咬合崩壊で顔が短く見える?咬合挙上を含む全顎治療の考え方と費用相場

Contents
- 1 咬合崩壊による顔貌の変化とは
- 2 咬合崩壊による主な顔貌の変化
- 3 咬合崩壊が起こる原因
- 4 対症療法による咬合高径の低下
- 5 歯の欠損や歯周病による影響
- 6 長年の歯ぎしりや食いしばりの影響
- 7 咬合挙上を含む全顎治療の考え方
- 8 全体のバランスを診る重要性
- 9 治療用義歯による咬合位の決定
- 10 包括的な治療計画の立案
- 11 全顎治療の具体的な方法
- 12 インプラント治療による咬合再構築
- 13 歯周病治療と咬合補綴治療の併用
- 14 矯正治療を併用したアプローチ
- 15 全顎治療にかかる費用相場
- 16 インプラント治療の費用
- 17 補綴治療の費用
- 18 矯正治療の費用
- 19 保険適用の可能性
- 20 表参道AK歯科・矯正歯科での全顎治療
- 21 当院の全顎治療の特徴
- 22 まとめ
- 23 表参道AK歯科・矯正歯科 院長:小室 敦
咬合崩壊による顔貌の変化とは
鏡を見たとき、「なんだか顔が短くなった気がする」と感じたことはありませんか?
実は、歯のすり減りや「咬合崩壊」によって、鼻の下から顎の先端までの距離が短くなり、顔貌が変化することがあります。これは単なる老化現象ではなく、お口の中の問題が原因で起こる現象なのです。長年にわたって徐々に進行するため、ご本人は気づきにくいのですが、二十歳前後の写真と比べてみると、明らかな変化が見られることも少なくありません。
咬合崩壊が進行すると・・・出っ歯になったり、前歯が開いてきたり、下の前歯が上の前歯に深く隠れてしまったりします。横から見ると口元が前に出ているように見えたり、口角から下方向に深いシワが入ったりすることもあります。こうした変化は、単に見た目の問題だけでなく、お食事がしづらくなるなど、生活の質にも大きく影響を及ぼします。
咬合崩壊による主な顔貌の変化
咬合崩壊が進行すると、以下のような変化が現れます。
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下顔面高の減少・・・鼻の下から顎先までの距離が短くなります
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口元の突出・・・横顔で見たときに口元が前方に出て見えます
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深いシワの形成・・・口角から下方向に深いシワが刻まれます
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前歯の位置異常・・・出っ歯や開咬、過蓋咬合などが生じます
これらの変化は、お口の中の咬み合わせの高さが失われることで起こります。咬合高径が低下すると、顔全体のバランスが崩れ、老けた印象を与えることもあるのです。
咬合崩壊が起こる原因
対症療法による咬合高径の低下
多くの歯科医院では、患部だけを診る「対症療法」が行われています。
被せ物を入れる際、適正な高さに調整すると患者さまには違和感があり、高く感じてしまうことがあります。新しい靴を履いたときにしばらく違和感があるのと同じです。この時、「痛くなったら大変だから少し低めに入れよう」と考えて、やや低めの被せ物を入れてしまうことがあるのです。
その結果・・・患歯は周囲の歯に比べて少し低い歯になり、周囲の歯の負担や圧力が大きくなります。歯が磨耗してすり減ったり、歯を支えている歯槽骨が減ってしまったりするスピードが速くなり、徐々に顔貌の変形が起こり始めます。このような治療が繰り返されることで、咬み合わせは低く低くなっていくのです。
一本の歯だけを見て治療を行うのではなく、全体のバランスを考えた治療が必要です。しかし、多くの歯科医院では時間的な制約もあり、どうしても対症療法的なアプローチになってしまうのが現状です。
歯の欠損や歯周病による影響
歯を抜いたまま放置したり、歯周病が原因で歯を支える骨が弱くなると、隣の歯が空いたスペースに傾いて倒れ込む現象が起こります。
また、親知らずが手前の奥歯を強く押すと、隣の歯が内側に倒れ込む圧力がかかります。強い食いしばりや歯ぎしりの癖がある方は、歯に過剰な力が加わり、歯が支えを失い、内側方向へ倒れ込みやすくなります。奥歯は咬合力を最も受けるため、長年の負担が傾きを引き起こす要因となるのです。
歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けてしまい、歯がグラグラと動くようになります。このような状態では、咬む力が適切に分散されず、一部の歯に過剰な負担がかかってしまいます。その結果、咬合高径がさらに低下し、顔貌の変化が加速していくのです。
長年の歯ぎしりや食いしばりの影響
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、歯が徐々にすり減っていきます。
特に奥歯は咬合力が強くかかるため、すり減りやすい傾向にあります。歯がすり減ると、咬み合わせの高さが失われ、咬合高径が低下していきます。この変化は非常にゆっくりと進行するため、ご本人は気づきにくいのですが、数年、数十年という単位で見ると、大きな変化となって現れるのです。
また、歯ぎしりや食いしばりは、歯だけでなく顎関節にも負担をかけます。顎関節症を引き起こすこともあり、お口を開けるときに痛みや音が出るなどの症状が現れることもあります。
咬合挙上を含む全顎治療の考え方

全体のバランスを診る重要性
咬合崩壊が起こっている場合、咬合高径の回復が絶対条件です。
必ず上下の咬み合わせを元々持っている適正な高さに戻してから、詰め物や被せ物、インプラントや入れ歯を入れていかなければなりません。まず全体の顔貌、目や鼻や耳とお口とのバランス、お口の中では隣の歯、上下の歯、反対側の歯、前歯と奥歯との関係などのバランスを考える必要があります。
正常な場合、どの位置にどの角度でどのくらいの高さでどのくらいの大きさで歯があれば、継続的にストレス無く安定した状態が得られるのかを分析し考えることが重要なのです。治療を進めていくことで、きれいな口元、きれいな歯並び、よく噛める咬み合わせ、お口の清掃が容易にできる状況が長期的に継続することになります。
一本一本の歯を個別に治療するのではなく、お口全体を一つのシステムとして捉え、全体のバランスを整えることが、長期的な安定につながります。
治療用義歯による咬合位の決定
全顎治療では、まず治療用の入れ歯を作成し、正しい噛む位置を決定します。
この段階できちんとした総入れ歯を入れるだけでも、今までと比較すると格段に食事を噛むことができるようになります。見栄えも良くなりますが、やはり噛む能力は健康な歯と比べると限定的です。よりしっかりとお食事で何でも噛み切れることを目指して、次の治療へと移行していきます。
治療用の入れ歯で正しい噛む位置を決定し、それを基に正しいインプラントの位置を導き出します。CTレントゲンから、コンピューター上で理想的なインプラントの位置、方向、深さをシミュレーションし、それを基にサージカルガイドを作成するのです。
この治療用義歯を使用する期間は、患者さまの状態によって異なりますが、通常は数ヶ月から半年程度です。この期間中に、顎の位置や筋肉の状態が安定し、最終的な治療に移行できる状態が整います。
包括的な治療計画の立案
全顎治療では、包括的な治療計画を立案することが重要です。
まず、詳細な検査を行い、現在のお口の状態を正確に把握します。レントゲン撮影、CT撮影、口腔内写真撮影、顔貌写真撮影、歯型の採取などを行い、多角的にお口の状態を分析します。これらのデータを基に、最適な治療計画を立案していきます。
治療計画では、どの歯を残すのか、どの歯を抜歯するのか、インプラントをどこに何本入れるのか、被せ物はどのような材料を使用するのかなど、細かく決定していきます。また、治療期間や費用についても、この段階で詳しくご説明いたします。
全顎治療の具体的な方法
インプラント治療による咬合再構築
重度の歯周病と虫歯に感染しており、状態がかなり悪い場合、残念ながら歯を残すことができないケースもあります。
そのような場合、インプラント治療を選択することで、しっかりとした咬合を再構築できます。骨がなくなってしまった場所へのインプラントも、骨を増やす処置を併用することで、インプラント治療の適応範囲は広がりました。患者さまご自身の顎の骨を移植することで、自分の組織なので馴染みや治癒力が高く、治療期間も短いという利点があります。
インプラント治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に被せ物を装着します。インプラントは天然の歯と同じようにしっかりと噛むことができ、見た目も自然です。また、隣の歯を削る必要がないため、残っている健康な歯を守ることができます。
歯周病治療と咬合補綴治療の併用
残していく歯がある場合は、歯周病治療と咬合補綴治療を組み合わせます。
歯周初期治療で歯肉の炎症は改善したものの、深い歯周ポケットと顎の骨が溶けている部分に関しては、完全な改善が見られない場合、必要に応じて歯周外科処置を行います。歯周病で炎症を起こしている組織を徹底的に洗浄し、感染源を取り除いた後に、骨と歯肉の再生療法を行うのです。
また、被せ物や詰め物が正しくフィットしていないと、噛み合わせの高さや歯列全体のバランスが崩れます。その結果、力が一部の歯に集中し、隣の歯が傾くケースも少なくありません。補綴治療後に「噛み合わせがしっくりこない」「片側だけ強く当たる」と感じた場合は、早めに再調整を行う必要があります。
歯周病治療と補綴治療を適切に組み合わせることで、残っている歯を長期的に保存し、機能的な咬み合わせを回復することができます。
矯正治療を併用したアプローチ
歯の位置や角度が大きくずれている場合、矯正治療を併用することもあります。
矯正治療によって歯を適切な位置に移動させることで、咬み合わせのバランスを整えることができます。特に、傾いてしまった奥歯を起こしたり、前歯の位置を調整したりする際には、矯正治療が有効です。
矯正治療には、表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正など、さまざまな方法があります。患者さまのご希望やお口の状態に応じて、最適な方法を選択いたします。また、インプラント矯正を併用することで、より効率的に歯を移動させることも可能です。
全顎治療にかかる費用相場
インプラント治療の費用
インプラント治療の費用は、本数や骨造成の有無によって大きく変わります。
一般的に、1本あたり30万円から50万円程度が相場とされています。全顎的な治療で複数本のインプラントが必要な場合、総額は数百万円に及ぶこともあります。骨造成を伴う場合は、さらに費用が加算されます。ただし、これらの費用は医院によって異なるため、詳細は各医院にお問い合わせいただくことをおすすめします。
インプラント治療は高額に感じられるかもしれませんが、長期的に見ると、入れ歯やブリッジと比較してメンテナンスが容易で、長持ちするという利点があります。また、しっかりと噛めることで、お食事を楽しむことができ、生活の質が向上します。
補綴治療の費用
被せ物や詰め物の費用も、使用する材料によって異なります。
セラミック治療の場合、1本あたり10万円から20万円程度が一般的です。全顎的な治療で多数の歯に被せ物が必要な場合、総額は100万円を超えることもあります。また、歯周組織再生療法などの歯周外科処置が必要な場合は、別途費用が発生します。
セラミックは審美性に優れ、変色しにくく、金属アレルギーの心配もありません。また、プラークが付着しにくいため、お口の清掃が容易で、長期的な健康維持にも有利です。
矯正治療の費用
矯正治療を併用する場合、別途矯正治療の費用が必要になります。
矯正治療の費用は、治療方法や期間によって異なりますが、一般的には50万円から150万円程度が相場です。マウスピース矯正や裏側矯正など、目立ちにくい方法を選択する場合は、費用が高くなる傾向にあります。
矯正治療は時間がかかりますが、歯を適切な位置に移動させることで、長期的な安定性が向上します。また、見た目も美しくなり、自信を持って笑顔を見せることができるようになります。
保険適用の可能性
基本的に、咬合挙上を含む全顎治療は自費診療となることが多いです。
ただし、一部の治療については保険適用となる場合もあります。例えば、歯周病の基本治療や抜歯などは保険適用となります。また、条件を満たせば、インプラント治療でも保険適用となるケースがあります。詳細については、担当の歯科医師にご相談ください。
自費診療は高額に感じられるかもしれませんが、医療費控除の対象となる場合があります。確定申告の際に医療費控除を申請することで、税金の還付を受けることができます。詳しくは税務署にお問い合わせください。
表参道AK歯科・矯正歯科での全顎治療
当院では、検査から診断を行い、根拠に基づく治療を重視しています。
院長がすべての診断・治療計画を担当し、矯正以外の虫歯・歯周病・親知らず等にも対応し、「1つの医院で完結」することを掲げています。表側・裏側・マウスピースなど矯正装置の選択肢があり、個室・カウンセリングルーム完備で痛みに配慮した治療を行っています。

歯・歯並び・歯肉・噛み合わせだけでなく、口元や顔貌バランスも診て提案する方針を示しており、「美を創る」ことを診療理念としています。また、マイクロスコープやEr:YAGレーザーなどの先進医療機器を導入し、クラスB滅菌機、口腔外バキューム等による感染対策も徹底しています。
表参道駅から徒歩3分、渋谷駅から徒歩5分の好立地で、土日祝日も診療を実施しています。24時間WEB予約とLINE相談が可能ですので、お気軽にご相談ください。
当院の全顎治療の特徴
当院の全顎治療では、以下のような特徴があります。
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包括的な診断・・・詳細な検査を行い、お口全体の状態を正確に把握します
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個別の治療計画・・・患者さま一人ひとりに合わせた最適な治療計画を立案します
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先進的な治療技術・・・マイクロスコープやCTなどの最新機器を使用します
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痛みへの配慮・・・麻酔の方法や治療の進め方を工夫し、痛みを最小限に抑えます
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審美性の追求・・・機能だけでなく、見た目の美しさも重視します
また、当院では院長がすべての診断と治療計画を担当するため、一貫性のある治療を受けることができます。複数の歯科医師が関わることによる治療方針のブレがなく、安心して治療を受けていただけます。
表参道AK歯科・矯正歯科
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5丁目50-6 サクセス青山3F・8F
電話:03-6452-6405
まとめ
咬合崩壊による顔貌の変化は、長年にわたって徐々に進行するため、ご本人は気づきにくいものです。
しかし、適切な診断と治療によって、咬合高径を回復し、美しい口元と機能的な咬み合わせを取り戻すことができます。全顎治療では、全体のバランスを診ることが重要であり、治療用義歯による咬合位の決定から、インプラント治療や歯周病治療、補綴治療まで、包括的なアプローチが必要です。
費用は治療内容によって異なりますが、長期的な健康と生活の質を考えると、適切な投資と言えるでしょう。顔貌の変化が気になる方、お食事がしづらくなった方は、ぜひ一度専門の歯科医院にご相談ください。当院では、患者さま一人ひとりに合わせた最適な治療計画をご提案いたします。
お口の健康は、全身の健康と深く関わっています。適切な治療によって、美しい笑顔と快適な生活を取り戻しましょう。咬合崩壊は放置すると進行していきますが、早期に適切な治療を受けることで、より良い結果を得ることができます。まずはお気軽にご相談ください。
表参道AK歯科・矯正歯科 院長:小室 敦

https://doctorsfile.jp/h/197421/df/1/
略歴
- 日本歯科大学 卒業
- 日本歯科大学附属病院 研修医
- 都内歯科医院 勤務医
- 都内インプラントセンター 副院長
- 都内矯正歯科専門医院 勤務医
- 都内審美・矯正歯科専門医院 院長
所属団体
- 日本矯正歯科学会
- 日本口腔インプラント学会
- 日本歯周病学会
- 日本歯科審美学会
- 日本臨床歯科学会(東京SJCD)
- 包括的矯正歯科研究会
- 下間矯正研修会インストラクター
- レベルアンカレッジシステム(LAS)
参加講習会
- 口腔インプラント専修医認定100時間コース
- JIADS(ペリオコース)
- 下間矯正研修会レギュラーコース
- 下間矯正研修会アドバンスコース
- 石井歯内療法研修会
- SJCDレギュラーコース
- SJCDマスターコース
- SJCDマイクロコース
- コンセプトに基づく包括的矯正治療実践ベーシックコース (綿引 淳一 先生)
- 新臨床歯科矯正学研修会専門医コース 診断・治療編(石川 晴夫 先生)
- 新臨床歯科矯正学研修会専門医コース 応用編(石川 晴夫 先生)
- レベルアンカレッジシステム(LAS)レギュラーコース
- 他多数参加






