抜歯即時
インプラント

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抜歯即時インプラント
について

抜歯即時インプラントとは？

• 抜歯即時埋入
• 抜歯遅延(成熟側)埋入

以前は抜歯した部位にインプラント治療をおこなう場合は、抜歯窩の治癒を待つ為、約６ヶ月待ってからインプラントの埋入をおこなってきました。抜歯した骨は骨の支えとなる歯を失った事により経年的に骨吸収してきます。その為、インプラント治療を希望した時には骨のボリューム不足によりインプラント治療が行えない場合があります。また骨造成を行なった場合もインプラント治療が終了するまでに期間がかかっていました。抜歯即時埋入法とは、文字通り歯を抜いたと同時にインプラントを埋入する方法です。

抜歯即時埋入と
成熟側埋入の比較

埋入時期	抜歯即時埋入 Ridge Preservation	抜歯遅延(成熟側)埋入 Ridge Augmentation
外科処置回数 処置時間	１回 ６０分以内	３回以上 計３時間以上
治療期間	３〜４ヶ月	６ヶ月
コスト	骨補填材(少量)	骨補填材(多量) メンブレン、メッシュ 縫合糸
患者様への侵襲	少ない	多い
術後感染のリスク	少ない	多い

抜歯即時インプラントの
メリット・デメリット

メリット

• 治療期間を短縮出来る

外科手術が1回で済む事が多く、歯を抜いてすぐにインプラントを埋入する為最終的な被せ物の装着までの期間を短縮する事が出来ます。

• 骨が痩せることを予防できる

抜歯をして歯を失った部分の歯槽骨は、歯が無い期間が長くなるとだんだん痩せてしまいます。

抜歯即時インプラントを行えば、歯槽骨に何もない時期がなくなり、骨が痩せることを予防することができます。

• 骨の再生治療をしない事が多い

歯を失って期間が経過していると、骨がインプラントを支えられないと判断された場合、骨造成や骨移植など、骨の再生治療を先に行わなければならなくなります。
その場合、治療期間がさらに長くなってしまいますが、即時インプラントはその必要がありませんので、治療期間短縮にもつながります。

• 機能・審美性を確保できる

通常のインプラントは埋入後しばらく仮歯を入れずに、インプラント体が安定するまでの期間を置きますが、即時インプラントは骨の状態により仮歯を装着する事が可能で審美的にも機能的にも歯が無い不自由を感じることが少なくなります。

• 術後の痛みが少なくて済む

歯を失っている部分にインプラント行う場合は、埋入部の歯ぐきの切開と顎の骨の切削を行います。
抜歯即時インプラントは抜歯と同時治療で行えるため、あらためて歯ぐきの切開や骨の切削など行わなくて済む分、術後の痛みが少ない傾向にあります。

デメリット

• 歯科医師の高度な技術や知識が必要になるため、行なっていない歯科医院もある
• 細菌感染を起こすと、骨とインプラントが結合しないトラブルが起きる可能性がある
• 適応出来るケースが限られている

抜歯即時埋入の非適応症

• 抜歯窩の骨欠損が大きく、初期固定が得られない場合
• 急性炎症を呈している場合
• 抜歯窩根尖付近に解剖学的に重要な器官が(上顎洞、下顎管など)が存在する場合
• 裂開及び開窓がある
• 喫煙者
• 歯肉縁が低位
• 歯肉がthin scalloped

抜歯後早期埋入との違いは？

抜歯即時ではなく、抜歯後早期埋入インプラントと言う方法があります。即時は、抜いたと同時にインプラントを埋め込みますが、早期埋入は、歯を抜いてから4週間から6週間くらい待ってから行います。そうすると、その間に、抜いた部分の歯ぐきが治ります(骨が治るのは数か月かかります)。

どんな方におすすめしますか？

• 抜歯をする歯やそのまわりの歯肉に大きな炎症がない方
• 顎の骨が十分にある方
• 入れ歯の装着が困難な方
• 抜歯後に歯がない状態があると困る方

抜歯して傷口が治るのを待ってからするのと違いは？

抜歯してそのまますぐインプラントを埋め込むので、歯ぐきを切開する必要がなく、手術中の痛みや、術後の腫れや痛みも大変少ないです。また、抜歯後すぐに埋め込むことにより、骨が減りにくくなります。一方、抜歯して傷口が治るのを待ってからインプランを埋め込む場合、骨が減少したり歯ぐきの切開が必要となり術後の腫れや痛みも抜歯即時埋入に比べ多くなる事があります。

抜歯即時インプラントの成功率について

抜歯即時インプラントは、通常のインプラント手術と変わらない生存率（インプラントが抜け落ちずに残っていること）となっています。多くの研究論文では、生存率は９０～１００％であったと報告されています。しかしながら、中には９０％以下の低い成功率であったという研究報告もあります。成功率が低い原因の多くは「歯周病」が関与していると報告されています。抜歯即時インプラントの失敗理由の６７％が歯周病であったという報告もあります。そのため、歯周病を伴う抜歯即時インプラントは慎重に進める必要があります。

抜歯即時インプラント治療をご検討の方へメッセージ

• 早く噛めるようになりたい
• インプラント手術の外科処置を減らしたい。
• 抜歯直後は、傷を自然に治す治癒力が活発に働くため、抜歯した部分の回復が早い。
• 出来る限り歯茎を切ったり、顎の骨を削ることを減らしたい。
• 痛みや腫れを最小限にしたい。
• 治療期間を短くしたい。
• 麻酔の回数を減らしたい。
• 早く噛めるようになりたい

など抜歯即時インプラントは患者様の負担を軽減できます。まずは無料カウンセリングにお越し頂きご相談下さい。

治療の流れ（カウンセリングから治療開始〜終了まで）

• 無料カウンセリング

問診票記入後、口腔内の写真、お顔の写真を数枚ずつ撮影して問診票と写真を見ながらカウンセリングします。(お写真が苦手な方はまずはお話しのみ伺う事も可能です。)患者様が来院された背景、ご要望、ご不安など、気持ちの部分をはじめ、生活習慣など今後の治療に必要なお話を聴かせていただきます。これまで他医院への通院で不安だったこと、不満だったこと、何でも遠慮なくお話下さい

• 精密検査

パノラマX線撮影、CT撮影、必要に応じて歯型を取ります。(印象、スキャン)

• 診断・治療計画説明

検査結果をもとに診査診断を行い、治療計画を説明します。

• 抜歯即時インプラント手術

抜歯を行いその日に顎の骨にインプラント（人工歯根）を埋入します。

• 上部構造の印象(型取り)、咬合採得

上部構造の印象を行います。

• 人工歯(上部構造)セット、咬合調整を行います。

人工歯(上部構造)セットして噛み合わせの調整を行います。

• メインテナンス

治療終了後の経過を観察します。

当院の即時抜歯インプラント治療の特徴