯と歯が少し触れるだけで痛みを感じる方もいます。その後は徐々に痛みが和らぎ、食事が取りやすくなるでしょう。 また、個人差がありますが、ワイヤー調整後も数日間痛みを覚えることがあります。矯正装置を付けた初日ほどの痛みは感じないことが多いものの、うまく食事が取れなくなることがあるでしょう。どうしても痛みを避けたい予定などがある場合は、事前に歯科医師へ伝えておくと安心です。 裏側矯正が痛いと感じる原因 裏側矯正で痛みを感じる原因には種類があり、原因ごとに対処法が異なります。裏側矯正中に痛みを覚える原因は、主に次のような3つが挙げられます。 歯茎に炎症がある 矯正器具が当たっている 虫歯がある では、それぞれの原因を詳しく見ていきましょう。痛みに不安を覚える場合は原因を自分で判断せずに、歯科医院へ相談するようにしましょう。 歯茎に炎症がある 裏側矯正で痛みを感じる場合、歯茎に炎症が起きているかもしれません。裏側矯正は歯の裏側に装置が付くため、汚れが付いているか確認しづらいデメリットがあります。汚れがたまり続けると炎症が起こりやすくなり、歯肉炎になるリスクが高まります。 歯茎の炎症を避けるためには、これまでよりも丁寧な歯磨きを心がけましょう。自分で確認できない部位は、歯科医院で定期的にクリーニングを受けると清潔な状態を保てます。 矯正器具が当たっている 矯正器具が舌や粘膜に当たっていると、痛みを感じやすくなります。とくに、裏側矯正をはじめたばかりの頃は、器具に慣れず舌に引っ掛かり傷ができてしまうこともあるでしょう。矯正器具に慣れはじめると痛みが和らぐため、様子を見るようにしましょう。 ただし、ワイヤー処理が甘いことによる痛みは、様子を見ても軽快しないことがあります。歯科医院での調整後に粘膜や舌に当たるような感覚がある場合は、遠慮せずに伝えるようにしましょう。 虫歯がある 矯正治療中は装置によって汚れがたまりやすく、どうしても虫歯リスクが高くなります。そのため、矯正治療による痛みではなく、虫歯が進行して痛みが出ていることも考えられるでしょう。 矯正中はこれまでよりもしっかり歯磨きするように心がけ、口内を清潔な状態に保つことが重要です。また、歯科医院で定期的にクリーニングを受け、矯正中の正しいブラッシング方法を身に付けておくと、虫歯の進行を防げます。 まとめ 裏側矯正中の痛みについて解説しました。矯正治療は、硬い顎の骨のなかにある歯を動かすため、完全に無痛で治療を終えることは難しいでしょう。 しかし、痛みを和らげる方法や対策はたくさんあるため、過剰に心配する必要はありません。矯正治療に関する不安やお悩みは、かかりつけ医に気軽に相談するようにしましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査し、一人ひとりに合う治療を提案しています。治療内容や治療期間・費用・痛みなど、矯正治療に関するさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる歯科治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
- 裏側矯正の値段相場|費用を抑える方法や裏側矯正のメリットを解説します
- 裏側矯正は文字どおり「歯の裏側」に装置を付ける矯正方法です。装置が目立ちにくいなどのメリットがある矯正方法ですが、費用がネックとなり治療を先延ばしにしている方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、裏側矯正の費用相場や、費用を抑える方法を解説します。裏側矯正のメリットについてもあわせて解説するので、矯正方法でお悩みの方はぜひ参考にしてください。 そもそも裏側矯正とは? 裏側矯正は、矯正装置を歯の裏側に装着して歯を動かす矯正方法です。歯科では、舌側という意味の「リンガル矯正」とも呼ばれ、他の人に気づかれにくい矯正治療ができます。 治療期間は一般的な表側矯正と変わらず、症例によってはより早く終わることもあります。近ごろでは装置自体が小さくなり、装着後の違和感や話しづらさも大きく軽減されました。 表側矯正との違い 歯の表側(唇側)に矯正装置を取り付けて歯を動かしていく、もっともポピュラーな矯正方法です。 「歯列矯正」と聞くと、表側矯正を最初にイメージする方が多いのではないでしょうか。表側矯正は歴史が古くこれまでにたくさんの研究がされてきたため、ほとんどの症例に対応できます。 ただし、装置を歯の表側に取り付けるため、裏側矯正のような「見えない矯正」はできません。目立ちにくくするためには、透明のブラケットやホワイトワイヤーを選択するとよいでしょう。 マウスピース矯正との違い マウスピース矯正は、透明度の高いマウスピース型の矯正装置(アライナー)を歯に装着して、歯を動かしていく矯正方法です。一人ひとりの歯並びにあわせて作製された形の異なるマウスピースを装着し、治療の段階に沿って新しいマウスピースに交換しながら歯を動かします。 マウスピースはいつでも取り外せるため、これまでと同じような生活が送れることが大きな特徴です。また、マウスピース自体が透明で目立ちにくく、矯正中の口元が気になる方でも安心です。 裏側矯正の値段相場 裏側矯正の値段相場は、80~150万円ほどです。ただし、費用は地域や症例によって異なりますが、多くの医院で表側矯正よりも高めに設定されています。装置をオーダーメイドで作製する必要があることや、歯科医師の高い技術が求められることなどが費用に反映されているためです。 表側矯正の値段相場 表側矯正の費用相場は、50~100万円です。矯正費用のなかには、カウンセリング、検査・診断料、装置代、調整料、保定装置代、経過観察料などが含まれています。 ただし、医院によって通院のたびに調整料や診察料が必要なケースもあります。その場合は、治療が長引くと費用の負担が大きくなりますが、トータルフィーでは治療が長引いても費用が変わりません。 また、表側矯正の場合でも、目立ちにくいクリアブラケットやホワイトワイヤーなどを選択すると、追加費用が発生して裏側矯正よりも高額になるケースがあります。矯正治療をはじめる前に、費用の内訳をしっかり確認しておきましょう。 マウスピース矯正の値段相場 マウスピース矯正の費用相場は、30~90万円ほどです。表側矯正と同様に、一般的にカウンセリング、検査・診断料、装置代、調整料、保定装置代、経過観察料などが含まれていますが、医院によっては調整料や診察料が発生することもあります。 また、マウスピース矯正では紛失や予定と異なる歯の動きをした場合のマウスピース再製費がかかることがあります。医院によってプランが異なるケースもあるため、治療を開始する前に必ず確認しておきましょう。 裏側矯正にかかる治療費用を抑える方法 裏側矯正は歯の裏側に装置が付くため見えにくく、仕事などで目立つ装置を付けられない方でも安心して治療を受けられます。しかし、どの医院でも他の矯正装置よりも高額に設定されており、少しでも費用を抑えて治療を受けたいと考えている方も多いでしょう。 ここでは、裏側矯正の費用を抑えられる方法を紹介します。劇的に安く抑えることは難しいですが、誰でも試せる方法のためぜひ参考にしてください。 ①歯科医師の指示を守り治療をスムーズに進める 歯科医師の指示をよく守りスムーズに治療を進めることで、余計な費用が発生せず総額を抑えられることがあります。 直接費用には関係ないように思えますが、治療が長引くとその分の費用が積み重なって予定よりも高額になるケースが少なくありません。矯正中の注意事項や指示された内容は、小さなことでも守って過ごすことが大切です。 ②保険が適用できるか確認する 一般的に矯正治療は保険適用できない自由診療ですが、国が指定した症例に当てはまる場合は健康保険が適用されます。先天的な咬合機能異常や外科手術が必要な矯正治療は健康保険が適用されるため、費用を抑えられることがあるでしょう。 ただし、保険適用の矯正治療が受けられるのは、国が指定した医療機関で治療を受ける場合に限ります。詳しい内容は、厚生労働省のホームページや歯科医院で確認しましょう。 ③歯科矯正のモニターに応募する 矯正治療を受ける医院で、モニターになって割引を受ける方法があります。モニターになると院内の勉強会や学会の症例発表などで写真や治療の詳しい内容が露出する可能性がありますが、個人を特定できないよう配慮されているケースがほとんどです。 ただし、どの医院でもモニターを募集しているわけではないこと、モニターを受けられるかどうかは歯科医師の判断によることを覚えておきましょう。 値段が高くなりがちな裏側矯正を選ぶメリット 費用がネックになる方が多い裏側矯正ですが、他の矯正装置にはないさまざまなメリットがあります。具体的なメリットを把握した上で、治療方法を検討したい方が多いでしょう。 裏側矯正を選ぶメリットは、次のようなものがあります。 矯正装置が他人から見えにくい 矯正中でも虫歯になりにくい 舌の癖を矯正できる では、それぞれ詳しく見ていきましょう。 ①矯正器具が他人から見えにくい 裏側矯正は歯の裏側に装置を取り付けるため、口元を覗き込まれない限り見えることはほとんどありません。下の歯はあくびなど大きな口を開けると見えることがありますが、手で覆うなどすれば目立つことはないでしょう。 そのため、表側矯正のような目立つ装置では見た目が気になって治療を躊躇していた方でも、安心して治療を受けられるでしょう。 ②矯正中でも虫歯になりにくい 矯正中は装置と歯のすき間に汚れがたまりやすく、虫歯リスクが高くなりがちです。歯の裏側は常にだ液が循環しているため、食べかすを洗い流しだ液の自浄作用効果を受けやすく、矯正中でも虫歯になりにくいメリットがあります。 ③舌の癖を矯正できる 裏側矯正は舌で歯を押しだすなどの「舌癖」を改善できることがあります。装置は歯の裏側に付いているため、舌が当たることに違和感を覚えて舌を押し付ける癖を抑制する効果が期待できます。 舌癖が残っていると矯正完了後に再び歯並びが乱れる恐れがあるため、装置を外した後の後戻りリスクを減らすことにもつながります。 まとめ 矯正治療は数回の通院で修了するものではないため、どの装置にするか迷ってしまうかもしれません。裏側矯正は多くの症例に対応し、「他の人に気づかれにくい」というメリットが大きいのではないでしょうか。費用や治療期間など気になることがあれば、一度歯科医院へ相談してみましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査し、一人ひとりに合う治療を提案しています。 治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
- 目立たない矯正って何があるの?費用は高い?メリットやデメリットも解説します
- 矯正治療で歯並びを綺麗に整えて、見た目を美しくしたり歯の健康を守ったりしたいと考えている方も多いでしょう。しかしなかには、装置によって見た目が悪くなることを恐れて治療を諦めている方もいるはずです。 見た目が気になる方におすすめしたいのが、目立たない矯正です。歯列矯正のなかには、装置を目立たせずに行える治療法も存在します。当記事では、目立たない矯正の種類やかかる費用などについて解説します。矯正装置が目立つリスクを抑えて治療を行いたい方は、ぜひお読みください。 目立たない矯正を求めている人も多い 治療を検討している方のなかには、目立たない矯正を求めている人が少なくありません。例としては、職業の関係で見た目に影響の出る治療は行えないという人が挙げられるでしょう。モデルや芸能人、接客業などの見た目が重要となる仕事をしている場合、歯が目立ちやすい装置に覆われるのは致命的です。 また、成人式や結婚式のような人生における重要なイベントを控えている人も例として挙げられます。晴れ舞台に立つ上で、歯が装置に隠されていては台無しになってしまいます。イベントのなかには撮影を行うものも多いため、目立つ装置をつけた状態で一生残る写真に写るわけにはいきません。 そのほかイベントや仕事に関係がなくても、見た目を気にされる方は多いでしょう。日常生活のなかで、職場の同僚や学校のクラスメイトに気づかれたくないという需要は多くあります。 こうした事情で治療を諦めている方は、ぜひ目立たない矯正を検討してみてください。以下からは、矯正していると気づかれにくい具体的な治療方法について解説していきます。 目立たない矯正①:裏側矯正 裏側矯正とは、歯の裏側に装置を取り付けて治療を行う矯正の方法です。かかる費用は80~150万円程度、かかる期間は3年程度です。 歯列矯正と聞いて多くの方が考える治療では、歯の表側に装置を取り付けます。そのため、歯を見せるとすぐに矯正をしていると気づかれてしまいます。しかし裏側矯正では歯に隠れた場所に装置を取り付けるため、気づかれるリスクを大きく低減させられるのです。 裏側矯正のメリット 目立ちにくい以外のメリットとしては、舌癖が解消される可能性がある点が挙げられます。裏側矯正では装置を歯の裏側に取り付けることになるため「舌で前歯の裏側を押す」といった舌癖が解消されます。そうなれば、治療後に舌癖が原因で後戻りするのを防げるでしょう。 加えて、ホワイトニングやクリーニングを同時進行できる点もメリットです。歯の審美性を高める治療が同時に進められるので、効率的に歯を綺麗にしていけるでしょう。 裏側矯正のデメリット デメリットは、喋りにくくなることがある点です。歯の裏側に装置をつけることで、サ行やラ行のような歯の裏側に舌を当てて発音する言葉がやや話しにくくなることがあります。 また、費用が高い点にも注意が必要です。歯の裏側は複雑な形状となっているため、裏側矯正の装置は患者さんにあわせたオーダーメイドのものを作る必要があります。作製に手間がかかるので、費用はほかの治療より高い傾向にあります。 目立たない矯正②ホワイトワイヤー矯正 ワイヤー矯正は、ブラケットという装置にワイヤーを通し、ワイヤーの引っ張る力で歯を動かす治療のことです。そしてホワイトワイヤー矯正では、ワイヤー矯正で使用するワイヤーを歯と同じ白色にすることで目立ちにくくして治療を実施します。 同じく目立ちにくい見た目をした審美ブラケットと組み合わせれば、さらに気づかれにくくなるでしょう。かかる費用は87〜88万円程度、かかる期間は1.5~2.5年程度です。 ホワイトワイヤー矯正のメリット 目立ちにくい点以外のメリットとしては、対応症例が広い点が挙げられます。ホワイトワイヤー矯正は、すきっ歯や出っ歯などさまざまな症例の改善が期待できます。裏側矯正やマウスピース矯正では対応が難しいといわれたことのある方は、ぜひホワイトワイヤー矯正を試してみてください。 ホワイトワイヤー矯正のデメリット ホワイトワイヤー矯正のデメリットは、コーティングが剥がれることがある点です。長い間使っていると、歯磨きによってワイヤーのコーティングが徐々に剥がれてきます。 コーティングが剥がれると、その部分が目立って審美性が落ちてしまうリスクがあります。さらにコーティングが取れたことで装置とワイヤーの間に摩擦抵抗が発生し、歯が動きにくくなって治療がスムーズにいかなくなるケースもあるでしょう。 目立たない矯正③マウスピース矯正 マウスピース矯正とは、プラスチックでできたマウスピースを歯に取り付けて行う治療のことを指します。かかる費用は30~90万円程度、かかる期間は1〜2年程度です。 装着するマウスピースは透明であるため、ワイヤーなどでできている従来の装置よりも目立ちにくく、治療していると気づかれにくいのが強みです。 マウスピース矯正のメリット マウスピース矯正のメリットは、取り外しができる点です。表側矯正などの場合、装置を取り外せるのは歯科医師のみで、患者さん自身が取り外すのは不可能でした。しかしマウスピース矯正であれば、患者さんの手で自由に取り外せます。 食事中や歯磨きの際だけでなく、どうしても装置を外したいシーンで一時的に取り外すことも可能です。 マウスピース矯正のデメリット マウスピース矯正のデメリットは、自己管理が必要である点です。着脱できるからといって長い間外していると、治療期間が伸びたりうまく治療が行えなくなったりする可能性があります。 さらに外している間に落として割ったり、紛失したりすることがないよう細心の注意を払わねばなりません。着脱可能だからこそ、マウスピース自体や装着時間の管理はしっかりと行う必要があります。 目立たない矯正にかかる費用は高い? 目立ちにくい歯列矯正は、一般的にかかる費用が高くなりやすい傾向にあります。以下は、当記事で解説した矯正方法と、通常の目立ちやすいワイヤー矯正にかかる費用をまとめた表です。 裏側矯正 80~150万円程度 ホワイトワイヤー矯正 87〜88万円程度 マウスピース矯正 30~90万円程度 通常のワイヤー矯正 50~100万円程度 上記のとおり、マウスピース矯正はやや安価に治療が行えるケースもあります。安く行えるマウスピース矯正の例としては、自分で歯型を採るものが挙げられます。歯型の採取を患者さんに任せることで、採取にかかるコストがカットされているのです。 まとめ モデル・接客業をしている方や、見た目の印象を強く気にされる方の場合、歯列矯正の装置によって歯の審美性が落ちるのは致命的な問題です。歯の見た目を美しく保ったまま治療を行いたい方は、目立ちにくい矯正方法を選択するのがおすすめです。 裏側矯正やホワイトワイヤー矯正、マウスピース矯正を行えば、治療中も歯の審美性が低下しません。それぞれの特徴を比較しつつ、自分に合った治療方法を検討してみてください。 表参道AK歯科・矯正歯科では表側矯正や裏側矯正、マウスピース矯正といったさまざまな治療に対応しているため、幅広い治療の方法から患者さんに合ったものをご提案可能です。目立ちにくい矯正治療を行いたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
- 裏側矯正とは|費用相場は?表側矯正やマウスピース矯正との違いも解説します
- 裏側矯正は審美性の高い治療の方法であるため、実施してみたいと思っている方も多いでしょう。しかし治療を検討している方のなかには「デメリットはないのか」「費用はどのくらい高いのか」といった不安や疑問を抱えている方も少なくないはずです。 当記事では、裏側矯正の概要やメリット・デメリット、費用、期間などについて解説します。記事を読むことで裏側矯正について詳しく理解でき、より安心して実施できるようになるでしょう。裏側矯正の実施を検討している方は、ぜひお読みください。 裏側矯正とは 裏側矯正とは歯の裏側、つまり舌がある方に装置を取り付けて行う矯正のことです。装置が歯で隠れるため、口を開けても装置が目立ちにくく、周りに矯正している事実を知られにくいという特徴があります。 表側矯正との違い 表側矯正と裏側矯正の最大の違いは、装置を取り付ける場所にあります。表側矯正とは、歯の表側に装置を取り付けて行う矯正のことです。外から見える場所に装置を取り付けるため、表側矯正は装置が目立ってしまうというデメリットがあります。 歯を見せて笑うだけで周りに「矯正している」と気づかれるため、治療していることを周囲に隠したい方は裏側矯正のほうが向いているといえるでしょう。 マウスピース矯正との違い マウスピース矯正とは、マウスピースを歯に取り付けて行う矯正のことです。裏側矯正との大きな違いは、主に2つあります。 ひとつは、矯正装置の種類です。裏側矯正はワイヤーでできた装置を歯に取り付けますが、マウスピース矯正ではプラスチックなどでできたマウスピースを取り付けます。マウスピースは透明なため目立ちにくく、審美性に優れています。 2つ目の違いは、取り外せるか否かです。裏側矯正の装置は、基本的に自分では取り外せません。治療中は付けっぱなしになります。対してマウスピース矯正の場合、装置はいつでも患者さん自身の手で取り外せます。食事や歯磨きの際に装置を外せる点は、マウスピース矯正の大きな特徴のひとつです。 裏側矯正のメリット 裏側矯正は、多くの強みを持つ治療の方法です。具体的には、以下3つのメリットがあります。 装置が目立ちにくい 舌の癖が治ることがある クリーニングやホワイトニングが同時にできる 装置が目立ちにくい 先ほどのとおり、裏側矯正は歯の裏側で治療を行うため、装置が目立ちにくいという特徴があります。モデルの方など、見た目を気にされる職業に就いている方の場合、従来の矯正方法では「仕事に支障をきたすから」という理由で治療を諦めざるを得ない人も多くいました。 しかし裏側矯正であれば装置が見えにくいため、人前に出ることの多い人でも安心して治療が実施できます。 そのほか、結婚式などの思い出に残る大切なイベントを控えている人にもおすすめです。裏側矯正なら歯を見せても装置が目立たないので、自信を持ってイベントに出られるでしょう。見た目の美しさを保って治療したい人にとって、裏側矯正は大きな強みを持った治療の方法だといえます。 舌の癖が治ることがある 裏側矯正を実施することで、舌の癖を治せる可能性があります。舌の癖とは、歯の裏側を舌で押し出してしまうような癖のことです。たとえば上の歯の裏側を舌で押し出す癖が身に付いていると、前の歯が押し出されて出っ歯になりやすくなります。 矯正治療のあとも癖が治らなかった場合、舌癖が原因でせっかく治療した歯が元の歯並びに戻ってしまう結果にもつながりかねません。 裏側矯正では歯の裏側に装置が取り付けられるため「歯の裏を舌で押す」という行為が物理的にできなくなります。これによって舌癖が解消され、装置を外したあとに癖が原因で後戻りしてしまうリスクを減少させられるのです。 クリーニングやホワイトニングが同時にできる 裏側矯正では、治療を実施している間にクリーニングやホワイトニングを同時進行できます。ほかの矯正方法の場合、クリーニングやホワイトニングは装置を取り外してからでないと治療できないケースも多くありました。 対して裏側矯正の場合、装置が付いているのは歯の裏側であるため、矯正を続けながら歯の表側を綺麗にできるのです。矯正だけでなくクリーニング・ホワイトニングも行い、より歯の見た目を美しくしたいと考えている方は、効率的に進められる裏側矯正が向いているといえるでしょう。 裏側矯正のデメリット メリットの多い裏側矯正ですが、注意すべきデメリットも存在します。主なものとしては、以下の3つが挙げられるでしょう。 費用が高い 喋りづらくなる 舌が傷つきやすい それぞれについて、詳しく解説していきます。 費用が高い 裏側矯正は、治療にかかる費用が高額です。理由は、歯の裏側の形状が複雑であるためです。 歯の裏側は、表側に比べて激しい凹凸があり、複雑な形になっています。そのため「全員が同じような装置を使う」というわけにはいかず、患者さんそれぞれにあわせたオーダーメイドの装置を作る必要があります。 一人ひとりに違う装置を作るというのは手間がかかるため、どうしても装置の代金が高くなってしまうのです。具体的な金額については、のちほど解説します。 喋りづらくなる 裏側矯正では、歯の裏側に装置を取り付けて治療を行うことになります。そのため、サ行・タ行・ラ行といった舌を歯の裏側に当てて発する言葉が少しいいにくくなるケースがあります。 舌が傷つきやすい 裏側矯正は、表側矯正よりも舌に近い位置に装置を取り付けて行う治療です。そのため喋ったりご飯を食べたりする際に舌が装置に擦り、怪我をするリスクがあるでしょう。 裏側矯正にかかる費用と期間 先ほど「裏側矯正の装置は表側矯正よりも作るのが大変」という話をしました。装置を作るのに手間がかかることから、要する費用や時間も高め・長めになっています。 裏側矯正を実施する場合、思わぬお金や時間がかかって後悔することがないよう、かかる費用や期間についてもしっかりと把握しておくようにしましょう。費用と期間については、以下で解説します。 裏側矯正にかかる費用の相場 裏側矯正にかかる費用は、80~150万円程度です。ちなみに表側矯正の場合は50~100万円程度、マウスピース矯正は30~90万円程度が相場といえます。裏側矯正は、表側矯正・マウスピース矯正に比べて費用の高い治療方法だといえるでしょう。 裏側矯正にかかる期間 裏側矯正にかかる期間の目安は、3年程度です。ちなみに表側矯正の治療期間は2〜3年程度、マウスピース矯正は1〜2年程度が目安です。 裏側矯正は装置の作製に時間がかかりやすいだけでなく、治療そのものの難易度も高めです。そのため、表側矯正・マウスピース矯正よりも時間がかかりやすいのです。 まとめ 裏側矯正とは、歯の裏側に矯正装置をつけて行う治療のことです。裏側に装着するため装置が目立ちにくい点や、舌癖が治る可能性がある点など、多くのメリットを持っています。 対して費用が高かったり、喋りにくくなったりと、気をつけるべきデメリットも存在します。メリットとデメリットを比較し、裏側矯正が本当に自分に合った矯正方法であるかを今一度検討してみましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では、治療費や痛みなどの患者さんが抱えるさまざまな不安に寄り添い、安心して通っていただけるような歯科医院となることを目指しています。裏側矯正などの治療を検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。
- ワイヤー矯正中の正しい歯磨きの方法|歯磨きが痛い場合はどうする?
- ワイヤー矯正をしている人は、していない人に比べて歯が磨きにくい状態となっています。歯磨きが上手に行えないと、虫歯になってしまうリスクが増大するでしょう。 歯列矯正の間に虫歯になってしまった場合、一度矯正装置を外してから虫歯を治療し、治療が完了したらもう一度付けることになるケースもあります。そうなれば、本来計画していた矯正治療の期間より大きく長引いてしまうことにもつながりかねません。 スムーズかつ確実に治療を終えるためにも、正しい歯磨きの方法を学んで口内を衛生的に保つようにしましょう。 当記事では、歯磨きを行う際に注意したいブラッシングのポイントや、矯正中の歯磨きのコツ、歯磨きすると痛い場合の対処法などについて解説します。口のなかの清潔感をキープし、健康な歯で矯正を行いたい方は、ぜひお読みください。 そもそも歯磨きの正しい方法とは? あるポイントに注意することで、より効果的な歯磨きが行えるようになるでしょう。以下では歯の磨き方について、主に以下3つの観点に分けて解説していきます。 歯ブラシの持ち方 手を動かす力 手を動かす幅 歯ブラシの持ち方 歯ブラシを持つ際は、鉛筆を持つように握るのがおすすめです。鉛筆と同じ持ち方をすることで、先端を繊細に動かせるようになり、口内の細かな部分までしっかりと毛先を行き届かせられるようになるでしょう。さらに、鉛筆持ちにすると力が強く入りすぎるのも防げます。 なかには、手をグーの形に握り締めて歯ブラシを持っているという方もいるでしょう。しかしグーの形で持つと、歯を磨く力に際に力が入りやすくなってしまいます。 また、鉛筆と同じ形で持っているときよりも繊細にコントロールできなくなるため、磨き残しが出るリスクも高まります。次に歯を磨く際は、ぜひ鉛筆のような持ち方をしてみてください。 手を動かす力 歯ブラシを握る手は、弱い力で動かすのがコツです。汚れを落とそうという意識が強すぎると、つい力を入れて動かしてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし力を入れすぎると、逆に綺麗に汚れが取れなくなってしまう可能性が高まります。 たとえばほうきでほこりを掃く際も、力強く地面を擦っていては綺麗に取れません。優しい力で軽く掃いている人がほとんどでしょう。歯磨きも同じように、緩い力で丁寧に磨くのがコツです。 手を動かす幅 手を動かす幅は、小刻みにすることを意識しましょう。歯にブラシを当てた際、ブラシは1〜2本程度の歯にぶつかるはずです。「今ブラシに当たっている数本の歯だけを入念に磨くように、細かく動かす」という流れをすべての歯で行うのがコツです。 歯列の凹凸ができている部分は磨きにくく汚れもたまりやすいため、1本単位でとりわけ細かく磨くようにしましょう。 ワイヤー矯正中の歯磨きの方法 ワイヤー矯正を行っている場合、歯に取り付けられた装置に注意しながら歯磨きを行わねばなりません。装置の間などに汚れが蓄積しないよう、一際入念に磨くようにしましょう。以下からは装置がついている人向けの歯磨きのコツを、装置の上側と下側に分けて紹介していきます。 矯正装置の上側の磨き方 普通の歯磨きのように磨いてしまうと、装置ばかりに歯ブラシの毛先が当たって、装置の奥にある歯は綺麗になりません。したがって、装置の上側にあたる歯と歯茎の間を重点的に磨く必要があります。 歯ブラシを垂直ではなく、斜めに傾けて当てると磨きやすいでしょう。磨く際には、1本の歯につき10〜20回程度磨いて隣に移るというのを繰り返すようにしてください。 矯正装置の下側の磨き方 装置の下側は、上側に比べて磨きやすい部分です。上側と同じように、歯ブラシを45度ほど傾けて動かしましょう。歯を半開きにした状態で、歯ブラシを軽く刺すように装置の下へ当てるのがコツです。 ワイヤー矯正中の歯磨きのポイント ワイヤー矯正中は、歯磨きを行うタイミングや方法にも注意する必要があります。以下4つのポイントを押さえることで、さらに虫歯などのリスクを下げられるでしょう。 奥歯は磨き残しが多いので注意 食べたらすぐ歯を磨く ワンタフトブラシも活用する 歯科医院でのメンテナンスも重要 それぞれの詳細については、以下で解説していきます。 奥歯は磨き残しが多いので注意 奥歯は矯正をしていなくても磨き残しやすいポイントであるため、矯正中はより一層注意して磨かねばなりません。奥歯を磨く際は、しっかりと届いているか鏡を見ながら磨くのがおすすめです。洗面台の鏡だと口のなかがうまく映せない可能性もあるため、手鏡を使うのがよいでしょう。 食べたらすぐ歯を磨く 歯は朝起きたあとや夜の寝る前にしか磨かない、という方も多いでしょう。しかしより確実に虫歯を予防したいのであれば、食べたあとすぐに歯を磨くのが理想です。とくに治療を行っている間は、装置の周辺に食べ物のカスが蓄積しやすくなっています。 食べ物のカスが残った状態で長い間放置していると、プラークのなかにいる細菌が食べカスを餌に増殖しやすくなります。食べたらすぐ歯を磨く習慣を付けることで、口のなかに汚れが残りにくくなり、常に清潔感のある口内に保たれるでしょう。 ワンタフトブラシも活用する 歯磨きの際、通常の歯ブラシだけでなくワンタフトブラシもあわせて使用するのがおすすめです。ワンタフトブラシとは、毛束が小さくひとつにまとまった歯ブラシのことです。ヘッドが小さいため、ワイヤーの下の細かな部分や奥歯といった、普通の歯ブラシが届きにくい部分であってもしっかりと磨きやすくなるでしょう。 ワンタフトブラシは、矯正を行っていない人にもおすすめのアイテムです。しかし矯正をしている人は、装置が遮ってブラシが届かなくなっている場所が多いため、より一層重宝するでしょう。 歯科医院でのメンテナンスも重要 矯正治療を行っている間は、1ヶ月に1回程度のペースで歯科医院に通うことになります。通院時には、装置のメンテナンスを行ったり、歯が虫歯になっていないかの確認を行ったりします。 加えて、装置を付けた状態での歯磨きの指導をしてもらえたり、患者さんが抱えている不安を歯科医師に相談できたりするケースもあるでしょう。 歯科医院への定期通院は、矯正治療を安全に終わらせるために重要な役割を持っています。しっかりとメンテナンスなどを受け、指導やアドバイスを受けたら自宅でのお手入れに生かすようにしましょう。 矯正中の歯磨きが痛い場合は? 矯正中、歯磨きをした際に痛みを感じるケースがあります。力を入れないようそっと磨くことを意識すれば、痛みをいくらか抑えられるでしょう。また、食べ物のカスが歯同士の間に詰まった際は、歯間ブラシを利用すると歯を痛めずに取り除きやすくなります。 なお、矯正中の歯磨きが痛いのは一時的なものであるケースがほとんどです。多くの場合、調整を終えてから2〜3日ほど経てば、痛みをほぼ感じなくなります。 マウスピースの矯正装置は外して歯磨きする 行っているのがワイヤー矯正ではなくマウスピース矯正の場合は、装置を取り外して歯を磨けます。外す際にマウスピースを落として破損したり、紛失したりすることがないようご注意ください。 また、装着時間が短いと治療期間が長引くことにもつながります。歯磨きを終えたあとは、できる限りすぐに矯正装置を付け直すようにしましょう。 まとめ 歯を磨く際は、歯ブラシを鉛筆のように握り、弱い力で小刻みに磨くようにしましょう。奥歯や装置の下部分などは毛先が届きにくいため、ワンタフトブラシを利用するのもおすすめです。 表参道AK歯科・矯正歯科では、歯並びや噛み合わせ、口元、筋肉などのバランスをチェックした上で、患者さんそれぞれに合った治療を提案しています。歯に関する悩みや疑問をお持ちの方は、ぜひお気軽にご来院ください。