乱杭歯 | 表参道AK歯科・矯正歯科

乱杭歯(叢生)
について

なぜ乱杭歯(叢生)に
なるのでしょうか？

叢生とは叢のように歯が群がって植立している状態をいいます。おもに前歯部にみられ、Angle分類I, II,Ⅲ級のどの症例にも存在し, アーチレングスディスクレパンシー(歯と歯を配列する歯槽弓(顎骨)の大きさとの不調和)の結果として生じている場合が多いです。

治療の基本はアーチレングスディスクレパンシーを解消することです。このためには,①アベイラブルスペースの増大(歯列弓の拡大)、または②リクワイアードスペースの減少が考えられます。

乱杭歯(叢生)を矯正する
際の矯正方法について

①アベイラブルスペースの増大
(歯列弓の拡大)

歯列弓の前方拡大

前歯部の唇側移動により行われます。おもに傾斜移動であるため、もともと前歯が唇側傾斜している症例には適応しにくく、また前歯の前突により、側貌の突出感の出現や口唇閉鎖困難を起こしやすいので、慎重に症例を選ぶ必要があります。

使用装置：床矯正装置、リンガルアーチ、マルチブラケット装置(またはパーシャルブラケット装置)など。

歯列弓の側方拡大

狭窄歯列弓のように歯列弓の幅径の狭い症例に適応されます。歯槽基底幅径に対して歯列幅径が狭い症例では緩徐拡大を行いますが、歯槽基底幅径から狭い症例では急速拡大が適応されます。

使用装置：拡大床、ポーター型拡大装置、クワドヘリックス装置、マルチブラケット装置(以上、緩徐拡大装置)、スケルトン型急速拡大装置など。

歯列弓の後方拡大

大臼歯の遠心移動により行われます。歯槽骨の後方部に余裕のない症例には適応できません。

使用装置：ヘッドギア、マルチブラッケット装置など。

②リクワイアードスペースの減少

隣接面の削除
(ディスキング、ストリッピング)

アーチレングスディスクレパンシーがわずかである場合には、歯の幅径を小さくすることで排列を可能にします。近遠心隣接面のエナメル質の厚さの1/2程度の削除を行い、必要なスペースを確保します。補綴物の再製作により歯冠幅径の減少をはかる場合もあります。

抜歯

アーチレングスディスクレパンシーが大きく、歯列弓の拡大や隣接面の削除などでは排列が困難な場合には、抜歯が適応されます。上下顎左右側の第一小白歯4本の抜去がもっとも多く行われます。

乱杭歯(叢生)の症例

Case1 [20代女性]

■上顎左右側第一小臼歯抜歯を行いインプラントアンカーを併用しての裏側(舌側)矯正

主訴	歯並びの凸凹
治療期間	2年6ヶ月
治療費	¥1,595,000
治療のリスク	一時的な疼痛、違和感など

Case2 [20代女性]

■左右側上下顎第一小臼歯を計４本抜歯を行い裏側(舌側)矯正

主訴	歯並びの凸凹
治療期間	2年2ヶ月
治療費	¥1,430,000
治療のリスク	一時的な疼痛、違和感など

Case3

■抜歯をせず拡大、ディスキングを行い裏側(舌側)矯正

主訴	歯並びの凸凹
治療期間	1年6ヶ月
治療費	¥1,000,000
治療のリスク	一時的な疼痛、違和感など

Case4

■上顎左右側第一小臼歯抜歯を行い裏側(舌側)矯正

主訴	歯並びの凸凹
治療期間	2年4ヶ月
治療費	¥1,000,000
治療のリスク	一時的な疼痛、違和感など

Case5

■上顎左右側第一小臼歯抜歯を行いマウスピース矯正

主訴	歯並びの凸凹
治療期間	2年8ヶ月
治療費	¥800,000
治療のリスク	一時的な疼痛、違和感など

Case6

■上下顎左右側第一小臼歯抜歯を行いマウスピース矯正

主訴	歯並びの凸凹
治療期間	2年10ヶ月
治療費	¥1,000,000
治療のリスク	一時的な疼痛、違和感など

Case7

■上顎左右側第一小臼歯抜歯を行いマウスピース矯正

主訴	歯並びの凸凹
治療期間	2年10ヶ月
治療費	¥800,000
治療のリスク	一時的な疼痛、違和感など

Case8

■ディスキングを行いマウスピース矯正

主訴	歯並びの凸凹
治療期間	5ヶ月
治療費	¥550,000
治療のリスク	一時的な疼痛、違和感など

Case9