インプラントを含む全顎治療の選択肢｜失われた機能を回復する総合計画とは

インプラントを含む全顎治療の選択肢｜失われた機能を回復する総合計画とは

全顎治療とは何か〜包括的なアプローチの重要性

歯を多く失ってしまった方にとって、「どのように機能を回復するか」は人生の質を大きく左右する重要な選択です。

全顎治療（フルマウス治療）は、お口全体の噛み合わせ・骨・歯ぐき・審美性を総合的に再構築する治療アプローチを指します。通常の歯科治療では歯を一本単位で治療しますが、全顎治療では口腔内全体を総括して治療する包括的な方法です。欠損、歯並びの不正、機能的にも審美的にも高い結果を求めたい時に行われます。

重要なのは、「全部治す」＝「全部インプラントにする」ではないということです。残せる歯・支えられる骨・噛み合わせの状態を精密に診断したうえで、どの治療法をどう組み合わせるのが最も長持ちするかを考え抜く──それが本来の全顎治療なのです。

全顎治療の主な選択肢〜あなたに合った方法を見つける

全顎治療には、患者さまの状態や要望によって、さまざまな方法を組み合わせて行います。

All-on-4〜8による固定式治療

数本のインプラントで人工歯列を支える固定式治療です。4本から8本のインプラントを顎の骨に埋め込み、その上に全体を覆うような人工歯を固定します。入れ歯のようにズレたり外れたりする心配がなく、会話や笑顔にも自信が持てます。

この治療法の最大の特徴は、天然の歯に近い見た目と機能を取り戻せる点にあります。従来の入れ歯に比べて噛む力が非常に高く、硬いものもしっかり噛めるようになり、食事をより楽しめます。

インプラント＋セラミッククラウンの組み合わせ

必要な部分のみをインプラント化し、審美的に回復する方法です。一人ひとりの顔立ちや歯の色に合わせたデザインが可能で、治療後もまるで元からあった歯のような仕上がりになります。

矯正＋補綴（被せ物）による再建法

歯並び・咬合を整えたうえで、残せる歯を活かす再建法です。健康な歯を最大限に保存しながら、全体のバランスを整えることができます。

金属床義歯＋インプラントの併用

重度歯周病や骨吸収が大きい場合に有効な方法です。インプラントで義歯を安定させることで、従来の入れ歯よりも快適な使用感を実現できます。

全顎治療のメリット〜生活の質を大きく向上させる

全顎治療を受けることで得られるメリットは、単に歯を補うだけではありません。

噛む力の回復と栄養吸収の改善

しっかり噛めるようになることで、栄養吸収が改善し、全身の健康維持にもつながります。両側遊離端欠損症例において、固定性インプラント義歯治療を受けた患者さまは可撤性義歯による治療を受けた患者さまと比べて、口腔機能低下症の有病率が明らかに低く、欠損をもたない患者さまと同程度の口腔機能を維持していることが報告されています。

見た目の自然さと自信の回復

審美性を重視した治療により、笑顔に自信が持てるようになります。口元、筋肉、顔貌のバランスを診て一人ひとりに合う治療を提案することで、その方に合った「美」を提供できます。

長期的な安定性と安心感

適切なメンテナンスを行うことで、インプラントは長期間にわたり安定した機能を発揮します。噛み合わせを長期にわたって安定させるためには、奥歯が安定していてしっかり噛める状態にすることが大切です。

骨に固定するインプラントは、粘膜に乗せるため沈下する可能性のある入れ歯よりも、長期的に安定した噛み合わせをつくることが望めます。

治療の流れ〜精密な診断から始まる包括的アプローチ

全顎治療は、綿密な計画と段階的なアプローチが必要です。

初回カウンセリングとゴール設定

まずは患者さまのお悩みや不安なことをお聞かせいただきます。「しっかり噛めるようになりたい」「見た目を整えたい」「長持ちする治療にしたい」「極力歯を残したい」──患者さまごとに、目指すゴールは違います。

治療費や治療法は、まずゴールが明確になることで、気持ちにも負担なく納得しながら進むことができます。当院では無料カウンセリングを実施しており、いきなり治療を決める必要はありません。

精密検査による現状把握

3DスキャナーやAI分析などの最新デジタル機器を活用し、従来よりも正確な診断が可能です。歯並びや噛み合わせを細かく解析し、より精密で効果的な治療を提供します。

口腔内の詳細な検査と診断から始まり、それに基づいて個々の歯や噛み合わせの問題を解決する方法が計画されます。この過程で、患者さまとの密なコミュニケーションが重要です。

治療計画の立案と説明

経験豊富な院長がすべての診断・治療計画を担当します。一人ひとりの状態を正確に把握し、患者さまに最適な治療を提案します。治療の目的、方法、期間、予想される結果について十分に説明し、患者さまの理解と同意を得ることが大切です。

段階的な治療の実施

治療用の仮の入れ歯を入れるなどして、今の噛み合わせが問題ないかを確認します。これが落ち着いてから、自由診療の入れ歯かインプラントか、あるいはインプラントと入れ歯の併用にするかを選択して治療を進めます。

矯正治療中も虫歯や歯周病のチェックを行い、早期発見・治療を行っています。矯正と一般歯科の両方に対応しているため、複数の医院を受診する必要がなく、安心して治療を続けられます。

全顎治療における専門性の重要性〜チーム医療の力

お口の健康は、外科・補綴・矯正・歯周・審美といった複数の専門が関わる総合医療です。

専門職連携によるアプローチ

当院では、歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士が連携する「インターディシプリナリーアプローチ（専門職連携）」を大切にしています。院内には自社技工所があり、技工士が治療設計段階から関与します。精密な補綴設計と審美性の高い仕上がりを、最短ルートで実現しています。

豊富な実績と高度な技術

矯正治療実績が累計1,000件以上あり、歯科医師向けに矯正治療の講師も務めています。難症例や他院で治療が難しいと言われた方も、ぜひご相談ください。豊富な実績と高度な技術を活かし、最適な治療法を提案します。

継続的なメンテナンスの重要性

高齢期においては、咬合の回復が口腔機能の回復と同義とはならないために、口腔機能の継続的管理が重要です。治療後は定期的なフォローアップや口腔衛生指導を通じて、長期的な口腔健康の維持をサポートします。

まとめ〜あなたに最適な全顎治療を見つけるために

全顎治療は、失われた機能を回復するだけでなく、患者さまの生活の質を大きく向上させる治療法です。

噛む力や見た目を取り戻すことで、食事や会話を再び楽しめるようになります。従来の治療法では得られない安定感や快適さを求める方に、特におすすめの選択肢です。

重要なのは、「どんな未来を目指すか」を明確にすることです。患者さまにとって納得感のある治療ゴールを見つけるため、当院では共同意思決定という方法を採用しています。無理に治療を勧めることはいたしません。個室で行うので言いづらいこともご相談しやすい環境です。

まずは相談だけでも大丈夫です。一緒に未来を描くところから始めましょう。

表参道AK歯科・矯正歯科では、矯正歯科、審美歯科、インプラント、歯周病治療、再生療法など幅広い診療を提供しています。表参道駅から徒歩3分、渋谷駅から徒歩5分という好立地で、土日診療も行っています。

詳しい治療内容や無料カウンセリングのご予約については、表参道AK歯科・矯正歯科の公式サイトをご覧ください。あなたの理想の口元を実現するお手伝いをさせていただきます。

表参道AK歯科・矯正歯科　院長：小室 敦

https://doctorsfile.jp/h/197421/df/1/

略歴

• 日本歯科大学 卒業
• 日本歯科大学附属病院 研修医
• 都内歯科医院 勤務医
• 都内インプラントセンター 副院長
• 都内矯正歯科専門医院 勤務医
• 都内審美・矯正歯科専門医院 院長

所属団体

• 日本矯正歯科学会
• 日本口腔インプラント学会
• 日本歯周病学会
• 日本歯科審美学会
• 日本臨床歯科学会(東京SJCD)
• 包括的矯正歯科研究会
• 下間矯正研修会インストラクター
• レベルアンカレッジシステム(LAS)

参加講習会

• 口腔インプラント専修医認定100時間コース
• JIADS(ペリオコース)
• 下間矯正研修会レギュラーコース
• 下間矯正研修会アドバンスコース
• 石井歯内療法研修会
• SJCDレギュラーコース
• SJCDマスターコース
• SJCDマイクロコース
• コンセプトに基づく包括的矯正治療実践ベーシックコース　(綿引 淳一 先生)
• 新臨床歯科矯正学研修会専門医コース 診断・治療編(石川 晴夫 先生)
• 新臨床歯科矯正学研修会専門医コース 応用編(石川 晴夫 先生)
• レベルアンカレッジシステム(LAS)レギュラーコース
• 他多数参加