
Contents
- 1 フルマウスインプラントとは?失った歯を取り戻す最新治療
- 2 フルマウスインプラントの費用相場はいくら?
- 3 従来型フルマウスインプラントの費用内訳
- 4 オールオン4の費用内訳
- 5 フルマウスインプラントの支払い方法と医療費控除
- 6 分割払いとデンタルローン
- 7 医療費控除の活用方法
- 8 保険適用は可能?インプラント治療と保険の関係
- 9 フルマウスインプラントのメリット・デメリット
- 10 メリット:生活の質を大きく向上させる可能性
- 11 デメリット:知っておくべきリスクと注意点
- 12 フルマウスインプラント治療の流れと期間
- 13 初診・カウンセリングから治療完了まで
- 14 術後の痛みや腫れはどの程度?
- 15 フルマウスインプラント治療を成功させるためのポイント
- 16 信頼できる歯科医院の選び方
- 17 治療後のメンテナンスの重要性
- 18 まとめ:フルマウスインプラントで人生の質を向上させる
- 19 表参道AK歯科・矯正歯科 院長:小室 敦
フルマウスインプラントとは?失った歯を取り戻す最新治療
フルマウスインプラントとは、上下の歯のほとんどまたは全てを失った方のために行われる治療法です。
歯が全体的に弱ってしまった方や、すでに多くの歯を失ってしまった方にとって、食事や会話、そして何より笑顔に自信を持つことが難しくなっています。
総入れ歯では安定感に欠け、食事の際に動いてしまったり、違和感を感じたりすることも少なくありません。そんな悩みを解決するのがフルマウスインプラント治療なのです。
この治療法では、顎の骨に人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。
従来のように1本1本すべての歯にインプラントを埋入するのではなく、戦略的に配置した4〜6本のインプラントで片顎全体の歯を支える「オールオン4」や「オールオン6」といった方法が主流になっています。
フルマウスインプラントの費用相場はいくら?
フルマウスインプラント治療を検討する際、最も気になるのが費用ではないでしょうか。
実際のところ、フルマウスインプラントの費用は治療方法や使用する材料によって大きく異なります。
片顎(上顎または下顎のみ)の場合、一般的な費用相場は以下のようになっています。
- インプラントを単体またはブリッジにして歯を並べる従来型:250万円〜600万円
- オールオン4(4本のインプラントで支える方法):200万円〜400万円
上下両方の顎を治療する場合は、これらの費用がおおよそ2倍になると考えておくとよいでしょう。
ただし、これらはあくまで相場であり、実際の費用は歯科医院や治療内容によって変動します。
従来型フルマウスインプラントの費用内訳
従来型のフルマウスインプラント治療では、片顎の費用内訳は以下のようになっています。
- 診断検査費:1万円〜5万円
- 手術+インプラント材料費:135万円〜315万円(9本の場合)
- 上部構造(人工歯)費:90万円〜270万円
- 骨造成(必要な場合):10万円〜100万円
- メンテナンス費:1回2千円〜1万円
歯科医院によっては、これらの費用を総額で提示する場合と、それぞれの項目ごとに別々に計算する場合があります。
どうですか?思ったより高額でしょうか?
確かに決して安い買い物ではありませんが、一生使う歯のことを考えると、長期的な視点で捉えることが大切です。
オールオン4の費用内訳
オールオン4は、4〜6本のインプラントで片顎全体の歯を支える治療法です。片顎あたりの費用内訳は以下の通りです。
- 診断検査費:1万円〜5万円
- 手術+インプラント材料費:120万円〜200万円
- 上部構造(人工歯)費:80万円〜200万円
- メンテナンス費:1回2千円〜1万円
オールオン4は従来型と比較して、インプラントの本数が少ないため、総額でも費用を抑えることができる傾向にあります。
フルマウスインプラントの支払い方法と医療費控除
高額なフルマウスインプラント治療。一括で支払うのは難しいと感じる方も多いでしょう。
ここでは、負担を軽減するための支払い方法と医療費控除について解説します。
分割払いとデンタルローン
フルマウスインプラント治療では、多くの歯科医院が分割払いやデンタルローンを用意しています。
例えば、表参道AK歯科・矯正歯科では、クレジットカードやデンタルローンを取り扱っており、月々の負担を抑えながら治療を受けることが可能です。
デンタルローンは医療費専用のローンで、一般的なローンよりも金利が低く設定されていることが多いのが特徴です。
治療費が300万円の場合、60回払い(5年)にすれば、月々の支払いは約6万円程度になります。自分の家計に合わせた返済計画を立てることができるのは大きなメリットですね。
医療費控除の活用方法
インプラント治療は保険適用外の自由診療ですが、医療費控除の対象となります。
1年間(1月1日から12月31日まで)に支払った医療費の合計が10万円を超えた場合、確定申告をすることで税金の一部が還付されます。
- 医療費控除の対象:治療費、通院のための交通費など
- 控除額の計算方法:(年間医療費 – 10万円)× 所得税率
フルマウスインプラントのような高額治療では、医療費控除を利用することで、数十万円の還付を受けられる可能性があります。
治療費の領収書や通院記録はしっかり保管しておきましょう。
保険適用は可能?インプラント治療と保険の関係
「インプラント治療に保険は適用されないの?」というご質問をよくいただきます。
結論から言うと、インプラント治療は基本的に保険適用外の自由診療となります。
ただし、以下の特殊なケースでは例外的に保険が適用される可能性があります。
- 腫瘍や事故の外傷などが原因で顎の骨を連続して1/3以上失っている場合
- 生まれつきの疾患により顎骨を連続して1/3以上失っている場合
これらのケースは非常に稀であり、一般的な歯の喪失によるインプラント治療は保険適用外となります。
なぜインプラント治療が保険適用外なのでしょうか?
日本の健康保険制度では、虫歯や歯周病などの「病気の治療」を目的とした処置が保険適用の対象となります。一方、インプラント治療は「失った機能の回復」や「見た目の改善」を目的としているため、保険適用外となっているのです。
保険適用外というと不安に感じるかもしれませんが、自由診療だからこそ、最新の技術や高品質な材料を使用した治療を受けることができるというメリットもあります。
フルマウスインプラントのメリット・デメリット
フルマウスインプラント治療を検討する際は、そのメリットとデメリットをしっかり理解しておくことが大切です。
メリット:生活の質を大きく向上させる可能性
フルマウスインプラント治療には、以下のようなメリットがあります。
- 安定した咀嚼機能:しっかりと噛めるようになり、食事の楽しみが戻ります。
- 審美性の向上:自然な見た目の歯で、笑顔に自信が持てます。
- 発音の改善:明瞭な発音ができるようになり、会話がスムーズになります。
- 取り外しの必要がない:入れ歯と違い、取り外す手間がなく、ずれる心配もありません。
- 顔の形状維持:骨の吸収を防ぎ、顔のたるみを予防します。
- 長期的な安定性:適切なメンテナンスを行えば、長期間使用できます。
これらのメリットにより、フルマウスインプラント治療は単に歯の機能を回復するだけでなく、患者様の生活の質を大きく向上させる可能性を秘めています。
デメリット:知っておくべきリスクと注意点
一方で、以下のようなデメリットやリスクも存在します。
- 高額な費用:保険適用外のため、治療費が高額になります。
- 外科手術が必要:顎の骨にインプラントを埋入する手術が必要です。
- 治療期間が長い:従来型の場合、完了までに半年〜1年程度かかることがあります。
- 定期的なメンテナンスが必要:長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが欠かせません。
- 全身疾患による制限:糖尿病や骨粗鬆症などの疾患がある場合、治療が制限されることがあります。
特に手術に関しては、痛みや腫れを心配される方も多いですが、現在では静脈内鎮静法などの麻酔技術の進歩により、痛みを最小限に抑えた治療が可能になっています。
フルマウスインプラント治療の流れと期間
フルマウスインプラント治療は、一般的に以下のような流れで進められます。
初診・カウンセリングから治療完了まで
- 初診・カウンセリング:現在の口腔内状態の確認、CT撮影、治療計画の説明
- 術前準備:歯石除去、残存歯の治療、必要に応じた抜歯
- インプラント埋入手術:局所麻酔または静脈内鎮静法による手術
- 仮歯の装着:オールオン4の場合は当日、従来型は数日〜数週間後
- 治癒期間:インプラントと骨の結合を待つ期間(3〜6ヶ月)
- 最終補綴物の製作・装着:型取り、試適、最終的な人工歯の装着
- メンテナンス:定期的な検診とクリーニング
治療期間は、選択する方法によって大きく異なります。
- 従来型:6ヶ月〜1年程度
- オールオン4:3〜6ヶ月程度
オールオン4は、インプラントの本数が少なく、即日仮歯を装着できるため、従来型に比べて治療期間が短いのが特徴です。
ただし、個人の骨の状態や全身の健康状態によって、治療期間は変動することがあります。
術後の痛みや腫れはどの程度?
インプラント手術後は、ある程度の痛みや腫れが生じるのが一般的です。
しかし、現在の歯科医療技術の進歩により、術後の不快感は最小限に抑えられるようになっています。
多くの場合、痛みや腫れのピークは手術後24〜48時間で、その後徐々に軽減していきます。
術後の痛みは処方される鎮痛剤でコントロールでき、腫れに対しては冷却などの対処法が指示されます。
個人差はありますが、1週間程度で日常生活に支障のないレベルまで回復することが多いです。
フルマウスインプラント治療を成功させるためのポイント
高額な費用をかけるフルマウスインプラント治療。せっかく受けるなら、長く快適に使い続けたいですよね。
ここでは、治療を成功させるための重要なポイントをご紹介します。
信頼できる歯科医院の選び方
フルマウスインプラント治療の成功は、歯科医院選びから始まります。以下のポイントをチェックしましょう。
- 歯科医師の経験と実績:インプラント治療の症例数や経験年数
- 設備の充実度:CT撮影装置、シミュレーションソフトなどの最新設備
- アフターケア体制:定期検診やメンテナンスの体制が整っているか
- 治療内容と費用の明確さ:総額や内訳が明確に示されているか
- 患者の声や評判:実際に治療を受けた方の評価
例えば、表参道AK歯科・矯正歯科では、院長の小室敦医師が日本矯正歯科学会、日本口腔インプラント学会などに所属し、多数の専門的な研修を修了しています。また、診断・治療計画の立案は経験豊富な院長が行い、3DスキャナーやAI分析などの最新デジタル機器を用いた正確な診断を提供しています。
治療後のメンテナンスの重要性
インプラント治療は、装着して終わりではありません。長期的な成功のためには、適切なメンテナンスが欠かせません。
- 定期的な検診:3〜6ヶ月ごとの定期検診を受ける
- プロフェッショナルクリーニング:歯科衛生士によるクリーニング
- 日々のセルフケア:適切な歯磨き、フロス、マウスウォッシュの使用
- 生活習慣の改善:喫煙や過度の飲酒を控える
特にインプラント周囲炎(インプラント周囲の炎症)は、放置するとインプラントの脱落につながる恐れがあります。早期発見・早期治療のためにも、定期的なメンテナンスは必須です。
メンテナンス費用は1回あたり2千円〜1万円程度ですが、これはインプラントを長持ちさせるための投資と考えましょう。
まとめ:フルマウスインプラントで人生の質を向上させる
フルマウスインプラント治療は、失った歯の機能と審美性を回復するための画期的な選択肢です。
費用面では、片顎あたり従来型で250万円〜600万円、オールオン4で200万円〜400万円が相場となっています。決して安い買い物ではありませんが、分割払いやデンタルローン、医療費控除などを活用することで、経済的負担を軽減することが可能です。
治療を成功させるためには、信頼できる歯科医院選びと、治療後の適切なメンテナンスが重要です。経験豊富な歯科医師による治療と、定期的なメンテナンスによって、インプラントを長く快適に使い続けることができます。
歯の喪失によって失われた「噛む喜び」「話す楽しさ」「笑顔の自信」を取り戻すことは、生活の質を大きく向上させることにつながります。
もし現在、歯の問題でお悩みなら、まずは無料カウンセリングを利用して、専門医に相談してみることをおすすめします。あなたに最適な治療法を見つけるお手伝いをしてくれるはずです。
表参道AK歯科・矯正歯科では、無料カウンセリングを実施しています。「いきなり治療に入るのは怖い」「他院の話も聞きたいからまず相談だけ」といった患者様の不安や疑問に丁寧にお答えしています。
あなたの新しい笑顔と快適な生活のために、ぜひ一度ご相談ください。
表参道AK歯科・矯正歯科 院長:小室 敦
https://doctorsfile.jp/h/197421/df/1/
略歴
- 日本歯科大学 卒業
- 日本歯科大学附属病院 研修医
- 都内歯科医院 勤務医
- 都内インプラントセンター 副院長
- 都内矯正歯科専門医院 勤務医
- 都内審美・矯正歯科専門医院 院長
所属団体
- 日本矯正歯科学会
- 日本口腔インプラント学会
- 日本歯周病学会
- 日本歯科審美学会
- 日本臨床歯科学会(東京SJCD)
- 包括的矯正歯科研究会
- 下間矯正研修会インストラクター
- レベルアンカレッジシステム(LAS)
参加講習会
- 口腔インプラント専修医認定100時間コース
- JIADS(ペリオコース)
- 下間矯正研修会レギュラーコース
- 下間矯正研修会アドバンスコース
- 石井歯内療法研修会
- SJCDレギュラーコース
- SJCDマスターコース
- SJCDマイクロコース
- コンセプトに基づく包括的矯正治療実践ベーシックコース (綿引 淳一 先生)
- 新臨床歯科矯正学研修会専門医コース 診断・治療編(石川 晴夫 先生)
- 新臨床歯科矯正学研修会専門医コース 応用編(石川 晴夫 先生)
- レベルアンカレッジシステム(LAS)レギュラーコース
- 他多数参加

