歯列矯正を検討中の方の中には「部分矯正と全顎矯正どっちがいいの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
心から満足できる治療結果を得るためにも、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて理解した上で適した方法を選択することが大切です。
この記事では、部分矯正と全顎矯正の違いやメリット、それぞれの費用や治療期間の目安などについて解説します。
Contents
- 1 歯科の部分矯正と全顎矯正、その違いとは?
- 2 部分矯正とは
- 3 ︎全顎矯正とは
- 4 部分矯正のメリット・費用や治療期間について(全顎矯正との比較)
- 5 ①短期間で治療できる
- 6 ②費用が安い
- 7 ③目立たない矯正装置を適用しやすい
- 8 部分矯正のデメリット・リスクや注意点について(全顎矯正との比較)
- 9 ①健康な歯を削る場合がある
- 10 ②仕上がりが劣る場合がある
- 11 ③全体的な噛み合わせの矯正には不向き
- 12 部分矯正が適している/適していない歯並びとは?
- 13 部分矯正が適している症例
- 14 部分矯正が適していない症例
- 15 歯並び・噛み合わせの矯正治療を検討中の方へ(初診無料相談のご案内)
- 16 歯並びシミュレーションしてみませんか?(無料)
歯科の部分矯正と全顎矯正、
その違いとは?
部分矯正とは
部分矯正とは、歯列全体ではなく1本または数本の歯並びを矯正する方法です。
「すきっ歯を治したい」「八重歯を矯正したい」など、主に前歯の見た目が気になる場合に行う矯正方法となります。
︎全顎矯正とは
一方で全顎矯正とは、全体的な歯並びと噛み合わせを整えていく矯正方法です。
「歯並びの乱れの程度が大きい」「噛み合わせに問題がある」また「骨格的な不正咬合」の場合など幅広いケースに対応できる矯正方法となります。
ワイヤー型の矯正装置・マウスピース型の矯正装置、それぞれで部分矯正と全顎矯正を行うことが可能です。
ただし、部分矯正は適用できる症例には限りがあります。
ご自身の歯列矯正にどちらの方法がより適しているかについては、専門の歯科医と事前にしっかりと相談することが大切です。
部分矯正のメリット・
費用や治療期間について
(全顎矯正との比較)
部分矯正には主に以下3つのメリットが挙げられ、全顎矯正のデメリットを解消できる場合があります。
①短期間で治療できる
全顎矯正の治療期間は、一般的に1年半〜2年半程度かかりますが、インビザライン部分矯正なら多くのケースで1年程度で終えることができます。
インビザライン矯正の豊富な治療実績がある表参道AK歯科・矯正歯科では、症状が軽い方なら最短70日で矯正治療が終わることもあります。短期間で治療を終わらせたい人におすすめです。
②費用が安い
部分矯正は矯正範囲を限定し治療期間を短くできるため、全顎矯正と比べて矯正にかかる費用負担を軽減することができます。
一般的なインビザライン全顎矯正は70万円~100万円が相場となっていますが、インビザライン部分矯正なら30万円〜50万円前後と、症例によっては全顎矯正の半分以下の費用で治療できることもあります。
③目立たない矯正装置を適用しやすい
部分矯正は一部の歯の移動だけで済むことから、マウスピース矯正や裏側矯正といった見えない・目立たない矯正方法で治療可能なことが多いのも特徴です。
一方で全顎矯正は、歯の乱れが大きい場合や特殊な症例も含め幅広い治療に対応できる特徴があります。
ただ、治療が複雑になりやすくワイヤー矯正でしか治療できない場合もあるなど装置が限定的になることがあります。
部分矯正のデメリット・
リスクや注意点について
(全顎矯正との比較)
部分矯正と全顎矯正とを比べた場合、部分矯正では主に以下のようなデメリットや注意点が挙げられます。
①健康な歯を削る場合がある
出っ歯や叢生(そうせい)などを部分矯正する場合、ディスキングという歯を削る処置を行うことがあります。これは歯が並ぶスペースが十分でないため、健康な歯を削ってスペースを確保するためです。
歯の表面を軽く削る程度なので、歯に悪影響が起きる可能性は低いと考えられていますが、歯を削ることに抵抗のある方は、事前に担当医に確認しておくと良いでしょう。
②仕上がりが劣る場合がある
歯の重なりが大きい症例などで部分矯正をする場合、正面から見るとキレイな歯並びに見えても口元が前方に出てしまうなど、治療結果や仕上がりに問題が生じてしまう可能性があります。
中には、とりあえず部分矯正をやってみたものの、実際の仕上がりに満足がいかず全顎矯正に切り替えるという人もいらっしゃいます。
また、部分矯正を希望されている患者様でも、しっかりと検査をしてみると全体的な歯並びに問題があることもあります。
そうした場合にも、全顎矯正であれば歯列全体のバランスを整えながら理想的な歯並びに仕上げることが可能です。
③全体的な噛み合わせの矯正には不向き
部分矯正では、部分的な歯の並びを整えることに留まります。
全体的な噛み合わせまで整えることはできないため、噛み合わせに問題がある人には推奨できせん。
一方、全顎矯正であれば、歯並びと噛み合わせの両面から治療を行うことが可能です。
噛み合わせを改善することで、お口の機能や清掃性を向上させ、歯の寿命を延ばすことにもつながります。
部分矯正が適している/
適していない歯並びとは?
部分矯正が適している症例
- 前歯のすきっ歯
- 前歯の軽度のガタガタ(叢生)
- 前歯の軽度の出っ歯
- 軽度の歯のねじれや傾き
- 過去の矯正治療の後戻り 等
部分矯正が適用できる歯並びは限られており、主に上記のような症例で行うことが可能です。
当院では事前に精密な検査を行い、的確に診断いたします。
部分矯正が適していない症例
- 歯並びのガタガタが大きい(重度の叢生)
- 全体的な噛み合わせの問題
- 大きく出ている出っ歯や八重歯
- 骨格的な不正咬合 等
上記のような歯並び・噛み合わせの症状で部分矯正が適用できないケースでも、全顎矯正であれば多くの歯並びの問題に対して治療が可能です。
歯並び・噛み合わせの
矯正治療を検討中の方へ
(初診無料相談のご案内)
当院では、患者様のお悩みの解決につながればと考え「矯正無料相談」を実施しております。プライバシーにも配慮した完全個室・カウンセリングルームを完備し、患者様のお口の悩みやご要望について丁寧にお応えしております。
むりに治療を勧めたり、ご納得いただかないまま治療を開始することは一切ございません。治療前の検査もしっかりと行い、もしリスクがある場合はカウンセリングで包み隠さずお伝えしております。
「短期間で気になる歯並びだけ改善したい」、「前歯など気になる部分だけ矯正したい」などお考えの方は、まずはインビザラインや部分矯正を適用できるかどうか遠慮なく私たちにご相談いただければと思います。
歯並びシミュレーション
してみませんか?(無料)
当院では、先進の光学3DスキャナーiTero(アイテロ)を導入しています。アイテロとは、3D光学カメラでお口の中をスキャンし、PC上でそのデータがすぐに再現されるものです。
アイテロを使用することで、患者様に現在の歯並びの状態だけではなく、矯正で歯並びをキレイにした後どのようになるかのイメージを事前にシミュレーション(3Dモデル画像で確認)することもできます。
「矯正した後の結果をイメージできず、治療に踏み切れなかった」といった方も、ぜひ一度お気軽にいらしてください。