Contents
- 1 顎関節の不調と口ゴボの悩み、一人で抱えていませんか?
- 2 顎関節症と口ゴボの関係性を理解する
- 3 顎関節症とは何か?その主な症状
- 4 口ゴボの定義と見分け方
- 5 顎関節症と口ゴボの相互関係
- 6 ワイヤー矯正による全顎的噛み合わせ改善の基本
- 7 ワイヤー矯正の仕組みと特徴
- 8 マウスピース矯正との違い
- 9 抜歯矯正と非抜歯矯正の選択
- 10 治療期間と費用の目安
- 11 顎関節を考慮した矯正治療の進め方
- 12 治療開始前の顎関節症の診断と対応
- 13 矯正治療と顎関節症の関係性
- 14 治療中の顎関節への配慮
- 15 治療後の安定と保定
- 16 口ゴボ改善のための矯正治療戦略
- 17 抜歯による前歯の後退
- 18 非抜歯での口ゴボ改善の可能性
- 19 Eラインの改善と横顔の美しさ
- 20 骨格性の口ゴボへの対応
- 21 全顎的噛み合わせ改善の応用技術
- 22 インプラント矯正の活用
- 23 ワイヤーとマウスピースの併用治療
- 24 セラミック治療との併用
- 25 難症例への対応
- 26 治療成功のための患者様の役割
- 27 日常生活での注意点
- 28 定期的な通院の重要性
- 29 ストレス管理と顎関節症予防
- 30 治療への理解と協力
- 31 まとめ|顎関節と口元の悩みは専門家に相談を
- 32 表参道AK歯科・矯正歯科 院長:小室 敦
顎関節の不調と口ゴボの悩み、一人で抱えていませんか?

「口を開けるたびに顎がカクッと鳴る」「口元が前に出ているのが気になって、人前で笑えない」・・・こんな悩みを抱えている方は少なくありません。
顎関節の不調と口ゴボは、一見すると別々の問題のように思えますが、実は深い関係があります。噛み合わせの問題が顎関節に負担をかけ、逆に顎関節の不調が歯並びや口元の見た目に影響を与えることもあるのです。
この記事では、日本矯正歯科学会をはじめとする複数の専門学会に所属し、包括的矯正歯科研究会や下間矯正研修会のインストラクターとしても活動する専門家の視点から、顎関節の不調と口ゴボを同時にケアするワイヤー矯正による全顎的噛み合わせ改善について、基本から応用まで詳しく解説していきます。
単に歯並びを整えるだけでなく、顎関節の環境を整え、口元・筋肉・顔貌のバランスまで考慮した「美」と「機能」を両立する治療の全貌をお伝えします。
顎関節症と口ゴボの関係性を理解する
顎関節症と口ゴボは、どちらも噛み合わせの問題と密接に関わっています。
顎関節症とは何か?その主な症状
顎関節症は、顎の関節や咀嚼筋に問題が生じ、さまざまな症状が現れる状態です。
口の開閉時に痛みや違和感を感じる症状は、食事や会話の際に顎が痛むことがあり、特に硬いものを噛む際に強く感じることが多いです。ひどい場合には、口を開けるのも苦痛になってしまうことがあります。
顎を動かすと「カクッ」や「ジャリジャリ」といった音がする症状も特徴的です。これは関節内の軟骨のズレや摩耗が原因で発生することが多く、「クリック音」とも呼ばれます。痛みがなくても、この音が続く場合は注意が必要です。
口を大きく開けられない、開けにくいという症状では、顎関節に異常が生じると、口を開けようとしてもスムーズに動かなくなることがあります。無理に開けると強い痛みを伴うこともあり、日常生活に支障をきたすこともあります。
また、顎の筋肉がこわばる、疲れやすいという症状では、長時間話したり食事をすると顎の周囲の筋肉が疲れやすくなることがあります。これは筋肉が過度に緊張し、負担がかかっているために起こります。特にストレスが多い方は、無意識に顎に力が入ることが多く、症状が悪化しやすい傾向があります。
さらに、頭痛や肩こりが起こることもあります。顎関節症は顎だけの問題ではなく、首や肩の筋肉にも影響を及ぼすことがあります。噛み合わせの不調が続くと、全身のバランスが崩れ、肩こりや偏頭痛を引き起こす原因となることもあります。

口ゴボの定義と見分け方
口ゴボとは、上下の前歯が突き出し、口元が盛り上がって見える状態を指します。「ゴボッとしている」という意味合いから来ており、正式な医学用語ではありませんが、多くの方が気にされる審美的な問題です。
口ゴボの判断基準の一つとして「Eライン(エステティックライン)」があります。Eラインとは、顔を横から見たときに鼻の先端と顎の先端を結んだ直線のことです。
一般的に、このEラインの内側に上下の唇が収まっているか、下唇がわずかに触れる程度が理想的とされています。
ご自身で横顔の写真を撮影し、Eラインを引いてみて、唇がEラインよりも明らかに前に出ている場合は、口ゴボの可能性があります。ただし、Eラインから口元が出ている原因は必ずしも口ゴボとは限りません。
顎関節症と口ゴボの相互関係
顎関節症と口ゴボは、噛み合わせという共通の要因で結びついています。
不正咬合(噛み合わせの悪さ)は、顎関節症の主な原因の一つです。歯並びが乱れていたり、噛み合わせがズレていると、顎関節に余計な負担がかかります。例えば、片方の歯でばかり噛む癖があると、顎の筋肉がバランスを崩し、関節にストレスがかかるのです。
特に、奥歯の高さが合っていない場合や、前歯がうまく噛み合っていない場合には、顎に負担がかかりやすくなります。
一方、口ゴボの原因も歯並びや顎の骨格などさまざまですが、歯並びが原因の場合は、矯正治療によって改善が可能です。上下の前歯が前方に傾いた状態(歯性上下顎前突)では、噛み合わせのバランスが崩れ、顎関節に負担をかけることがあります。
つまり、口ゴボを改善することで、噛み合わせが整い、結果として顎関節への負担も軽減される可能性があるのです。逆に、顎関節の環境を整えてから矯正治療を行うことで、より安定した治療結果を得ることができます。
ワイヤー矯正による全顎的噛み合わせ改善の基本
ワイヤー矯正は、歯にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かす、最も歴史があり実績のある矯正治療法です。

ワイヤー矯正の仕組みと特徴
ワイヤー矯正では、歯にブラケットという小さな装置を接着し、そこにワイヤーを通して歯を動かします。ワイヤーの弾性力を利用して、徐々に歯を理想的な位置へ移動させていきます。
全顎的な治療が可能という点が、ワイヤー矯正の大きな特徴です。上下すべての歯を対象に、噛み合わせ全体を調整することができます。顎関節の不調と口ゴボを同時にケアするには、部分的な治療ではなく、全顎的なアプローチが必要となることが多いのです。
また、複雑な歯の移動にも対応できるという利点があります。歯を回転させたり、垂直方向に動かしたり、抜歯したスペースを閉じたりと、さまざまな動きをコントロールできます。
さらに、治療の確実性が高いという点も重要です。歯科医師が治療の進行状況を細かく確認しながら、ワイヤーの調整を行うため、計画通りの治療結果を得やすいのです。
マウスピース矯正との違い
近年、マウスピース矯正も人気がありますが、ワイヤー矯正とは異なる特徴があります。
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを段階的に交換して歯を動かす方法です。目立たず、取り外しができるというメリットがありますが、適応できる症例には限界があります。
顎関節の不調と口ゴボを同時にケアする場合、複雑な歯の移動や抜歯を伴う治療が必要になることが多く、そのような症例ではワイヤー矯正の方が確実性が高いと考えられます。
ただし、症例によってはマウスピース矯正でも対応可能な場合もあります。どちらの治療法が適しているかは、精密な診断に基づいて判断する必要があります。
抜歯矯正と非抜歯矯正の選択
矯正治療では、歯を並べるスペースを確保するために、抜歯が必要になる場合があります。

抜歯矯正は、歯を抜くことで歯列にスペースを作り、歯を動かしやすくする方法です。口ゴボを改善する場合、前歯を後退させるためのスペースが必要となることが多く、上下左右の小臼歯(4番目の歯)を抜歯することが一般的です。
抜歯矯正のメリットは、歯並びをきれいに整えることができ、口元を引っ込めて横顔のラインを改善できることです。また、噛み合わせを改善することで、顎関節への負担を軽減できます。
一方、非抜歯矯正は、健康な歯を抜かずに矯正治療を行う方法です。歯をわずかに削る(IPR)、奥歯を奥側へと動かす、歯列の幅を広げるなどの方法でスペースを確保します。
非抜歯矯正のメリットは、健康な歯を残せることですが、口ゴボの改善効果は抜歯矯正に比べて限定的になることがあります。
どちらの方法を選択するかは、患者様の歯並びの状態、顎の骨格、口元の突出度、顎関節の状態などを総合的に診断して決定します。
治療期間と費用の目安
ワイヤー矯正による全顎的な治療の期間は、一般的に2年から2年半程度が目安となります。症例の複雑さや患者様の歯の動きやすさによって、期間は前後します。
費用については、矯正治療は基本的に自由診療(保険適用外)となります。全顎的なワイヤー矯正の費用は、約80万円から110万円程度が相場と考えられます。
ただし、医院によってトータルフィーシステム(総額制)を採用しているところもあれば、毎月の調整料が別途必要なところもあります。治療開始前に、総額でいくらかかるのかを明確に確認することが大切です。
また、デンタルローンやクレジットカードでの分割払いが利用できる医院も多く、月々の負担を軽減することが可能です。さらに、矯正治療は医療費控除の対象となるため、確定申告をすれば実質的な治療費を抑えることができます。
顎関節を考慮した矯正治療の進め方
顎関節の不調がある場合、矯正治療を開始する前に、顎関節の環境を整えることが重要です。

治療開始前の顎関節症の診断と対応
矯正治療を始める前に、顎関節症の症状があるかどうかを詳しく診断します。
診断では、MRI(外部依頼)やレントゲンによって、顎関節症以外の病気との鑑別診断を行います。稀に顎関節症とは異なる病気の場合があるため、正確な診断が必要です。
顎関節症の症状であると診断された場合、まずはマウスピースによる保存的な治療を行います。多くの方は、マウスピースや日中の食いしばりなどの癖を止めることを指導することで、2週間程度で改善していきます。
顎関節症の基本治療は、患者様自身の癖や精神的なストレスからくる問題のある行動に原因があるとされています。そのため、行動認知療法や理学療法、マウスピースなどを主体とした保存的な治療が原則です。
経過が数ヶ月以上続く場合などは、行動認知療法や心療内科治療などのより専門的な対応が必要となる場合があります。このような場合には、高次医療機関へご紹介することもあります。
矯正治療と顎関節症の関係性
矯正歯科の先進国であるアメリカの矯正歯科学会(AAO)では、歯の矯正と顎関節症の因果関係について見解を出しています。
矯正治療の内容や結果に関わらず、「矯正治療が顎関節症に影響を及ぼすという根拠は無い」と公式に発表されています。また、歯科医師向けの診療ガイドラインにも上記の内容が記載されています。
つまり、矯正治療は顎関節症に害は無いと明確に示されています。ただし、この報告内容は、矯正専門医によって行われた上下顎のワイヤー矯正装置(マルチブラケット装置)で行なった矯正治療に限り調査された結果です。
原則的に、顎関節症状の改善を目的とした矯正治療は、現在、国際的に推奨されておりません。しかし、顎関節症状をマウスピースなどで改善した後に、患者様の希望や医学的メリットなどを総合的に考慮した上で、矯正治療を提案することは可能です。
治療中の顎関節への配慮
矯正治療中は、定期的に顎関節の状態をチェックします。
治療の進行に伴って、噛み合わせが変化していくため、一時的に顎関節に違和感を感じることがあります。そのような場合は、すぐに歯科医師に相談することが大切です。
また、矯正治療中も、日中の食いしばりや歯ぎしりなどの癖に注意することが重要です。これらの癖は顎関節に負担をかけるため、意識的に改善する努力が必要です。
さらに、硬い食べ物を避ける、片方の歯でばかり噛まない、頬杖をつかない、うつ伏せ寝や横向き寝を避けるなど、日常生活での注意点も守ることが大切です。
治療後の安定と保定
矯正治療が終了した後は、保定期間に入ります。
保定とは、動かした歯が元の位置に戻らないように、リテーナー(保定装置)を使って歯を固定する期間です。保定期間は一般的に2年程度ですが、顎関節の状態によっては、より長期間の保定が必要になることもあります。
保定期間中も、定期的に顎関節の状態をチェックし、噛み合わせが安定しているかを確認します。また、リテーナーの装着状況や、日常生活での癖などについても指導を行います。
矯正治療によって得られた美しい歯並びと良好な噛み合わせを長期間維持するためには、保定期間の管理が非常に重要です。
口ゴボ改善のための矯正治療戦略
口ゴボを改善するためには、前歯を後退させることが必要です。そのための治療戦略について解説します。
抜歯による前歯の後退
口ゴボを効果的に改善するには、多くの場合、抜歯矯正が選択されます。
上下左右の小臼歯(通常は4番目の歯)を抜歯することで、前歯を後退させるためのスペースを確保します。抜歯したスペースを利用して、前歯を後方へ移動させることで、口元の突出感を改善できます。
抜歯矯正では、前歯の角度と位置を丁寧に調整することが重要です。単に前歯を後ろに引くだけでなく、適切な角度で歯を配置することで、自然で美しい口元を実現できます。
また、抜歯矯正では、歯の軸とアーチを丁寧に整えることで、噛み合わせと横顔のラインが自然に整います。治療期間は2年から2年半程度が目安となります。
非抜歯での口ゴボ改善の可能性
症例によっては、非抜歯でも口ゴボを改善できる場合があります。

非抜歯での治療では、歯をわずかに削る(IPR)、奥歯を奥側へと動かす、歯列の幅を調整するなどの方法で、前歯を後退させるスペースを確保します。
ただし、非抜歯での口ゴボ改善効果は、抜歯矯正に比べて限定的になることがあります。骨格的な問題が大きい場合や、口元の突出度が高い場合には、非抜歯では十分な改善が得られないこともあります。
非抜歯矯正の可能性を全て検討し、患者様と相談した上で、最適な治療法を選択することが重要です。
Eラインの改善と横顔の美しさ
口ゴボ改善の目標の一つは、Eラインの改善です。
Eライン(エステティックライン)とは、鼻の先端と顎の先端を結んだ直線のことで、理想的には上下の唇がこのラインの内側に収まっているか、下唇がわずかに触れる程度とされています。
矯正治療によって前歯を後退させることで、口元の厚みが自然な印象になり、Eラインが改善されます。その結果、横顔のラインにも調和が生まれ、すっきりとした印象になります。
ただし、Eラインの改善だけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に考慮することが大切です。単に前歯を引っ込めるだけでなく、その方に合った「美」を提供することを目指します。
骨格性の口ゴボへの対応
口ゴボの原因が顎の骨格にある場合(骨格性上下顎前突)は、矯正治療だけでは改善が難しいことがあります。
そのような場合は、ワイヤー矯正治療と顎の骨を切る手術を併用する外科矯正治療が必要になることがあります。外科矯正治療では、顎の骨の位置を変えることで、根本的な改善を図ります。
外科矯正治療は、顎変形症と診断された場合、保険適用となることがあります。ただし、保険適用で治療を受けるには、指定医療機関での治療が必要です。
骨格性の口ゴボかどうかは、精密な診断によって判断します。レントゲンやCTなどの画像診断を行い、顎の骨格の状態を詳しく調べます。
全顎的噛み合わせ改善の応用技術
より高度な治療が必要な症例では、さまざまな応用技術を組み合わせることがあります。
インプラント矯正の活用
インプラント矯正とは、顎の骨に小さなネジ(インプラントアンカー)を埋め込み、それを固定源として歯を動かす方法です。
通常のワイヤー矯正では、歯同士を引っ張り合って動かすため、動かしたくない歯まで動いてしまうことがあります。しかし、インプラントアンカーを使うことで、動かしたい歯だけを効率的に動かすことができます。
口ゴボの改善では、前歯を後退させる際にインプラントアンカーを使うことで、より確実に前歯を後方へ移動させることができます。また、奥歯を固定源として使う必要がないため、奥歯が前に動いてしまうリスクを減らせます。
インプラントアンカーの埋入は、局所麻酔下で行われ、痛みはほとんどありません。治療終了後は、インプラントアンカーを除去します。
ワイヤーとマウスピースの併用治療
症例によっては、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を組み合わせたコンビネーション治療を行うことがあります。
例えば、治療の初期段階ではワイヤー矯正で大きな歯の移動を行い、仕上げの段階ではマウスピース矯正で細かい調整を行うといった方法です。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正を組み合わせることで、それぞれの利点を活かした治療が可能になります。治療期間は1年7ヶ月から2年7ヶ月程度が目安となります。
セラミック治療との併用
矯正治療で歯並びを整えた後、さらに審美性を高めるために、セラミック治療を併用することがあります。
セラミック治療では、歯の色や形を改善することができます。例えば、前歯の色が気になる場合は、セラミックの被せ物(クラウン)やラミネートベニアで白く美しい歯にすることができます。
また、歯の形や大きさを調整することで、より理想的な口元を実現できます。矯正治療とセラミック治療を組み合わせることで、歯並び、歯の形、歯の色など、口元の美しさを総合的に改善できます。
難症例への対応
他院で断られた難症例や、複数の問題が重なった症例にも対応することが可能です。
例えば、叢生(歯のガタつき)を伴う歯性上下顎前突、下顎後退を伴う歯性上下顎前突、先天欠損歯を伴う骨格性上顎前突など、複雑な症例でも、精密な診断と綿密な治療計画によって改善を目指します。
難症例では、治療期間が長くなることがありますが、患者様と十分にコミュニケーションを取りながら、納得のいく治療結果を目指します。
治療成功のための患者様の役割
矯正治療を成功させるためには、患者様ご自身の協力が不可欠です。
日常生活での注意点
矯正治療中は、いくつかの注意点があります。
まず、食事についてです。硬い食べ物や粘着性のある食べ物は、装置が外れたり壊れたりする原因になるため、避ける必要があります。また、装置に食べ物が詰まりやすいため、食後は丁寧に歯磨きをすることが大切です。
次に、歯磨きについてです。矯正装置が付いていると、歯磨きがしにくくなり、虫歯や歯周病になりやすくなります。そのため、通常よりも時間をかけて、丁寧に歯磨きをする必要があります。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも使って、装置の周りもしっかりと清掃しましょう。
また、癖の改善も重要です。日中の食いしばり、歯ぎしり、頬杖をつく、片方の歯でばかり噛む、うつ伏せ寝や横向き寝などの癖は、矯正治療の効果を妨げたり、顎関節に負担をかけたりします。意識的にこれらの癖を改善する努力が必要です。
定期的な通院の重要性

矯正治療中は、定期的に通院して、装置の調整を受ける必要があります。
通院の間隔は、通常1ヶ月に1回程度です。この調整によって、歯を計画通りに動かしていきます。通院を怠ると、治療期間が延びたり、治療結果が悪くなったりすることがあります。
また、定期的な通院では、虫歯や歯周病のチェックも行います。矯正治療中は虫歯や歯周病になりやすいため、早期発見・早期治療が重要です。
ストレス管理と顎関節症予防
精神的なストレスは、顎関節症の原因の一つです。
ストレスが溜まると、無意識に歯を食いしばったり、歯ぎしりをしたりすることが増えます。これらの行動は顎の筋肉を過度に緊張させ、顎関節に負担をかけます。
そのため、ストレス管理も顎関節症予防には重要です。適度な運動、十分な睡眠、趣味の時間を持つなど、ストレスを解消する方法を見つけましょう。
また、リラックスする時間を意識的に作ることも大切です。深呼吸やストレッチなど、簡単にできるリラックス法を日常生活に取り入れてみてください。
治療への理解と協力
矯正治療は、長期間にわたる治療です。
治療の内容や期間、費用などについて、十分に理解し、納得した上で治療を開始することが大切です。わからないことや不安なことがあれば、遠慮なく歯科医師に質問しましょう。
また、治療中に何か問題が起きた場合は、すぐに歯科医師に相談することが重要です。早期に対応することで、問題を最小限に抑えることができます。
患者様と歯科医師が協力して治療を進めることで、より良い治療結果を得ることができます。
まとめ|顎関節と口元の悩みは専門家に相談を
顎関節の不調と口ゴボは、噛み合わせという共通の要因で結びついており、ワイヤー矯正による全顎的な治療によって、両方の問題を同時に改善できる可能性があります。
治療を成功させるためには、まず顎関節の環境を整えてから矯正治療を開始すること、患者様ご自身の日常生活での注意や協力が不可欠であることを理解することが重要です。
矯正治療は、単に歯並びを整えるだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを考慮し、個々の患者様に合った「美」と「機能」を提供するものです。
顎関節の不調や口ゴボでお悩みの方は、一人で悩まず、まずは専門家に相談してみてください。精密な診断に基づいた適切な治療計画によって、あなたの悩みを解決できる可能性があります。
噛み合わせ、口元、顎関節の問題をまとめて相談したい方は、ぜひ無料相談をご利用ください。あなたに最適な治療法をご提案いたします。
表参道AK歯科・矯正歯科 院長:小室 敦

https://doctorsfile.jp/h/197421/df/1/
略歴
- 日本歯科大学 卒業
- 日本歯科大学附属病院 研修医
- 都内歯科医院 勤務医
- 都内インプラントセンター 副院長
- 都内矯正歯科専門医院 勤務医
- 都内審美・矯正歯科専門医院 院長
所属団体
- 日本矯正歯科学会
- 日本口腔インプラント学会
- 日本歯周病学会
- 日本歯科審美学会
- 日本臨床歯科学会(東京SJCD)
- 包括的矯正歯科研究会
- 下間矯正研修会インストラクター
- レベルアンカレッジシステム(LAS)
参加講習会
- 口腔インプラント専修医認定100時間コース
- JIADS(ペリオコース)
- 下間矯正研修会レギュラーコース
- 下間矯正研修会アドバンスコース
- 石井歯内療法研修会
- SJCDレギュラーコース
- SJCDマスターコース
- SJCDマイクロコース
- コンセプトに基づく包括的矯正治療実践ベーシックコース (綿引 淳一 先生)
- 新臨床歯科矯正学研修会専門医コース 診断・治療編(石川 晴夫 先生)
- 新臨床歯科矯正学研修会専門医コース 応用編(石川 晴夫 先生)
- レベルアンカレッジシステム(LAS)レギュラーコース
- 他多数参加






