執筆者情報:小室 敦

2023.05.01
ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い|費用や痛み、治療期間の観点から比較!
歯列矯正を検討している方は、メジャーな「ワイヤー矯正」か、透明で目立ちにくい「マウスピース矯正」か、どちらにするか迷うことがあるでしょう。 結論からいうと、どちらのほうがよいと言い切ることはできません。それぞれ適している歯並びや、一人一人のライフスタイルが異なるため、自分に合ったものを選ぶ必要があります。 そこで今回は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いについてわかりやすく解説します。矯正方法でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いは? ワイヤー矯正とマウスピース矯正は、装置の種類や特徴、治療中の過ごし方が大きく異なります。   ワイヤー矯正 マウスピース矯正 治療方法 歯に固定式の装置を取り付け、ワイヤーの弾性で歯を動かす 少しずつ形の異なるマウスピースを装着し、交換しながら歯を動かす 見た目 〇 金属の装置は目立つことがある ◎ 透明で日中も目立たない 取り外し × 治療が完了するまで取り外せない 〇 いつでも自分で取り外せる 食事 △ 装置と歯の間に詰まりやすい 〇 装置を取り外して行える 痛み △ 個人差はあるが痛みが生じる 〇 個人差はあるが痛みが少ない 適用範囲 ◎ ほとんどの症例に対応 △ 一部の症例には対応できない 通院頻度 1ヶ月に1回ほど 1~3ヶ月に1回ほど   ワイヤー矯正は、幅広い症例に対応していることが大きな特徴でありメリットです。しかし、装置が目立ってしまうことや、治療が完了するまで装置が取り外せないという点では、人によっては避けたい矯正装置といえるかもしれません。 マウスピース矯正は、目立たない・取り外しができるなどの特徴があります。ただし、装着時間が長く(1日20時間以上)、一部の症例には対応していません。こうした面では、ワイヤー矯正にやや劣るといえるでしょう。 ワイヤー矯正の特徴 ワイヤー矯正の特徴は、以下のようなものが挙げられます。   もっともポピュラーな治療方法 見えない矯正装置もある ほとんどの症例に適用している   ワイヤー矯正は研究されてきた歴史が古く、もっともポピュラーな矯正治療方法です。過去に膨大な実績があるため難しい症例にも対応でき、安心して治療を受けられるでしょう。また、裏側矯正は歯の裏側に装置を取り付けるため、周囲の人から矯正中であることが気づかれにくいです。 マウスピース矯正の特徴 マウスピース矯正の特徴は、以下のようなものが挙げられます。   透明で目立たない 通院回数が少ない いつでも取り外しができる   マウスピース矯正の大きな特徴に「目立たない」「取り外せる」の2つが挙げられるでしょう。これまでのワイヤー矯正では見た目の問題がネックとなり、躊躇していた方も挑戦しやすい矯正方法です。また、自宅でマウスピースを交換しながら治療を進めるため、通院回数が少ないことも特徴に挙げられます。 ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「費用」の違い ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、装置や治療方法が異なるため費用にも反映されています。 ここでは、それぞれの費用相場を紹介します。 ワイヤー矯正の費用相場 ワイヤー矯正は、表側矯正・裏側矯正があり、それぞれ費用が異なります。   表側矯正 50~100万円 裏側矯正 80~150万円   どちらも保険適用されることはなく、原則は自由診療です。ただし、先天性の病気や外科手術がともなう矯正治療など、一部の症例は保険適用で治療が受けられます。 また、症例や医院の方針によって費用に差が出ることもあります。同じ地域でも費用に差が出るケースも珍しくないため、よく比較して検討しましょう。 マウスピース矯正の費用相場 マウスピース矯正の費用相場は、おおよそ30~90万円です。部分矯正であれば費用を抑えながら治療を受けられるでしょう。 ただし、ワイヤー矯正と同じように症例や医院の方針によって費用に差が出ることがあります。自分に適している方法、納得できる治療計画を提示してくれる歯科医院で治療を受けましょう。 ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「治療期間」の違い ワイヤー矯正とマウスピース矯正には、治療期間に違いがあります。   ワイヤー矯正 マウスピース矯正 治療期間 2年 2~3年 保定期間 2年 2~3年   ワイヤー矯正は表側・裏側ともに完了まで2年ほどかかり、マウスピース矯正は2~3年ほどかかります。どちらも症例によって治療期間は異なりますが、マウスピース矯正のようが少し治療に時間がかかることがあるでしょう。 また、保定期間はどちらの装置でも、治療にかかった期間と同じくらいの保定期間が必要です。 ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「痛み」の違い ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、痛みの感じ方に違いがあります。   ワイヤー矯正 マウスピース矯正 ほとんどのケースで痛みが生じる 痛みが少ない   ワイヤー矯正では、ほとんどのケースで調整日に痛みが生じるのに対し、マウスピース矯正は少ない痛みで治療を進められます。痛みの感じ方には個人差がありますが、痛みに敏感な方はマウスピース矯正のほうが安心して治療を続けられるでしょう。 ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「見た目」の違い ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、見た目に大きな違いがあります。   ワイヤー矯正 マウスピース矯正 装置の見た目 種類によって目立つ 大きく目立つことはない 口元の印象 厚みで盛り上がることがある 印象に変化はない   ワイヤー矯正は、装置の種類によって目立つことが多く、装置の厚みで口元の印象が変わることもあるでしょう。マウスピース矯正は、透明のマウスピースを装着するため日中でも目立たちません。また、厚さも0.5ミリほどと非常に薄いため、装着時に口元の印象を変えることはないでしょう。 ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「食事」の違い ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、食事の取り方や内容に違いがあります。   ワイヤー矯正 マウスピース矯正 食事制限 あり なし 間食 できる できない   ワイヤー矯正は、粘着性のあるものや硬いものは装置の脱離につながるため、できるだけ避ける必要があります。しかし、間食の制限はなく、自由に取ることができます。 マウスピース矯正は、食べられるものに制限はないものの、食事のたびに装置を取り外す必要があります。装置を取り外している時間は矯正力がかからないため、間食を取りすぎると治療計画に影響が出る恐れがあります。 ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「メンテナンス」の違い ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、メンテナンスにも大きな違いがあります。   ワイヤー矯正 マウスピース矯正 取り外し できない できる 自宅での手入れ なし あり   ワイヤー矯正は、治療が完了するまで自分で取り外せません。自宅で手入れをする手間がかからない反面、食べ物が歯と装置のすき間に詰まりやすいため、丁寧なケアが求められます。 マウスピース矯正は、食事や歯磨きのたびに取り外します。自分でメンテナンスをする必要がありますが、清潔な状態を保ちやすいメリットがあるでしょう。 まとめ ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いについて解説しました。それぞれに得意な症例や適している環境があるため、どちらが優位であるかは治療を受ける人によって異なります。自分に最適な方法で矯正治療を進めるためにも、歯科医師とよく相談して決定するようにしましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査をし、一人一人に合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
2023.05.01
マウスピース矯正のメリット・デメリット|治療の流れや費用相場を解説
歯列矯正の方法として「マウスピース矯正」が注目されています。目立ちにくいことや通院回数が少ないことがメリットに挙げられますが、実際はどのような治療法なのか詳しく知らない方も多いでしょう。 矯正治療は長期にわたって装置を取り付けるため、目先のメリットに気を取られていると、後悔につながるかもしれません。 そこで今回は、マウスピース矯正のメリット・デメリットについて解説します。治療の流れや費用相場もあわせて紹介するので、マウスピース矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。 マウスピース矯正 マウスピース矯正は、透明のマウスピースを歯に装着して少しずつ歯並びや噛み合わせを改善する矯正治療です。日中に装着していても目立たず、周囲の人に矯正中であることが気づかれにくい特徴があります。 マウスピースは枚数を重ねるごとに理想の歯並びへ近い形状へ近づいていくため、新しいマウスピースと交換するたびに少しずつ歯が動いていく仕組みです。 ワイヤー矯正との違い マウスピース矯正もワイヤー矯正と同じように、歯に継続的な力をかけることで歯並びを改善させます。ワイヤー矯正と比較したときに、大きく異なるポイントは以下の3つです。   装置が目立たない いつでも取り外しができる 適用できる範囲に限りがある 通院する回数が少なくて済む   こっそり治療を進めたい方、治療によるわずらわしさを感じたくない方は、マウスピース矯正が向いているかもしれません。 マウスピース矯正のメリット マウスピース矯正には、「目立ちにくい」というもの以外にも、ワイヤー矯正では得られないメリットがあります。 ここでは、マウスピース矯正のメリットについて詳しく解説します。 装置が目立ちにくい マウスピース矯正で使用する装置は、透明度の高い医療用のプラスチックで作製されます。仕事で目立つ装置を避けたい方、矯正中の見た目がどうしても気になる方でも、安心して治療を受けられるでしょう。 また、マウスピースはいつでも自分で取り外せるため、どうしても目立たせたくない場面でも、一時的に取り外せます。大切な面談や、記念撮影時でも矯正治療による見た目の心配は必要ありません。 痛みを感じにくい マウスピース矯正は段階的に少しずつ歯を動かすので、ワイヤー矯正と比べて痛みが少ないといわれています。痛みや違和感の覚え方には個人差がありますが、慣れればほとんど気にならないでしょう。 また、万が一耐えられないような痛みが出た場合でも、一時的に装置を取り外して様子を見られるところも、マウスピース矯正のメリットといえるでしょう。 矯正期間が短い マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べると治療期間が短い傾向があります。部分矯正であれば、症例にもよりますが最短70日ほどで治療が完了します。結婚式や就活など、大切な予定に間に合わせたい方には大きなメリットといえるでしょう。 ただし、マウスピース矯正は装着時間が短いと治療期間が伸びてしまいます。歯科医師の指示をきちんと守られることが前提で治療計画が作成されていることを覚えておきましょう。 マウスピース矯正のデメリット マウスピース矯正には、ワイヤー矯正にはないさまざまなメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。メリット・デメリットの両方をきちんと理解して、よく検討してみましょう。 ここでは、マウスピース矯正のデメリットを詳しく解説します。 矯正効果が得にくい場合がある マウスピース矯正は比較的新しい矯正方法のため、適用できる範囲が限られていることや、長期安定性が不明確であるなどのデメリットがあります。 また、以下のような一部の症例や口内環境では、矯正効果が得にくい場合もあるでしょう。   装着時間が短い 重度の受け口や出っ歯 外科手術をともなう矯正治療   マウスピース矯正で十分な効果を得るためには、歯科医師の指示をよく守って過ごすことが大切です。マウスピース矯正だけでは改善が難しい場合、ワイヤー矯正を併用させることも検討しましょう。 自己管理が必要である マウスピース矯正は、自宅で新しいマウスピースに交換しながら歯を動かしていきます。交換のタイミングや装着時間、装置の手入れなど、徹底した自己管理が行われる前提で、治療計画が作成されます。 そのため、歯科医師からの指示が守れていないと、治療がスムーズに進まないでしょう。場合によっては、治療計画を大きく変更したり、最初からやり直したりするケースもあります。マウスピース矯正の特性上、自己管理に自信がない方はデメリットとなるでしょう。 マウスピース矯正の治療の流れ マウスピース矯正をはじめることになれば、どのような流れで進めていくのか気になる方も多いでしょう。おおまかな流れを把握した上で、マウスピース矯正をはじめるのかどうか検討してみましょう。 ①カウンセリングを行う まずはカウンセリングを行い、悩みや不安をヒアリングします。問診票の記入や口腔内の写真、お顔の写真を撮影して、お口の現状を確認します。矯正治療の流れやおおまかな費用・治療計画について説明を受けましょう。 ②治療計画を立てる 矯正治療を前向きに検討するようであれば、精密検査を行います。矯正治療に必要な資料採取を行い、検査結果をもとに綿密な治療計画が作成されます。治療計画に納得・同意ができれば、本格的に矯正治療スタートです。 ③マウスピースを作成する 精密検査で採得した歯型をもとに、オーダーメイドのマウスピースを作成します。一部のマウスピース矯正では、完了までに使用するすべてのマウスピースを一度に作成するため、大切に保管するようにしましょう。 ④矯正治療を開始する 治療計画に沿って新しいマウスピースへ交換しながら、少しずつ歯を動かしていきます。治療開始前の歯並びによって異なりますが、治療期間はおおよそ2年です。難しい症例や、マウスピースを装着する時間が短いと治療期間が伸びることもあるでしょう。 ⑤保定装置をつける 矯正治療が完了すれば、後戻りを防ぐための保定期間へ移ります。保定装置は、歯を動かすためのマウスピースと同じような形状のため、装着に違和感を覚えることはないでしょう。保定装置の装着をサボってしまうと、せっかく動かした歯が乱れてしまいます。最後まで気を抜かないように過ごしましょう。 マウスピース矯正にかかる費用相場 マウスピース矯正にかかる費用相場は、おおよそ30~90万円です。症例や歯科医院の方針によって費用に差が出ることもあります。 また、費用の支払い方法は歯科医院によって異なります。費用の内訳によって総額が変わることもあるので、治療を開始する前によく確認しておきましょう。 まとめ マウスピース矯正のメリット・デメリットや、費用相場について解説しました。マウスピース矯正は目立ちにくい・取り外しができるなどのメリットがある反面、徹底した自己管理が求められます。自分のライフスタイルや歯並びに合ったものかどうか、歯科医師とよく相談しながら決めるようにしましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査をし、一人一人に合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
2023.05.01
マウスピース矯正は保険適用?自由診療?費用の相場や安く抑える方法を紹介
目立たない矯正治療を検討している方は、マウスピース矯正を検討している方が多いでしょう。 しかし、マウスピース矯正に限らず、歯列矯正は費用が高額になりがちです。費用相場や保険適用ができるかなど、費用に関する疑問もあるでしょう。 そこで今回は、マウスピース矯正の保険適用について解説します。費用相場や安く抑える方法もあわせて解説するので、マウスピース矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。 マウスピース矯正は原則、保険適用されない マウスピース矯正は、保険適用されない「自由診療」です。健康保険など公的な医療保険制度が適用されるのは、緊急性のある治療や病気に限られているからです。また、審美的な改善を目的とした歯列矯正も、保険診療の対象外といえます。 そのため、虫歯や歯周病のような早期発見・治療が必要な治療ではない矯正治療は、一部の症例を除き自由診療となるケースがほとんどです。 歯列矯正が保険適用されるケースは? 原則として、矯正歯科治療は保険適用外の自由診療ですが、厚生労働省が定める一部の症例では保険診療の対象となります。 保険適用で矯正治療が受けられるのは、以下のような症例です。   「別に厚生労働省が定める疾患」に起因した咬合異常である 前歯および小臼歯の永久歯のうち3歯以上が萌出不全である 顎変形症の手術前や手術後の矯正治療である   適応される疾患名や条件、治療を受けられる医療機関など、細かく限定されています。これらの判断は歯科医師が行うため、気になる方は近くの歯科医院で相談してみましょう。 歯科矯正で保険が適用される条件 保険適用の歯列矯正は、どこの歯科医院でも受けられるわけではありません。厚生労働大臣が差定める施設基準を満たし、地方厚生局長に届け出をしている保険医療機関のみで、保険適用の矯正治療が受けられます。 保険医療機関の名簿は地方厚生局ホームページでも確認できますが、歯科医院に紹介してもらう方法もあります。検索が苦手な方や、まずは歯並びについて相談したいという方は、近くの歯科医院へ一度相談してみましょう。 マウスピース矯正にかかる費用相場 マウスピース矯正にかかる費用は、おおよそ30~90万円です。適用範囲や医院によって費用が異なるため、いくつかの医院でカウンセリングを受けるとよいでしょう。さらに、マウスピースの紛失や破損、治療計画の変更があれば、追加費用が発生することがあります。 マウスピース矯正は決して安いとはいえないため、治療内容や費用についてきちんと説明を受け、納得してから治療をはじめるようにしましょう。 ワイヤー矯正にかかる費用相場 ワイヤー矯正にかかる費用は、表側矯正の場合はおおよそ50~100万円、裏側矯正の場合はおおよそ80~150万円です。マウスピース矯正よりも費用がかかるケースもありますが、マウスピース矯正と同じように適用範囲や医院によって費用に差が出るでしょう。 また、表側矯正では目立ちにくいブラケットに変更すると追加費用が発生することがあります。毎月の調整料が総額に含まれていない場合も、通院のたびに費用が発生するでしょう。治療を開始する前に、費用の内訳をしっかり確認しておくようにしましょう。 マウスピース矯正にかかる費用を安くする方法 歯並びをきれいに整える治療とはいえ、できれば費用を安く済ませたいと考えている方がほとんどでしょう。あくまでも歯科治療のため大幅に費用を抑えることは難しいですが、いくつかの条件をクリアすると費用の負担が軽くなります。 マウスピース矯正にかかる費用を少しでも安く抑える方法は、以下のようなものです。   医療費控除を活用する モニター制度を利用する 部分矯正を検討する   では、それぞれ詳しく紹介します。誰でも取り組める方法なので、自分に合ったものを選んでみてください。 医療費控除を活用する 医療費控除とは、一年間にかかった医療費が10万円(総所得が200万未満の場合は5%)を超える場合、確定申告で「医療費控除」を申告することで払った税金の一部が還付される制度です。歯並びや噛み合わせの改善を目的としたマウスピース矯正は、医療費控除の対象となります。ただし、審美的な改善を目的とした矯正治療は、医療費控除の対象外です。どちらか曖昧な場合は、歯科医師に確認してみましょう。 また、過去5年間の医療費を申告できるので、すでに治療が完了した方でも医療費控除が受けられます。会社員の方は自分で申告する必要があるので、忘れないようにしましょう。 モニター制度を利用する モニター制度とは、スタッフが所属する学会や院内で行う勉強会の資料として、写真などを提供することを条件にした割引制度です。資料は個人が特定されないよう、取り扱いは十分な配慮がされていることがほとんどですが、心配な方は質問して不安を解消しておきましょう。 ただし、モニター制度は医院が独自に設定した基準をクリアした症例が対象となるため、誰でも受けられるわけではありません。また、モニターの募集は不定期であることが多く、マウスピース矯正をはじめたい時期に行っていない可能性もあるでしょう。 部分矯正を検討する マウスピース矯正にも、ワイヤー矯正と同じように「部分矯正」があります。部分矯正であれば、全体矯正と比べて費用を抑えられるので、症例が軽い方であれば検討してもよいでしょう。治療期間も比較的短いため、大切な予定に間に合わせたい方にも向いているでしょう。 ただし、部分矯正は改善が可能な症例が限られているため、全体矯正が適用されるケースもあります。また、部分矯正で噛み合わせの改善はできないため、歯科医師とよく相談するようにしましょう。 【注意】格安マウスピースはリスクがある マウスピース矯正は、さまざまなメーカーが独自のシステムで販売しています。自分で歯型を取って郵送したり、歯科医を介さない代わりに費用を抑えたりと、格安で提供している理由はさまざまです。 しかし、格安マウスピースは矯正効果が思うように得られず、追加でマウスピースを作製しているうちに費用がかさんでしまったというトラブルが少なくありません。安いのは初期費用だけで、マウスピース代は別途必要なこともあるでしょう。 歯列矯正は、自分の大切な歯を動かす治療です。信頼できる歯科医師のもとで、安全なマウスピースを使用した矯正治療を受けるようにしましょう。 まとめ マウスピースの費用相場や、安く抑える方法を紹介しました。マウスピース矯正に限らず、歯列矯正は高額な費用を支払うので、少しでも安く抑えたいと思うのは自然なことでしょう。しかし、費用ばかりに目を取られ、肝心の治療効果が得られないと元も子もありません。矯正治療をはじめるときは、いつもより慎重になり、信頼できる歯科医師のもとで受けるようにしましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査をし、一人一人に合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
2023.04.27
マウスピースを付けたまま食べられるものは?矯正中の食事の注意点も解説
ワイヤー矯正と同じように、マウスピース矯正も付けたまま食事ができるのか気になる方が多いのではないでしょうか。 長期間にわたる矯正治療中に、食べられるもの・食べられないものの制限が大きいと、ストレスを感じることもあるでしょう。 そこで今回は、マウスピース矯正中の食事について解説します。マウスピース矯正を検討している方、これからマウスピース矯正をはじめる方は、ぜひ参考にしてください。 マウスピースを付けたままでも食べられるものは? 結論からいうと、マウスピースを付けたままでも食べられるものはありません。原則として、マウスピース矯正中に食事を取る場合は、マウスピースを取り外す必要があります。外出先でも飲食するときはマウスピースを取り外し、装着する前に必ず歯磨きをしましょう。 マウスピースを付けたままでも飲める飲み物 原則として、マウスピースを付けたままでも飲めるものは、水以外にありません。ただし、内容によってそのまま口に含めるものがあります。 なかでも避けるべき飲み物は、次のようなものです。   40度以上の熱いもの 甘いジュースやスポーツドリンク 色が濃いもの(コーヒー、ワイン、コーラなど)   マウスピースが耐えられる温度は40度ほどです。それ以上になると熱で変形する恐れがあるため、避けましょう。また、虫歯の原因にもなる甘いジュースやスポーツドリンク、変色の原因になる色の濃い飲み物もおすすめできません。 一方で、マウスピースを付けたまま飲めるものは、次のようなものです。   水 40度以下のお湯   健康のために白湯を飲んでいる方も、温度に気を付ければマウスピースを付けたままでも問題ありません。日ごろからお茶を飲んでいる方も、マウスピースの着色につながるのでできれば水に変更しましょう。 マウスピースを付けたまま食事をするリスク   変形する マウスピースに色が付く 汚れが付着する   では、それぞれ詳しく見ていきましょう。 ①変形する マウスピースは医療用のプラスチックで作製されるため、食事の衝撃や熱で変形する恐れがあります。マウスピースを付けたまま食事をして口内で変形すると、歯茎や粘膜を傷付けてしまう恐れがありとても危険です。また、マウスピースが変形して使えなくなった場合、新しくマウスピースを作り替える必要があります。その期間は矯正治療を進められないため、治療期間が長引くことも考えられるでしょう。 ②マウスピースに色が付く 色の濃いものや着色料が使われているものを食べると、マウスピースに色が付いてしまうことがあります。マウスピースは透明なため少しの色でも目立ってしまい、「透明で目立ちにくい」というマウスピース矯正のメリットが失われてしまうでしょう。「どうしても外せなくて」「このくらいなら大丈夫だろう」という甘えが習慣になり、変色させてしまうこともあります。飲食の際は面倒でもマウスピースを外すようにしましょう。 ③汚れが付着する マウスピースを付けたまま飲食すると、歯とマウスピースの隙間に汚れがたまります。汚れはやがてプラーク(歯垢)となり、だ液と結合して歯に固着する歯石へと変化します。不衛生な状態でマウスピースを装着することは、虫歯や歯周病を引き起こす原因となるため注意が必要です。虫歯や歯周病を発症すると矯正治療を一時中断しなくてはならないため、マウスピースを付けたままの食事は避けるようにしましょう。 マウスピース矯正中における食事での注意点 マウスピース矯正中は、飲食の制限が強いイメージがありますが、いくつかの注意点を守っていればこれまでと同じような食事が楽しめます。 ここでは、マウスピース矯正中における食事での注意点を解説します。「結局どうすればよいの?」と感じた方は、ぜひ参考にしてください。 マウスピースは外して食事する 繰り返しになりますが、原則として食事をするときはマウスピースを取り外さなくてはなりません。マウスピースの破損や口内を傷付けないためにも、徹底するようにしましょう。 ただし、人前でマウスピースを外すときは注意が必要です。食事の場面でマウスピースの着脱を見て、不快な思いをする方も少なくありません。マウスピースの紛失を防ぐためにも、お手洗いや化粧ルームなどで取り外し、専用ケースで保管しましょう。 硬いものは避ける 矯正期間は歯が安定しておらず、少しの刺激で痛みを感じることがあります。なかでも、硬めのパンやおせんべい、りんご、お肉、ごぼうなどの歯ごたえのあるものは、痛みを感じやすくなります。 新しいマウスピースへ交換した直後は積極的に歯を動かしている期間なので、硬いものはなるべく避けるようにしましょう。また、生野菜や繊維性のあるものも食べにくいので、注意が必要です。 食後は歯磨きをする 食事が終わったらすぐに装着するのではなく、必ず歯磨きを行いましょう。歯磨きせずにマウスピースを装着すると、マウスピースと歯の間で細菌が増殖して虫歯や歯周病リスクを高めてしまいます。 お手洗いがない、急いで出ないといけないなど、どうしても歯磨きができない場合は、水などでしっかりと口をゆすいでから装着します。タイミングを見てなるべくはやめに歯を磨くこと、装着前は口をゆすぐだけが癖になってしまわないよう、注意しましょう。 専用のケースに入れておく マウスピースは透明でとても目立ちにくい素材でできています。取り外した後にテーブルや洗面台にそのまま置いておき、そのまま紛失してしまうケースが少なくありません。 マウスピースを紛失した場合は再製が必要です。治療が長引いたり余計な費用がかかったりするため、マウスピースは「外したらケースに入れる」を習慣付けるようにしましょう。 どうしてもマウスピースを外せない場合は? マウスピース矯正中の飲食に気を付ける必要があることはわかっていても、どうしても外せない場面があるでしょう。「客先で茶菓子を出された」「大勢の前でマウスピースを取り外せなかった」などで、そのまま飲食物を口にした場合は、食後すぐに取り外して手入れをするようにしましょう。 また、甘いもの・熱いもの・冷たいものは避けて、できるだけリスクを最小限にすることも大切です。マウスピース矯正中であり、装置が付いていることを正直に伝えると、その場の人たちも理解してくれるかもしれません。 まとめ 矯正期間中も、これまでと同じような食事を楽しめる点も、マウスピース矯正の大きなメリットです。いくつかの注意点をしっかり守りながら、マウスピース矯正をスムーズに進めていきましょう。矯正期間中に歯磨きをするわずらわしさから間食が減ったり、食事にメリハリが付き食生活が改善されたりすることで、ダイエットにつながる方も少なくありません。わからないことは歯科医師に相談し、快適な矯正期間を過ごしましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査をし、一人一人に合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
2023.04.27
【マウスピース矯正】死にそうなほど痛いときの対処法|痛みの原因も解説
マウスピース矯正中に「死にそうなほど痛い」「痛くて眠れない」と感じることがあります。いくら治療のためとはいえ、できれば痛みを感じずに過ごしたいと考える方がほとんどでしょう。 今すぐどうにかしたいのに、痛みの原因がわからないと、対策も取れず困っている方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、マウスピース矯正が死ぬほど痛いときの対処法について解説します。痛みが出る原因もあわせて解説するので、痛みでお困りの方はぜひ参考にしてください。 マウスピース矯正が痛いと感じる際の対処法 マウスピース矯正中に強い痛みを感じると、日常生活に支障が出ることもあるでしょう。痛みが続くことでストレスを感じ、マウスピース矯正を途中で辞めてしまう方もいるかもしれません。   マウスピースを一時的に外す 痛み止めを服用する 炎症を冷やす マウスピースの形を整える 食事に気を付ける   では、それぞれの方法を早速見ていきましょう。 ①マウスピースを一時的に外す マウスピースが当たって痛い場合は、一時的に外して様子を見ましょう。新しいマウスピースへ交換した直後は痛みがでやすいため、一時的に外すことで痛みが和らぐことがあります。ただし、あまりにも長時間外していると、歯に矯正力がかからなくなります。マウスピースの装着時間によって効果が大きく異なるため、取り外す時間には注意が必要です。痛みが落ち着いたら、様子を見ながら装着することを忘れてはなりません。 ②痛み止めを服用する どうしても耐えられない痛みが続く場合は、痛み止めを服用しましょう。痛みを緩和するためにマウスピースを取り外していると、歯に矯正力がかからず治療に支障が出ることがあります。できるだけスムーズに治療を進めるためにも、痛み止めを服用することもひとつの手段です。しかし、痛み止めの成分によっては、治療計画に乱れを引き起こす可能性があります。長期的な服用はおすすめしません。服用する前に、歯科医師に相談しておくと安心でしょう。 ③炎症を冷やす とくに痛みが強い箇所がある場合、氷や保冷剤で患部を冷やしましょう。矯正治療は、歯周組織の炎症を利用した治療です。そのため、歯が積極的に動いている期間は、炎症を起こしていることになります。運動したあとやお風呂上りなど、身体が温まって血流がよくなると、痛みが増すこともあります。ほてっている部分を冷やすことで炎症がおさまり、痛みの緩和にもつながるでしょう。 ④マウスピースの形を整える マウスピースの縁が当たって痛い場合は、少しだけ削って形を整える方法があります。自宅にある爪を整えるやすりなどを使用するとよいでしょう。念のため、削る前に電話などでかかりつけの歯科医師に相談しておくと安心です。また、マウスピース全体が当たって痛みが出ている場合は、自分で削ると形が変わりすぎる恐れがあるため、歯科医院で調整してもらうことをおすすめします。 ⑤食事に気を付ける 痛みが出ている期間は、柔らかいものを中心とした食事を意識しましょう。歯列矯正中は歯周組織が敏感になっているため、食事中に痛みが増してくるケースもあります。新しいマウスピースへ交換した直後は痛みを感じやすいため、おかゆやリゾット、煮込みうどん、茶わん蒸し、ヨーグルトなど、食べやすい物を選ぶようにしましょう。反対に、繊維性の多い野菜やお肉は噛むときに痛みが出て、噛み切れないことがあります。痛みの様子を見ながら徐々に食事内容を変更するとよいでしょう。 【注意】歯科医師に相談するのがベスト ここまで紹介した対処法は「死にそうなほど痛みが強い」場合の、応急処置程度にとどまります。根本的な解決法ではありません。「不安を覚えるほどの痛みが続く」などの場合は、装置が合っていないことも考えられます。痛みが引かないときは、歯科医師に相談して確認してもらうようにしましょう。 また、痛みの程度には個人差がありますが、子どもの矯正では3日ほど、成人の矯正では1週間ほど痛みが持続します。それ以降は、徐々に軽快していくことが多いので、受診するタイミングの参考にしてください。 マウスピース矯正が痛いと感じる原因 歯列矯正中に感じる痛みはひとつではなく、その原因にはいくつかの種類があります。痛みの原因によって対処法が異なるため、現在の痛みがどのような原因によるものなのか、一度確認してみましょう。ただし、すべて自己判断してしまわず、歯科医師に相談することも大切です。 痛みを感じる原因は、主に以下の3つです。   歯が動いているから 装置が口内に当たっているから 虫歯があるから   では、それぞれの原因を詳しく解説します。 歯が動いているから 歯列矯正中に感じる痛みに多いのは、歯を動かしていることによる痛みです。痛みの感じ方や程度には個人差がありますが、「眠れないほど痛い」「歯と歯が当たるだけでも痛い」など強い痛みを感じることもあるでしょう。マウスピース矯正に限らず、歯の周辺組織が吸収と再生を繰り返しながら硬い骨のなかで歯を移動させます。しかし、この痛みは歯の動きだしにもっとも痛むといわれており、時間が経つと自然と軽快することがほとんどです。 装置が口内に当たっているから マウスピース矯正中は、食事と歯磨き以外の時間はマウスピースを装着しています。装置が粘膜に触れる時間が長いため、どうしても痛みや違和感を覚えることがあるでしょう。なかでも、マウスピースの縁が歯茎に当たる痛みは、様子を見ても軽快しないケースがあります。そのまま我慢して装着を続けると、歯茎から出血したり炎症が起きたりする恐れもあるでしょう。マウスピース矯正中に歯ではなく歯茎や粘膜に痛みを覚える場合は、歯科医師に相談して調整してもらいましょう。 虫歯があるから マウスピース矯正をしていると、虫歯や歯周病リスクが高まります。ワイヤー矯正に比べると清掃性は高いですが、十分な歯磨きを行わずマウスピースの装着を続けていると、当然虫歯になってしまいます。歯を動かしている期間が過ぎても痛みが続く場合や、冷たいものがしみるなどの症状がある場合は、虫歯による痛みが疑われます。虫歯が大きくなってから治療を受けると、被せ物や詰め物で歯の形が変わり、マウスピースを再製しなくてはならないケースもあります。できるだけ早めに相談して、適切な治療を受けましょう。 まとめ マウスピース矯正中の痛みの対処法について解説しました。硬い顎の骨のなかで歯を動かしていくため、まったくの無痛で治療を進めることは難しいですが、適切な処置をほどこせば快適に過ごせることもあります。どうしても痛みが強い場合や、痛みに不安を覚える場合は、遠慮なくかかりつけの歯科医院へ相談しましょう。また、痛みに敏感で治療に苦痛を覚える場合は、治療計画を変更する方法もあります。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査をし、一人一人に合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
2023.04.03
マウスピース矯正のデメリット5つ!ワイヤー矯正と比較したメリットも解説します
矯正方法の第一希望に上がりやすい「マウスピース矯正」には、徹底した自己管理や装着時間が長いなど、いくつかのデメリットがあります。 しかし、ワイヤー矯正では得られないメリットも存在するため、矯正方法で迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、マウスピース矯正のデメリットを詳しく解説します。ワイヤー矯正と比較したメリットもあわせて解説するので、矯正方法でお悩みの方はぜひ参考にしてください。 マウスピース矯正とは マウスピース矯正とは、透明に近いマウスピース型の矯正装置で少しずつ歯を動かす矯正方法です。一人ひとりの歯に合わせて作製したマウスピースを装着して、治療の段階に合わせて新しいマウスピースに交換します。症例によっては、アタッチメントや歯科用ゴムを用いて矯正力を高めます。 治療範囲 全顎もしくは部分 期間 2年ほど 費用 30~90万円   透明のマウスピースは目立ちにくく、いつでも取り外し可能なことから人気の矯正方法ですが、いくつかの注意点もあり治療を受ける前によく検討する必要があります。 ワイヤー矯正とは ワイヤー矯正は、歯の表側に装置を取り付ける表側矯正と、歯の裏側に装置を取り付ける裏側矯正があります。装置の種類が豊富なことや、研究されてきた歴史が長いため、ほぼすべての歯並びに対応していることが大きな特徴です。 ただし、ワイヤー矯正は、歯に固定式の装置を取り付けるため、治療がはじまると完了するまでは装置を取り外せません。そのため、食事の度に食べ物が詰まり、虫歯リスクが高くなってしまいます。 マウスピース矯正のデメリット5つ マウスピース矯正は、目立ちにくい・取り外しができるなどのメリットが魅力の矯正方法です。しかし、いくつかのデメリットも存在するため、両方をしっかり把握した上で選ぶようにしましょう。 マウスピース矯正のデメリットは、以下のような5つが挙げられます。 対応していない症例がある 装着時間を守る必要がある 装着中は飲食ができない 装置を紛失する恐れがある 手入れに手間がかかる では、それぞれ詳しく見ていきましょう。 ①対応していない症例がある ワイヤー矯正がほとんどの症例に対応しているのに対し、マウスピース矯正は治療できる症例が限られています。一部の難しい症例はマウスピース矯正での治療が難しく、ワイヤー矯正が適していることがあります。たとえば、抜歯が必要な症例や、外科手術がともなう症例は、マウスピース矯正で治療が難しいと判断されることが多いでしょう。 ②装着時間を守る必要がある マウスピース矯正は、基本的に食事と歯磨き以外の時間(20~22時間)は装着しておく必要があります。装着時間が少ないと歯が思うように動かず、治療が長引いてしまう恐れがあります。 外出していると「思っている以上に装置を取り外していた」なんてことも珍しくないため、徹底的な自己管理が必要です。 ③装着中は飲食ができない マウスピース矯正中は、食事と歯磨きの際はマウスピースを取り外す必要があります。マウスピースを付けたまま飲食はできず、コーヒーやお茶を飲む際も取り外す必要があります。 マウスピースを付けたまま飲食すると、虫歯や歯周病リスクを高めてしまうため、必ず避けるようにしましょう。ただし、水やぬるめの白湯、炭酸水などは、マウスピースを付けたままでも口にすることができます。 ④装置を紛失する恐れがある マウスピースを紛失・破損してしまうと、再製する必要があります。その場合、医院によって異なりますが再製に費用がかかってしまいます。 また、マウスピースを再製している期間は、矯正治療を続けられません。新しいマウスピースが届くまでの期間の分、治療が長引いてしまうこともあるでしょう。マウスピースを取り外した後は、専用のケースで大切に保管するようにしましょう。 ⑤手入れに手間がかかる マウスピースを取り外したあとは、自分の歯を磨くのと同じようにマウスピースの手入れも行います。自分で取り外せることがメリットになる場合もありますが、こまめな手入れを怠ると臭いや虫歯の原因になる恐れがあります。 汚れが付いていれば流水で落とすか、マウスピース専用の洗浄剤などを活用して清潔な状態を保つよう心がけましょう。 マウスピース矯正のメリット5つ マウスピース矯正には、他の矯正方法では得られないさまざまなメリットがあります。メリットばかりが先行してしまいがちですが、デメリットもきちんと把握しておきましょう。 マウスピース矯正のメリットは、以下のような5つが挙げられます。 矯正装置が目立たない 取り外せるので衛生的 金属アレルギーの心配がない 通院回数が少なくて済む スポーツへの影響が少ない では、それぞれ詳しく見ていきましょう。 ①矯正装置が目立たない マウスピース矯正で使用する素材は、透明度の高い医療用プラスチックです。日中に装着していてもほとんど目立たず、矯正中の口元が気になる方でも安心して治療を続けられるでしょう。仕事の関係で目立つ装置を付けられない方にもおすすめです。 ②取り外せるので衛生的 マウスピースはいつでも自分で取り外せるため、清潔で衛生的な状態を保ちやすい矯正装置です。食事の際も取り外せるため、食べ物が詰まる心配もありません。歯磨きと一緒にマウスピースの手入れを行うことで、衛生的な矯正治療を続けることができるでしょう。 ③金属アレルギーの心配がない 口内はだ液が循環していることにより、金属に対するアレルギー反応が出やすい場所といえます。マウスピース矯正では、装置に金属を使用しないため金属アレルギーの心配がありません。金属のワイヤーが口内を傷つける心配もなく、安心・安全な治療を受けられます。 ④通院回数が少なくて済む ワイヤー矯正では毎月ワイヤーの調整が必要ですが、マウスピース矯正は自分でマウスピースを交換しながら治療を進めます。そのため、ワイヤー矯正に比べて通院回数が少なく、軽い負担で治療を続けられます。忙しい方や遠方の方でも、挑戦しやすい矯正方法といえるでしょう。 ⑤スポーツへの影響が少ない マウスピースは非常に薄いプラスチックでできているため、スポーツで口内を傷つける心配は少ないでしょう。マウスピース矯正によって、スポーツに制限が発生しないことも大きなメリットです。 ただし、マウスピース矯正のマウスピースを、スポーツ用のマウスピース(マウスガード)の代わりに使うことはできません。激しいスポーツを行う際は、スポーツ用のマウスピースに付け替えるようにしましょう。 まとめ マウスピース矯正のデメリット・メリットについて解説しました。マウスピース矯正にはいくつかのデメリットがある一方で、他の矯正方法にはないメリットも存在します。自分の歯並びに適している矯正方法が気になる方は、歯科医院でカウンセリングを受けてみましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査し、一人ひとりに合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
2023.04.03
マウスピース矯正の値段の相場は?治療費を安くする方法や内訳を解説します
マウスピース矯正は装置が目立たないなどのメリットが多く、第一候補として検討している方が多い治療方法です。 しかし、決して安いとはいえない費用がネックとなり、治療が先延ばしになっている方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、マウスピース矯正の費用とその内訳について解説します。費用を安くする方法もあわせて解説するので、マウスピース矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。 マウスピース矯正とは? マウスピース矯正とは、透明に近いマウスピース型の矯正装置(マウスピース)を装着して、歯並びを改善する矯正方法です。 一人ひとりの歯に合わせて作製した形の異なるマウスピースを段階に沿って装着し、少しずつ歯を動かしていきます。必要に応じてアタッチメントや歯科用ゴムを取り付け、矯正力を高めます。 ワイヤー矯正との違い ワイヤー矯正は、歯の表側に装置を取り付ける表側矯正と、歯の裏側に装置を取り付ける裏側矯正があります。どちらも歯に固定式の装置を取り付けて、ワイヤーの弾性を生かして歯に力を加えます。 マウスピース矯正とワイヤー矯正の大きな違いは、歯に矯正装置を固定しないところです。いつでも取り外しができるため、これまでと同じような食事と歯磨きが可能です。 また、矯正装置は透明度の高いプラスチックでできているため、日中でも装置が大きく目立つことはありません。さらに、装置に金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも安心して治療を続けられます。 マウスピース矯正の値段の相場 マウスピース矯正の費用相場は、30~90万円ほどです。比較的軽度な症例であれば、必要なマウスピースの枚数が少なく、費用が抑えられることがあります。 また、マウスピースを提供しているメーカーによっても費用が変わります。歯科医師とよく相談しながら、適したものを選択するようにしましょう。 ワイヤー矯正にかかる値段の相場 ワイヤー矯正の費用相場は、表側矯正は50~100万円ほど、裏側矯正は80~150万円ほどです。裏側矯正は表側矯正よりも高度な技術が必要なため、表側矯正よりも費用を高額に設定している医院がほとんどでしょう。また、地域や医院の方針、症例によって費用に差が出ることもあります。 マウスピース矯正は値段の幅が広い マウスピース矯正は、さまざまなメーカーがサービスを提供しているため、費用が大きく異なることがあります。治療が可能な範囲を指定することで費用を抑えたり、アフターフォローなどのサービスを行わなかったりすることで、リーズナブルな価格を可能にしているメーカーもあります。メーカーによって含まれているサービスや費用の内訳が異なるので、しっかりと確認してから自分に合ったものを選択するようにしましょう。 マウスピース矯正にかかる値段を安くする方法 費用の幅が広いマウスピース矯正ですが、その治療費は決して安いとはいえません。マウスピース矯正を少しでも安く抑えたい方は、以下のような方法を試してみましょう。 歯科医師の指示を守る モニターに応募する 部分矯正を検討する マウスピース矯正はあくまでも歯科治療のため、劇的に安く抑えることは難しいといえます。ここでは、誰でも取り入れやすい方法を紹介するため、ぜひ参考にしてください。 ①歯科医師の指示を守る 歯科医師の指示をよく守りながら治療を受けることで、余計な費用が発生せず総額を抑えられることにつながります。矯正治療は、歯科医師が綿密な治療計画を立て、予約などのスケジュールを組んでいることもあります。 そのため、指示を守れていないと治療が長引き、その分の費用が積み重なって予定よりも高額になるケースも珍しくありません。直接費用には関係ないように思えますが、矯正中の注意事項や指示された内容は、小さなことでも守って過ごすようにしましょう。 ②モニターに応募する 矯正治療を受ける医院で、モニターとなり割引を受ける方法があります。ただし、モニターとして治療を受けると、院内の勉強会や学会の症例発表などで、写真や治療計画の詳しい内容が露出する可能性があります。 個人を特定できないようモザイクなどで配慮されているケースがほとんどですが、心配な方はモニターになるのは難しいかもしれません。 また、モニターを受けられるかどうかは歯科医師の判断によること、モニターを行っていない医院もあることを覚えておきましょう。 ③部分矯正を検討する マウスピース矯正で部分的に歯並びを整える方法を選択すると、費用をグッと抑えられることがあります。部分矯正は歯を動かす範囲が限られている(左右の犬歯から犬歯の間)ため治療期間が短く、通院の負担も減らせるでしょう。 ただし、部分矯正は比較的軽度な症例のみに適用されます。さらに、噛み合わせの改善が必要な症例には適用できないため、状態によっては部分矯正での治療が難しいと判断されることもあるでしょう。 【注意】格安マウスピースはかえって値段が高くなる場合もある 格安マウスピース矯正(LCM:Low Cost Mouthpiece)は、費用のみを重視して選ぶと後悔につながる恐れがあります。 格安マウスピース矯正は、アフターフォローを行わなかったり、自分で歯型を取る必要があったりと、トラブルにつながるリスクが高いサービスを提供しているメーカーが少なくありません。 矯正治療の効果を得られないケースも珍しくなく、結果的に費用がかかってしまうことがあるため注意が必要です。 マウスピース矯正の値段の内訳 マウスピース矯正の費用は、治療の段階によってそれぞれ費用が発生し、支払うタイミングは医院によって異なります。矯正治療を始めるために、他の治療を受けることもあります。 ここでは、矯正前・矯正中・矯正後に分けて費用の内訳を解説します。 【矯正前】カウンセリング料・検査料など マウスピース矯正を始める前にかかる費用は、以下のようなものがあります。 内訳 費用目安 回数目安 カウンセリング料 無料~5,000円 1回 精密検査・診断料 1万~5万円 1回 虫歯・歯周病治療 1,500~1万円 治療範囲によって異なる 抜歯 3,000~4,000円 症例によって異なる   マウスピース矯正を始める前にカウンセリングを行い、希望があれば精密検査に進みます。検査結果を基に診断を行い、治療方針が決まります。カウンセリングや精密検査・診断料は治療がはじまる前に行われるため、矯正費用とは別に支払いをするケースがほとんどです。 その他、虫歯や歯周病があれば先に治療を済ませ、矯正治療のための抜歯が必要であれば、治療計画に沿って抜歯をします。 【矯正中】矯正装置料・調整料など マウスピース矯正中にかかる費用は、以下のようなものがあります。 内訳 費用目安 回数目安 矯正装置料 30~150万円 1回 調整料 3,000~5,000円 医院によって異なる   マウスピース矯正は、作製するマウスピースの枚数やメーカーによって費用が異なります。予定どおりに歯が動かない場合は追加でマウスピースを作製することもあり、その分の費用が発生するケースもあるでしょう。 また、矯正中の調整料は医院によって異なり、矯正装置料に含まれている場合もあります。含まれていない場合は、通院のたびに支払いが必要です。 【矯正後】保定装置料など マウスピース矯正後にかかる費用は、以下のようなものがあります。 内訳 費用目安 回数目安 保定装置料 無料~6万円 1回 経過観察料 3,000~5,000円 症例により異なる   歯を動かす期間が終われば、保定期間に入ります。保定装置を取り付けて歯を固定し、後戻りしないよう経過観察を行います。 保定装置は矯正装置料に含まれていることもあり、装置の種類などによって費用が異なります。経過観察料も調整料と同様に、通院のたびに支払うか矯正治療費に含まれているかは医院によって異なります。 まとめ マウスピース矯正の費用について解説しました。マウスピース矯正は適用範囲やメーカーによって費用が異なるため、自分の歯並びに合ったものを選ぶ必要があります。マウスピース矯正を検討している方は、歯科医院でカウンセリングを受けてみましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査し、一人ひとりに合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
2023.04.03
裏側矯正ができない人はどんな人?治療が難しい症例があるのかわかりやすく解説
裏側矯正は他の人から気づかれにくいため、希望する方が多い治療方法です。しかし、高い技術が必要な裏側矯正は一部の症例では適用されないこともあり、治療を受けられていない方が少なくありません。 そこで今回は、裏側矯正ができない人の特徴を解説します。治療が難しい症例もわかりやすく解説するので、裏側矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。 裏側矯正ができない人とはどんな人? 裏側矯正は歯の裏側に装置を取り付ける矯正方法のため、一部の症例では適用されないことがあります。しかし、表側矯正で治療可能な症例であれば、ほとんどの場合で裏側矯正でも治療が可能です。 では、なぜ裏側矯正が適用されないと判断されるのでしょうか。裏側矯正が難しいと判断されるのは、以下のようなケースです。 金属アレルギーの方 歯並びの乱れが大きい 重度の歯周病である 舌が大きく器具で傷つける可能性が高い では、それぞれ詳しく見ていきましょう。 金属アレルギーの方 裏側矯正では一部の装置に金属を使用するため、金属アレルギーの方は注意が必要です。過去に歯科治療でアレルギー反応が出た経験のある方は、必ず歯科医師へ伝えるようにしましょう。 しかし、近頃は金属アレルギーの方でも、アレルギー反応が出にくい材料が使われるようになっています。金属アレルギーが心配の方は、一度歯科医院へ相談してみましょう。 歯並びの乱れが大きい 歯並びの乱れが非常に大きい場合や、裏側矯正だけでは対応できないような重度の症例は、裏側矯正が難しいと判断されることがあります。 なかでも、骨格の異常が原因の歯並び・噛み合わせの乱れは、外科手術を受けないと改善が難しいケースが少なくありません。外科手術と歯列矯正を組み合わせると治療が可能なこともあるので、歯科医師によく相談してみましょう。 重度の歯周病である 重度歯周病の場合、歯茎や歯を支えている骨に問題があるため、矯正治療を受けることで症状が進行する恐れがあります。矯正治療は歯の周辺組織の炎症を利用して歯を動かしていきますが、歯周病にかかっている場合はすでに炎症が強い状態です。そのため、裏側矯正だけでなく他の矯正方法でも、矯正治療が難しいと判断されるケースがほとんどでしょう。 ただし、軽度歯周病であれば適切な治療を受けたあとに、矯正治療ができる可能性があります。歯周病は自覚症状が少ない疾患のため、進行しないよう日頃から定期健診を受けておくとよいでしょう。 舌が大きく器具で傷つける可能性が高い 舌の大きさが標準よりも大きい場合は、裏側矯正を行うことで舌を傷つける恐れがあります。仮に装着できたとしても、舌を誤って噛んでしまうことが考えられます。その場合は、裏側矯正は難しいと判断されることがあるでしょう。 また、元々舌が大きい方は、装置の厚みで舌の可動域が小さくなり、違和感を覚えやすくなります。そのため、歯科医師が総合的に判断して、表側矯正を進められるかもしれません。 【注意】歯科医師のスキルが不足している場合もある 一般的に、裏側矯正は表側矯正よりも、深い知識と高い技術が必要とされる矯正方法です。相談した歯科医師に裏側矯正の実績や知識が不足していると、裏側矯正は難しいと判断せざるを得ないことがあります。その場合は、他の歯科医院を紹介してもらえることもありますが、すべての歯科医師が良心的とは限りません。 裏側矯正を希望しているのに治療が難しいと判断された場合は、セカンドアピニオンを活用して複数の医院でカウンセリングを受けてみるとよいでしょう。 裏側矯正の2つのメリット 歯の裏側に装置を取り付ける裏側矯正には、他の矯正方法にはないメリットがあります。代表的なものに、以下のような2つが挙げられます。 矯正装置が目立ちにくい 同時にホワイトニングできる では、裏側矯正のメリットをそれぞれ詳しく見ていきましょう。 ①矯正装置が目立ちにくい 裏側矯正の最大のメリットは、矯正装置が目立ちにくいことではないでしょうか。大きな口を開けたときに覗き込まれない限り、装置が見えることはほとんどありません。 そのため、仕事柄目立つ装置を付けられない方や、矯正中の口元が気になる方でも安心して治療を続けられます。 ②同時にホワイトニングできる 歯の表側に装置が付いている場合、矯正治療と同時にホワイトニングは行えません。裏側矯正は装置が歯の裏側に付いているため、ホワイトニングを受けることができます。矯正治療が終わるのを待たなくてもよいので、トータルの通院期間が短くなるでしょう。 裏側矯正の3つのデメリット 他の矯正方法では得られない、いくつかのメリットがある裏側矯正ですが、デメリットも存在します。メリットとデメリットの両方をしっかりと把握して、裏側矯正にするかどうか判断するようにしましょう。 会話や食事で邪魔に感じることがある メンテナンスが必要 治療費用が高価 では、裏側矯正のデメリットをそれぞれ詳しく見ていきましょう。 ①会話や食事で邪魔に感じことがある 装置が歯の裏側に取り付けられるため、会話や食事のときに舌が当たって不便を感じることがあります。舌に装置が当たることで、発音しにくいなどの影響が出ることもあるでしょう。 歯の裏側に装置が取り付けられるため、食事後に矯正装置に食べ物が挟まっていても気づかないこともあります。 ②メンテナンスが必要 すべの装置が歯の裏側に取り付けられるため、いつもどおりの歯磨きが難しくなります。鏡で確認してもわかりづらいため、定期的に歯科医院でクリーニングをする必要があります。 また、歯科医院で裏側矯正中の正しい歯磨き方法の指導を受けてセルフケアの質を向上させることも大切です。 ③治療費用が高価 裏側矯正は、同じワイヤー矯正である表側矯正よりも費用が高額になりがちです。裏側矯正はオーダーメイドの矯正装置を作成することや、表側矯正よりも深い知識と高い技術が求められるため、その分費用に反映されているのです。 しかし、歯科医師の指示をよく守ってスムーズに治療を進めることで、トータルの費用を抑えられることもあります。医院や地域によっても費用が異なるため、よく比較してみましょう。 裏側矯正にかかる費用と期間 裏側矯正にかかる費用相場は、80~150万円ほどです。費用の内訳は、一般的にカウンセリング代、検査・診断料、装置代、調整費、保定装置代、経過観察料などが含まれます。 ただし、地域や医院の方針、症例によって費用や内訳が異なります。複数の医院でカウンセリングを受けて、納得できる医院で治療を開始するとよいでしょう。 まとめ 裏側矯正は深い知識と高い技術が必要なため、一部の歯科医院では取り扱っていないこともあります。 また、裏側矯正が難しいと判断された場合でも、別の歯科医院では対応できるケースも少なくありません。裏側矯正での治療を検討している方は、歯科医師へ気軽に相談してみましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査し、一人ひとりに合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
2023.04.03
痛みはいつまで?裏側矯正が痛いと感じるときの対処法5選と原因を解説します
裏側矯正中は痛みを感じることがあり、強い痛みに不安を覚えることもあるでしょう。眠れないほどの痛みが出たり、うまく食事が取れなかったりとストレスを感じる方も少なくありません。 歯並びや噛み合わせを改善するための治療とはいえ、できれば痛みを感じずに治療を受けたいと考えている方がほとんどでしょう。 そこで今回は、裏側矯正の痛みについて解説します。痛みが出ている際の対処法や、原因もあわせて解説するので、矯正治療の痛みでお困りの方はぜひ参考にしてください。 裏側矯正が痛いと感じるときの対処法5選 裏側矯正中に痛みを感じると、治療に対して不安を覚えたり、私生活に影響が出たりと不便を感じることがあります。裏側矯正で痛みを感じるときは、我慢せずに次に紹介するような方法で対策を取りましょう。 炎症を冷やす 矯正用ワックスを使用する 鎮痛剤を服用する 食事に注意する 矯正歯科でワイヤーを調整してもらう では、それぞれの方法を詳しく解説します。ただし、痛みに不安を覚える場合や、我慢できないような痛みが続く場合は歯科医院へ連絡して確認してもらいましょう。 ①炎症を冷やす 歯を積極的に動かしている期間に感じる痛みには、患部を冷やすことも有効です。保冷剤や氷を薄い布で包み、患部に当てて冷やしましょう。寝る前やお風呂上がりなど、身体が温まると痛みがでやすくなるため、冷やすとで痛みが和らぐでしょう。 ただし、頻繁に冷やしてしまうと血流が弱くなり、周辺組織の炎症を利用して歯を動かす矯正治療の効果が弱まることが考えられます。痛みを事前に回避するために、長時間冷やし続けるなどの行為は避けましょう。 ②矯正用ワックスを使用する ワイヤー矯正の装置が舌に当たって痛い場合は、矯正用ワックスで装置を覆って対策しましょう。ワイヤーが頬に刺さっているときに痛みは様子を見ていても軽快することが少なく、そのまま放置していると出血する恐れがあります。 矯正用ワックスは適量を丸めて、痛みが出ている箇所の装置を覆うようにして使用します。矯正用ワックスは、矯正治療開始時に歯科医院でもらえることが多いため、なくさないよう保管しておきましょう。 ③鎮痛剤を服用する どうしても耐えられないほどの痛みや、不安を覚えるような痛みが続くときは、鎮痛剤を服用して様子を見ましょう。矯正器具によって歯に圧力がかかると、歯の周りの骨が吸収と再生を繰り返すため炎症が起き、矯正治療はこの炎症を利用して歯を動かします。 しかし、痛み止めを頻繁に服用すると歯周組織の炎症を抑えるため歯の動きが鈍る恐れがあります。鎮痛剤を服用するときは、医院で処方されたものだけにするか、歯科医師に相談してから服用するようにしましょう。 ④食事に注意する ワイヤー調整後は痛みが出やすいため、硬い食べ物を避けるようにしましょう。無理せず少ない力で噛み切れる蒸しパンや豆腐、おかゆ、うどんなどの柔らかい物がおすすめです。歯ごたえのある物や硬い物を食べると痛みが増すこともあるので、注意が必要です。 ただし、痛みを避けるために装置が付いていない部位だけで食事を取ったり、柔らかい物だけを食べたりすると、顎の筋肉バランスが崩れる恐れがあります。矯正治療に悪影響となるケースもあるため、様子を見ながら適度に歯ごたえのある物も食べるようにしましょう。 ⑤矯正歯科でワイヤーを調節してもらう 裏側矯正中は装置が舌や粘膜に触れる時間が長いため、ワイヤー処理が甘いと尖って舌や粘膜に刺さり痛みを覚えやすくなります。ワイヤーが粘膜にあたり感じる痛みは様子を見ても軽快しないことが多いため、自己判断せずワイヤーの調整など適切な処理を受けましょう。 また、調整で歯科医院を訪れたときは、その場で舌や頬を動かしてワイヤーが当たっていないか入念に確認することも大切です。歯列矯正に関して心配なことや疑問に感じることがあれば、小さなことでも医師に相談するようにしましょう。 裏側矯正の痛みはいつまで? 裏側矯正でもっとも痛みを感じやすいのは、はじめて矯正装置を付けた日から1週間ほどです。痛みには個人差がありますが、歯と歯が少し触れるだけで痛みを感じる方もいます。その後は徐々に痛みが和らぎ、食事が取りやすくなるでしょう。 また、個人差がありますが、ワイヤー調整後も数日間痛みを覚えることがあります。矯正装置を付けた初日ほどの痛みは感じないことが多いものの、うまく食事が取れなくなることがあるでしょう。どうしても痛みを避けたい予定などがある場合は、事前に歯科医師へ伝えておくと安心です。 裏側矯正が痛いと感じる原因 裏側矯正で痛みを感じる原因には種類があり、原因ごとに対処法が異なります。裏側矯正中に痛みを覚える原因は、主に次のような3つが挙げられます。 歯茎に炎症がある 矯正器具が当たっている 虫歯がある では、それぞれの原因を詳しく見ていきましょう。痛みに不安を覚える場合は原因を自分で判断せずに、歯科医院へ相談するようにしましょう。 歯茎に炎症がある 裏側矯正で痛みを感じる場合、歯茎に炎症が起きているかもしれません。裏側矯正は歯の裏側に装置が付くため、汚れが付いているか確認しづらいデメリットがあります。汚れがたまり続けると炎症が起こりやすくなり、歯肉炎になるリスクが高まります。 歯茎の炎症を避けるためには、これまでよりも丁寧な歯磨きを心がけましょう。自分で確認できない部位は、歯科医院で定期的にクリーニングを受けると清潔な状態を保てます。 矯正器具が当たっている 矯正器具が舌や粘膜に当たっていると、痛みを感じやすくなります。とくに、裏側矯正をはじめたばかりの頃は、器具に慣れず舌に引っ掛かり傷ができてしまうこともあるでしょう。矯正器具に慣れはじめると痛みが和らぐため、様子を見るようにしましょう。 ただし、ワイヤー処理が甘いことによる痛みは、様子を見ても軽快しないことがあります。歯科医院での調整後に粘膜や舌に当たるような感覚がある場合は、遠慮せずに伝えるようにしましょう。 虫歯がある 矯正治療中は装置によって汚れがたまりやすく、どうしても虫歯リスクが高くなります。そのため、矯正治療による痛みではなく、虫歯が進行して痛みが出ていることも考えられるでしょう。 矯正中はこれまでよりもしっかり歯磨きするように心がけ、口内を清潔な状態に保つことが重要です。また、歯科医院で定期的にクリーニングを受け、矯正中の正しいブラッシング方法を身に付けておくと、虫歯の進行を防げます。 まとめ 裏側矯正中の痛みについて解説しました。矯正治療は、硬い顎の骨のなかにある歯を動かすため、完全に無痛で治療を終えることは難しいでしょう。 しかし、痛みを和らげる方法や対策はたくさんあるため、過剰に心配する必要はありません。矯正治療に関する不安やお悩みは、かかりつけ医に気軽に相談するようにしましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査し、一人ひとりに合う治療を提案しています。治療内容や治療期間・費用・痛みなど、矯正治療に関するさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる歯科治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
2023.04.03
裏側矯正の値段相場|費用を抑える方法や裏側矯正のメリットを解説します
裏側矯正は文字どおり「歯の裏側」に装置を付ける矯正方法です。装置が目立ちにくいなどのメリットがある矯正方法ですが、費用がネックとなり治療を先延ばしにしている方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、裏側矯正の費用相場や、費用を抑える方法を解説します。裏側矯正のメリットについてもあわせて解説するので、矯正方法でお悩みの方はぜひ参考にしてください。 そもそも裏側矯正とは? 裏側矯正は、矯正装置を歯の裏側に装着して歯を動かす矯正方法です。歯科では、舌側という意味の「リンガル矯正」とも呼ばれ、他の人に気づかれにくい矯正治療ができます。 治療期間は一般的な表側矯正と変わらず、症例によってはより早く終わることもあります。近ごろでは装置自体が小さくなり、装着後の違和感や話しづらさも大きく軽減されました。 表側矯正との違い 歯の表側(唇側)に矯正装置を取り付けて歯を動かしていく、もっともポピュラーな矯正方法です。 「歯列矯正」と聞くと、表側矯正を最初にイメージする方が多いのではないでしょうか。表側矯正は歴史が古くこれまでにたくさんの研究がされてきたため、ほとんどの症例に対応できます。 ただし、装置を歯の表側に取り付けるため、裏側矯正のような「見えない矯正」はできません。目立ちにくくするためには、透明のブラケットやホワイトワイヤーを選択するとよいでしょう。 マウスピース矯正との違い マウスピース矯正は、透明度の高いマウスピース型の矯正装置(アライナー)を歯に装着して、歯を動かしていく矯正方法です。一人ひとりの歯並びにあわせて作製された形の異なるマウスピースを装着し、治療の段階に沿って新しいマウスピースに交換しながら歯を動かします。 マウスピースはいつでも取り外せるため、これまでと同じような生活が送れることが大きな特徴です。また、マウスピース自体が透明で目立ちにくく、矯正中の口元が気になる方でも安心です。 裏側矯正の値段相場 裏側矯正の値段相場は、80~150万円ほどです。ただし、費用は地域や症例によって異なりますが、多くの医院で表側矯正よりも高めに設定されています。装置をオーダーメイドで作製する必要があることや、歯科医師の高い技術が求められることなどが費用に反映されているためです。 表側矯正の値段相場 表側矯正の費用相場は、50~100万円です。矯正費用のなかには、カウンセリング、検査・診断料、装置代、調整料、保定装置代、経過観察料などが含まれています。 ただし、医院によって通院のたびに調整料や診察料が必要なケースもあります。その場合は、治療が長引くと費用の負担が大きくなりますが、トータルフィーでは治療が長引いても費用が変わりません。 また、表側矯正の場合でも、目立ちにくいクリアブラケットやホワイトワイヤーなどを選択すると、追加費用が発生して裏側矯正よりも高額になるケースがあります。矯正治療をはじめる前に、費用の内訳をしっかり確認しておきましょう。 マウスピース矯正の値段相場 マウスピース矯正の費用相場は、30~90万円ほどです。表側矯正と同様に、一般的にカウンセリング、検査・診断料、装置代、調整料、保定装置代、経過観察料などが含まれていますが、医院によっては調整料や診察料が発生することもあります。 また、マウスピース矯正では紛失や予定と異なる歯の動きをした場合のマウスピース再製費がかかることがあります。医院によってプランが異なるケースもあるため、治療を開始する前に必ず確認しておきましょう。 裏側矯正にかかる治療費用を抑える方法 裏側矯正は歯の裏側に装置が付くため見えにくく、仕事などで目立つ装置を付けられない方でも安心して治療を受けられます。しかし、どの医院でも他の矯正装置よりも高額に設定されており、少しでも費用を抑えて治療を受けたいと考えている方も多いでしょう。 ここでは、裏側矯正の費用を抑えられる方法を紹介します。劇的に安く抑えることは難しいですが、誰でも試せる方法のためぜひ参考にしてください。 ①歯科医師の指示を守り治療をスムーズに進める 歯科医師の指示をよく守りスムーズに治療を進めることで、余計な費用が発生せず総額を抑えられることがあります。 直接費用には関係ないように思えますが、治療が長引くとその分の費用が積み重なって予定よりも高額になるケースが少なくありません。矯正中の注意事項や指示された内容は、小さなことでも守って過ごすことが大切です。 ②保険が適用できるか確認する 一般的に矯正治療は保険適用できない自由診療ですが、国が指定した症例に当てはまる場合は健康保険が適用されます。先天的な咬合機能異常や外科手術が必要な矯正治療は健康保険が適用されるため、費用を抑えられることがあるでしょう。 ただし、保険適用の矯正治療が受けられるのは、国が指定した医療機関で治療を受ける場合に限ります。詳しい内容は、厚生労働省のホームページや歯科医院で確認しましょう。 ③歯科矯正のモニターに応募する 矯正治療を受ける医院で、モニターになって割引を受ける方法があります。モニターになると院内の勉強会や学会の症例発表などで写真や治療の詳しい内容が露出する可能性がありますが、個人を特定できないよう配慮されているケースがほとんどです。 ただし、どの医院でもモニターを募集しているわけではないこと、モニターを受けられるかどうかは歯科医師の判断によることを覚えておきましょう。 値段が高くなりがちな裏側矯正を選ぶメリット 費用がネックになる方が多い裏側矯正ですが、他の矯正装置にはないさまざまなメリットがあります。具体的なメリットを把握した上で、治療方法を検討したい方が多いでしょう。 裏側矯正を選ぶメリットは、次のようなものがあります。 矯正装置が他人から見えにくい 矯正中でも虫歯になりにくい 舌の癖を矯正できる では、それぞれ詳しく見ていきましょう。 ①矯正器具が他人から見えにくい 裏側矯正は歯の裏側に装置を取り付けるため、口元を覗き込まれない限り見えることはほとんどありません。下の歯はあくびなど大きな口を開けると見えることがありますが、手で覆うなどすれば目立つことはないでしょう。 そのため、表側矯正のような目立つ装置では見た目が気になって治療を躊躇していた方でも、安心して治療を受けられるでしょう。 ②矯正中でも虫歯になりにくい 矯正中は装置と歯のすき間に汚れがたまりやすく、虫歯リスクが高くなりがちです。歯の裏側は常にだ液が循環しているため、食べかすを洗い流しだ液の自浄作用効果を受けやすく、矯正中でも虫歯になりにくいメリットがあります。 ③舌の癖を矯正できる 裏側矯正は舌で歯を押しだすなどの「舌癖」を改善できることがあります。装置は歯の裏側に付いているため、舌が当たることに違和感を覚えて舌を押し付ける癖を抑制する効果が期待できます。 舌癖が残っていると矯正完了後に再び歯並びが乱れる恐れがあるため、装置を外した後の後戻りリスクを減らすことにもつながります。 まとめ 矯正治療は数回の通院で修了するものではないため、どの装置にするか迷ってしまうかもしれません。裏側矯正は多くの症例に対応し、「他の人に気づかれにくい」というメリットが大きいのではないでしょうか。費用や治療期間など気になることがあれば、一度歯科医院へ相談してみましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査し、一人ひとりに合う治療を提案しています。 治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。

審美歯科

治療内容口元に「美しさ」をプラスする治療
費用¥55,000〜¥165,000(税込)
治療後のリスクセラミックの破折、色調の再現に限界があります

インプラント

治療内容欠損部分に人工歯を取り付ける治療
費用1歯あたり ¥280,000〜¥425,000(税込)
治療後のリスクインプラント周囲炎の可能性があるためメンテナンスが必要

ホワイトニング

治療内容気になる歯の着色を白くする治療
費用¥24,000〜¥48,000(税込)
治療後のリスク場合によっては後戻り・知覚過敏になる可能性があります

矯正歯科

治療内容歯並びをよくする治療
費用110,000〜¥1,320,000(税込)
治療後のリスク場合によっては後戻りが考えられます

ガミースマイル

治療内容歯茎のラインをきれいに整える治療
費用¥16,500〜¥275,000(税込)
治療後のリスク疼痛・出血などを生じる事があります

重度歯周病

治療内容再生療法をはじめ、清掃性の向上のための治療
費用¥27,500~¥77,000(税込)
治療後のリスク疼痛などを生じる事があります

入れ歯

治療内容失った歯を人工歯で補う治療
費用¥110,000~¥495,000(税込)
治療後のリスク疼痛・違和感などを生じる事があります

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