- ワイヤー矯正が痛くて死にそうな場合の対処法|痛みはいつまで続く?
- ワイヤー矯正をしている方のなかには、耐え難い痛みを感じて悩んでいる方もいるのではないでしょうか。適切な対処を行うことで、矯正による痛みを抑えられる可能性があります。 当記事では、ワイヤー矯正の痛みを抑える効果が期待できる対処法や痛みの種類、痛みが続く期間などについて解説します。ワイヤー矯正が痛くて困っている方はぜひお読みください。 ワイヤー矯正が痛くて死にそうな場合の対処法 ワイヤー矯正が痛くて死にそうだと感じている場合は、以下の対処法を試してみてください。 患部を冷やして炎症を抑える 矯正用のワックスを使う 痛みが激しい場合は鎮痛剤を飲む 硬い食材は避けて食事をする 歯科医師に相談する ①患部を冷やして炎症を抑える 痛みが生じている部分を冷やすことで炎症が抑えられ、痛みが引く可能性があります。当対処法が効果的に働きやすいのは、歯が動くことによる痛みを感じている場合です。 患部を冷やす際は、頬を冷たいもので冷やすよりも、直接口のなかを冷やしたほうが効果的に働きやすくなります。具体的には、氷を口に含むのがおすすめです。痛みが生じている場所に氷を当て、炎症を抑えましょう。 氷は硬いため、噛むと装置が外れたり痛みを生じさせたりする可能性があります。氷がなくなれば温度が再び上昇してしまうことにもつながるので、時間をかけてゆっくりと溶かすようにしてください。 ②矯正用のワックスを使う ワックスとは、装置が口のなかを傷つけて痛みを生じさせているときに塗る保護材のことです。ワイヤー装置が口のなかに当たって痛いと感じている場合は、ワックスを使用することで痛みを軽減できる可能性があります。 ワックスは歯列矯正を開始した際に歯科医師からもらえるケースがほとんどです。もしももらえなかったりワックスがなくなったりした場合は、歯科医院で購入可能です。 ワックスを使用する際は、まず手や歯を清潔にしましょう。指に米粒よりやや大きいサイズのワックスを乗せ、丸くします。そして歯をガーゼやティッシュで拭って唾液を取り除き、ワックスが張りつきやすい状態にします。その後、装置の痛いと感じている付近にワックスを押し付ければ完了です。 ③痛みが激しい場合は鎮痛剤を飲む 痛みが激しい場合、鎮痛剤を飲むことも効果的に働く可能性があります。ただし鎮痛剤を使用する際は、歯科医師に相談することを強くおすすめします。鎮痛剤を何度も飲むと、抗炎症成分が働き、歯の動きが阻害されるケースがあるためです。 ④硬い食材は避けて食事をする 食べ物を噛むことで痛みが生じる場合は、硬い食べ物を避けるようにしましょう。避けるべき主な食べ物の例としては、以下のようなものが挙げられます。 せんべい 硬い果物(りんごなど) するめいか フランスパン きゅうりなどの硬い野菜 ステーキ 対して以下のような食べ物は、柔らかく歯に負担を与えにくいのでおすすめです。 おかゆ 豆腐料理 柔らかいうどん 卵料理 柔らかいパン 柔らかいひき肉系の料理 柔らかい果物(バナナなど) ⑤歯科医師に相談する 上記の対処法を試しても痛みが治まらない場合は、歯科医院に相談してみましょう。相談することで、適切な対処法を考案してもらえる可能性があります。 歯科医院でしか行えない対処法の例としては、ワイヤー調整があります。ワイヤーの締め具合を緩めてもらえば、歯が動く際の痛みが弱まることが期待できるでしょう。 ただしワイヤーが緩くなれば、その分歯の動くスピードは遅くなる可能性があります。スピードが遅くなったことで、当初の予定より治療に長い時間がかかってしまうケースもあるでしょう。ワイヤーを緩くする際は、治療期間が長引くというリスクも考えつつ、歯科医師とよく話し合って決定する必要があります。 ワイヤー矯正の痛みの種類 ワイヤー矯正をしているときに感じることの多い痛みには、複数の種類があります。主なものとしては、以下のようなものが挙げられます。 歯が動いている痛み ワイヤー装置が当たっている痛み 食べ物を噛むことによる痛み 抜歯による痛み 虫歯や歯周病による痛み 痛みの種類を見極めることで、どのような対処法を取るべきかがわかり、より適切に対処しやすくなるでしょう。それぞれの詳細については、以下で解説していきます。 歯が動いている痛み ワイヤー矯正では、歯に力を加えて動かし、歯並びを整えていきます。歯が移動する際、骨を吸収しながら動いていくため、痛みを感じることがあるでしょう。 歯が動くことによる痛みは、ワイヤーがきつければきついほどに感じやすくなる傾向にあります。ちなみに歯を動かすことで生じる痛みは、ワイヤー矯正だけでなくほかの治療方法でも感じるケースがほとんどです。 ワイヤー装置が当たっている痛み ワイヤー矯正ではワイヤーでできた装置を歯に取り付けるため、ワイヤーが口のなかに当たって粘膜が傷つき痛みを生じさせるケースがあります。 力仕事をするシーンが多い方やスポーツをする習慣のある方は、ワイヤー装置が当たることによる痛みを感じやすいため注意が必要です。体に力を入れることで装置に力が加わって、装置がずれることが多いためです。ワイヤーが強く当たって粘膜が傷つくと、口内炎が生じさせることもあります。 食べ物を噛むことによる痛み ワイヤー矯正を行っている歯は力が加わっているため、痛みを感じやすい状態となっています。力のかかっている歯で食べ物を噛めば、さらなる力が加わり、痛みが生じやすくなります。 食べ物を噛むことによる痛みを感じやすいのは、矯正治療を始めた直後やワイヤーの調整を実施した直後です。矯正を始めた日や調整した日から時間が経つにつれて、痛みは引いてくるケースがほとんどです。 もしも痛みが長引く場合は、何らかの異常が起きている可能性もあるため、歯科医師に相談してみるのがよいでしょう。 抜歯による痛み 矯正治療を行う際「歯のアーチにスペースが足りない」といった状況にある場合は歯を抜くこともあります。こうした抜歯によって痛みを感じるケースもあるでしょう。 歯を抜く瞬間は麻酔をかけるため、痛みはほとんど感じません。歯を抜き終わって麻酔が切れてくると、次第に痛みが生じてくることがあります。 虫歯や歯周病による痛み ワイヤー矯正を実施している期間は、歯磨きの際も含め、常時歯に装置が取り付けられた状態となります。ワイヤー装置が付いている場合、装置がブラシの動きを阻害するため、通常時よりも歯が磨きにくくなります。そのためうまく歯磨きが行えず、手入れ不足になることがあるのです。 手入れ不足が続いて口のなかが不衛生な状態になると、虫歯や歯周病になるリスクが増加します。虫歯や歯周病になれば、口内に痛みを感じることになるでしょう。 ワイヤー矯正の痛みはいつまで続く? ワイヤー矯正による痛みは、矯正を開始してから1週間ほど続きます。3日目あたりで痛みが引いていき、1週間経つとほとんど痛みは感じなくなるでしょう。 定期的に行うワイヤー調整を実施した直後も、数日程度痛みが生じる場合があります。なおワイヤー調整による痛みは、繰り返し行っていくうちに弱くなっていくケースがほとんどです。 痛みを乗り越えた先に得られる美しい歯並び 痛みが強く感じられる初期段階は、「本当にこれを続けるべきか」と悩むことも多いでしょう。しかし、多くの患者さんが痛みを乗り越え、最終的に理想的な歯並びを手に入れています。ワイヤー矯正が完了し、美しい笑顔を手に入れた瞬間、その苦労が報われたと感じるはずです。 もちろん、痛みに耐えることが全てではありません。無理をせず、自分に合った方法で痛みを和らげる工夫が大切です。 ワイヤー矯正経験者の声 「矯正初期は本当に辛かったけれど、1週間もすれば慣れてきました。痛みが和らいだとき、少しずつ歯が動いている実感が持てて嬉しかったです。」 「痛みが強い日は無理せず柔らかいものを食べることで、体力を温存していました。頑張りすぎないことも大切ですね。」 まとめ 患部を冷やしたりワックスを使用したりすることで、ワイヤー矯正の痛みを抑えられる可能性があります。ワイヤー矯正の痛みは、1週間程度で引いてくるケースがほとんどです。もしも対処法が効かない場合や痛みが長く続く場合は、歯科医師に相談してみることをおすすめします。 表参道AK歯科・矯正歯科では患者さんが抱えるさまざまな不安への気遣いを大切にし、安心して通っていただける医院となることを目指しています。ワイヤー矯正による痛みに不安や悩みを感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
執筆者情報:小室 敦
- ワイヤー矯正にかかる値段はいくら?内訳や装置ごとの費用相場を解説します
- ワイヤー矯正は、歯列矯正の代表的な手法のひとつです。「ワイヤー矯正を行いたいと思っているが、費用はどのくらいかかるのか」と疑問を抱えている方も多いでしょう。ワイヤー矯正にかかる費用は「表側矯正か裏側矯正か」「どのような装置を利用するか」といったことによっても異なります。 当記事では、ワイヤー矯正にかかる値段の相場や内訳、装置ごとの詳しい値段などについて解説します。 ワイヤー矯正にかかる値段の相場 ワイヤー矯正にかかる値段の相場は、50万~150万円程度です。歯の表側に装置をつける表側矯正の場合、50万~100万円程度で行えます。対して歯の裏側に装着する裏側矯正の場合、かかる費用は80万~150万円程度です。 では、ワイヤー矯正の費用のなかにはどういったお金が含まれているのでしょうか。かかる費用の内訳については、以下から詳しく解説していきます。 ワイヤー矯正にかかる値段の内訳 ワイヤー矯正にかかる費用のなかには、主に以下のようなものが含まれています。 【治療前】カウンセリング料 【治療前】診断・検査料 【治療中】矯正装置費用 【治療中】調整料 【治療後】保定装置費用 【治療後】保定観察料 それぞれの費用がどういったものなのかについては、以下で紹介していきます。 【治療前】カウンセリング料 カウンセリングにかかる費用は、0〜5,000円程度です。基本的には、1回のみかかる費用です。 カウンセリングでは「現在歯並びに対してどのような悩みを持っているか」「どういった歯並びに変えたいか」「予算はいくらぐらいか」といったことを伝え、話し合います。そのほか、歯科医師に「どういった治療の方法を取るか」「どのくらいの期間がかかるか」「費用はどの程度になるか」といったことも提示されます。 【治療前】診断・検査料 診断・検査にかかる費用は、あわせて2〜11万円程度です。当費用がかかるのは、基本的に1回限りです。また、診断・検査にかかる費用を無料としている場合もあります。診断・検査では、しっかりと矯正治療が行えるよう以下のようなことを実施しています。 レントゲンを撮影する 口のなかの写真を撮る 模型を作製するために歯型を取る 病院によっては、上記以外の検査を実施するケースもあります。検査項目が増えたり減ったりすれば、それに応じて費用も高くなったり安くなったりするでしょう。歯科医院によっては、先ほどのカウンセリングと診断・検査を同時進行するケースも存在します。 【治療中】矯正装置費用 矯正装置費用は、表側矯正の場合60~100万円程度、裏側矯正の場合は100~150万円程度です。矯正装置費用とは、治療を行うために装着する装置の値段のことです。支払いは原則1回限りといえます。 装置には、クリアブラケットやメタルブラケットなどのさまざまな種類が存在します。比較的値段の安い装置を使用すれば、費用を抑えられるでしょう。種類ごとの費用については、後半で詳しく解説します。 【治療中】調整料 調整料の相場は、1回あたり0〜1万円程度です。当費用は、通院の際に毎回発生することになります。歯科医院のなかには、調整料を無料としている場所も存在します。 調整料とは、治療中定期的に行う装置の調整にかかるお金のことです。治療を行っている間は、月に1回ほどのペースで歯科医院に通います。歯科医院では歯がしっかりと動いているかを確認したり、ワイヤーの調整を行ったりします。 そのほか、装置をつけた状態での正しい歯磨きの方法を教えてもらうこともあるでしょう。治療中は装置の周りにプラークや食べ物のかすが蓄積しやすくなり、病気になるリスクが上昇するためです。 【治療後】保定装置費用 保定装置にかかる費用は、0〜6万円程度です。当費用の支払いを行うのは、原則1回限りといえます。 保定装置とは、矯正を終えた歯が後戻りすることを防ぐための装置です。治療した歯はそのままにしておくと、元の歯並びに戻ろうとする動きが生じます。したがって保定装置をつけることで、きれいになった歯並びを維持する必要があるのです。 【治療後】保定観察料 上記で解説した保定装置を装着し始めてからは、装置をチェックするために歯科医院へ定期通院することになります。保定観察にかかる費用は、5,000円程度です。当費用は、通院を行うたびに発生します。歯科医院によっては、保定観察料が矯正費用のなかに含まれているケースもあります。 保定観察の期間中は、2年間ほど定期的に通院しなければなりません。はじめの頃は1ヶ月に1回程度のペースで通いますが、日が経つにつれて「2~3ヶ月に一度」「半年に一度」という形でペースが徐々に落ちていきます。 ワイヤー装置の種類によってかかる値段は異なる 矯正にかかる費用は、ワイヤー装置の種類によっても異なります。一般的に、目立ちにくい矯正であればあるほど高くなりやすい傾向にあります。主な装置の種類としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。 メタルブラケット クリアブラケット 裏側矯正 ハーフリンガル矯正 メタルブラケット メタルブラケットの費用は、70~150万円程度です。メタルブラケットとは、歯列矯正と聞いて多くの方が想像する金属でできた装置のことです。主に歯の表側に装着します。 メタルブラケットのメリットは、比較的費用が安い点です。メタルブラケットは素材が特殊でないため、ほかの装置よりも安価に製造できます。デメリットは審美性が低い点です。目立ちやすい治療方法となるため、見た目を気にされる方は注意が必要です。 クリアブラケット クリアブラケットの費用相場は、75~165万円程度です。クリアブラケットとは、歯の色に近い色をした装置のことです。 クリアブラケットのメリットとしては、審美性が高い点が挙げられるでしょう。目立ちにくいため、矯正をしていると気づかれるリスクを低下させられます。注意すべきなのは、費用がややかさむ点です。メタルブラケットに比べると、どうしても価格が高くなりやすい傾向にあります。 裏側矯正 裏側矯正にかかる費用は、80~150万円程度です。裏側矯正とは、歯の裏側に装置をつけて行う治療のことです。 裏側矯正のメリットとしては、取り付けている装置が周りから見えにくい点が挙げられます。対して注意すべきなのは、滑舌に悪影響をおよぼす可能性がある点です。舌に近い位置に装置を取り付けるため、最初のうちは発音がしにくくなる可能性があります。 ハーフリンガル矯正 ハーフリンガル矯正にかかる費用は、80~132万円程度です。ハーフリンガル矯正とは、上の顎は裏側矯正、下の顎は表側矯正を実施する治療方法のことです。 メリットは、裏側矯正よりも費用が安くなりやすい点です。注意すべきポイントとしては、裏側についた食べかすが取りにくい点が挙げられます。上の顎は裏側に装置がつくため、裏に食べかすがたまりやすくなります。裏側は目で見て磨けないので、歯磨きの際に食べかすを取り残すリスクが高まるでしょう。 まとめ ワイヤー矯正にかかる費用の相場は、50~150万円程度です。発生する費用のなかには、カウンセリング料や矯正装置費用など、さまざまなものが含まれています。 表参道AK歯科・矯正歯科では、患者さんの歯の形や噛み合わせ、口元や顔貌のバランスを見つつ、患者さんそれぞれに合った治療を提案しています。矯正を検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。
- アンカースクリューとは|メリットや注意点、治療中の痛みについても解説します
- 当記事では、アンカースクリューの概要や用いるメリット、注意点、かかる費用について解説します。アンカースクリューを使った治療を行いたいと思っている方は、ぜひお読みください。 アンカースクリューとは アンカースクリューとは、金属で作られた小さなネジのことです。直径が0.1〜0.2cm程度、長さが0.6〜1cmと非常に小さな物体であり、主に歯を移動させる治療において使用されます。骨にアンカースクリューを埋め込み、歯を引っ張る上での土台(固定源)として使います。 従来は対応しにくかった症例に対応できるなど、さまざまなメリットを持っている治療法です。なお、まれに脱落することがある点については注意しなければなりません。 アンカースクリューは痛みがある? 結論から述べると、アンカースクリューを用いた治療を行うにあたって大きな痛みを感じることはほとんどありません。 アンカースクリューは、顎の骨に埋め込みます。「骨に物体を埋め込む」と聞くと「痛そう」と感じる人もいるでしょう。しかし、人間の骨には痛覚がありません。したがって、埋め込む上で大きな痛みを生じさせることはほぼないのです。 ただし埋め込む瞬間は、歯茎に対して痛みが生じることがあります。しかし歯茎に対しては局所麻酔を実施するため、歯茎についても強い痛みを心配する必要はほぼありません。処置を行い、麻酔が切れたあとに痛みを感じることはあります。処置後の痛みは、多くの場合1週間程度で改善します。 どうしても痛みが引かない場合は、痛み止めを服用することで改善が期待できるでしょう。治療を行ったあとには、歯科医師から痛み止めがもらえるケースがほとんどであるためご安心ください。 歯列矯正でアンカースクリューを用いるメリット アンカースクリューを用いて歯列矯正を実施することで、以下のメリットを享受できます。 従来の治療より幅広い治療ができる 非抜歯でも治療が可能になる ヘッドギアを着ける必要が無くなる 動かしたい歯だけを動かせる それぞれの詳細については、以下で解説していきます。 ①従来の治療より幅広い治療ができる アンカースクリューを固定源に使用することで、従来の治療では動かすのが困難だった方向にも歯が動かせるようになりました。また、今までは実現が難しかった長い距離の移動も可能となっています。このような進歩が起きたことで、治療の幅が広がり、よりさまざまな症例に対応できるようになりました。 ②非抜歯でも治療が可能になる 従来の歯列矯正の場合、抜歯を行うことで歯列に空間を作り、飛び出した歯をその空間へ入れ込む形で歯並びを整えていました。 対してアンカースクリューの場合、抜歯せず歯列に空間を生み出せます。従来の治療では困難であった「奥歯を動かして歯列に空間を作り出す」という治療が可能となるためです。非抜歯でも治療が行えるため、抜歯したくない方でも安心して治療が行えるでしょう。 ③ヘッドギアを着ける必要が無くなる ヘッドギアとは、頭にかぶる矯正装置のことです。頭や首を固定源とし、ゴムの力で上の顎を後ろ向きに引っ張って、歯並びを後ろに下げるために使用します。 ヘッドギアは便利な装置であるものの「10時間以上着けないと効果が出にくい」というデメリットを持っています。さらに見た目が特徴的であることから、患者さんが長い間装着し続けることに抵抗を感じやすく、精神的な負担を与えやすいという弱みもありました。 しかしアンカースクリューを用いた治療であれば、スクリューがずっと歯を引っ張り続けてくれるため、患者さんが着け外しを行う必要はありません。ヘッドギアのように目立つ見た目でもないので、患者さんの精神的負担も軽減されるでしょう。 ④動かしたい歯だけを動かせる 従来の矯正方法では、周りの歯を固定源に用いて動かす歯を引っ張っていました。しかし歯を固定源に使うと、動かす必要のない歯にまで力が加わって動いてしまうというリスクがありました。 アンカースクリューを用いた治療の場合、固定源として使うのは歯ではなく、頑丈に固定されたスクリューです。したがって、ほかの歯に影響を与える心配はほとんどありません。 歯科矯正でアンカースクリューを用いる際の注意点 歯科矯正でアンカースクリューを用いる場合、以下のポイントについて知っておく必要があります。 外科手術が必要 炎症が起こる可能性がある 抜け落ちることがある ①外科手術が必要 アンカースクリューを用いて治療を実施する場合、基本的にはアンカースクリューを埋め込むための手術が必要となります。手術に慣れていない方の場合、手術に対する大きな不安を感じるかもしれません。 ただし先ほどのとおり、手術を実施する上では麻酔をかけます。さらに、アンカースクリューを埋める骨には痛覚がありません。したがって、痛みに関する心配はほとんどないといってよいでしょう。 麻酔を行う必要のある箇所は歯茎の表面だけであるため、量も少なくて済みます。さらに、処置自体にかかる時間は5〜10分程度と短めなので、長い手術に耐える必要はありません。 上記のように、アンカースクリューの埋め込みを行う手術はそう負担の大きなものではないため、安心して受けられるでしょう。 ②炎症が起こる可能性がある アンカースクリューを歯茎に埋入したことで、埋めた場所の周りに炎症が起き、腫れ上がってくるケースがあります。炎症が起こると、口内に痛みが生じたり、違和感を覚えたりすることにもつながるでしょう。 なお、アンカースクリューの埋入による炎症はしっかりとケアを行うことで防げるケースがほとんどです。歯ブラシやデンタルフロスなどを用いて、常に口内の清潔を保ちましょう。 もし炎症が起こってしまい、痛みや違和感に耐えられないと感じた場合は、歯科医師に相談しましょう。抗生物質を投与するなどの適切な処置を行ってもらえるため、大きな心配は要りません。 ③抜け落ちることがある アンカースクリューを骨に埋入した際、まれに抜け落ちてしまうことがあります。しかしアンカースクリューが脱落する確率は、1〜2割と非常に少ないのが事実です。逆にいえば、8〜9割の確率で脱落することなく成功するということになります。 実際に脱落してしまったとしても、少しだけ位置をずらし、再度埋入する形で治療をやり直せる場合がほとんどです。クリニックによっては、追加料金なしで行ってもらえるケースもあります。 アンカースクリューにかかる費用 アンカースクリューを用いた治療にかかる費用は、1本あたり5,000〜35,000円程度です。場所によっても値段は異なるため、まずはお近くのクリニックに相談してみてください。 まとめ 金属製のネジ「アンカースクリュー」を固定源として歯を移動させることで、従来は実施するのが難しかった治療も行えるようになりました。痛みやかかる時間を抑えて手術が実施できるため、手術に不安がある方でも行いやすい治療です。 治療を行ったあと、まれにアンカースクリューが抜け落ちることがあります。しかし抜け落ちる確率は低い上、再度治療を行うこともできるため、大きな心配はないといえるでしょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では、患者さんの悩みや症例に適した治療方法を提案しています。歯に関するお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
- 口ゴボとは|考えられる原因や放置した場合のデメリット、治療法を解説します
- 当記事では、口ゴボの概要や原因、放置するデメリットや治療法などについて解説します。口ゴボについて詳しく知りたい方、口ゴボを改善したいと思っている方は、ぜひお読みください。 口ゴボとは? 口ゴボとは、周りから見たときに口元が突き出た状態となっていることを指します。一般的には、横顔を見た際に唇が鼻と同じくらい突き出ている、もしくは鼻よりも突き出ている状態が口ゴボと呼ばれます。 突き出た状態となっている口元は、顔の美しさに悪影響を与えかねません。そのため口ゴボになっている人のなかには、状態を改善したいと考えている方も多くいます。 口ゴボの原因は大きく2種類に分けられる 口ゴボの原因は、大きく分けて先天的な原因と後天的な原因の2種類があります。それぞれの具体的な概要については、以下で詳しく解説していきます。 先天的な原因 先天的な原因の具体例としては、主に「骨格に問題がある」「親の遺伝を受け継いだ」という2つが挙げられます。 多くの場合、口ゴボは歯並びの悪さが原因となっているため、後述する歯列矯正で改善できる可能性があります。しかし骨格に問題がある場合、歯並びを整えただけでは改善できないケースがほとんどです。 また、歯並びは親から子に遺伝する要素のひとつです。したがって親が口ゴボだと、その歯並びや骨格が子どもに受け継がれ、子どもも口ゴボになってしまうことがあります。原因が先天性のものであった場合、後天性のものよりも予防するのが困難となります。 後天的な原因 後天的な原因の代表例は、習癖です。習癖とは習慣となっている癖のことであり、具体的には以下のようなものが挙げられます。 指しゃぶり おしゃぶりの使用 口呼吸 舌癖 上記が普段から癖になっていたり、子どもの頃習慣的に行っていたりすると、口ゴボになりやすくなるため注意が必要です。 後天的な原因については、先天的なものとは違いあらかじめ防止できる可能性があります。現在上記の癖が身についてしまっている人や、我が子に上記の癖が見られる場合は、意識的に改善していくことを心がけましょう。 口ゴボを放置した場合のデメリット 口ゴボを放置した結果、以下のようなデメリットが生じる可能性があります。 見た目のコンプレックスになる 虫歯や歯周病のリスクが高まる 顎に負担がかかる 見た目のコンプレックスになる 口ゴボになると、容姿の美しさに悪影響をおよぼす可能性が高まります。口ゴボの顔には、以下のような特徴が表れるためです。 鼻の下が長くなっているように見える 口の周辺が膨らんで見える 笑顔を見せた際に出っ歯が目立つ(出っ歯が原因の場合) 上記のような症状が表れた結果、容姿に自信がなくなって人とのコミュニケーションに消極的になる可能性があります。 また出っ歯が原因となっている場合、笑顔を見せることに抵抗を感じる人も少なくありません。笑う際に口元を隠したり、人前で笑顔を作ることを我慢したりする必要が出てくるため、会話にストレスを感じやすくなるでしょう。 虫歯や歯周病のリスクが高まる 見た目に悪い影響をおよぼしやすい口ゴボですが、なかには「容姿をあまり気にしないのであれば問題はないのでは」と考える人もいるでしょう。しかし、口ゴボが悪影響をもたらすのは審美性の観点だけではありません。口ゴボを放置していると、虫歯・歯周病のリスクが上昇してしまう可能性があるのです。 口ゴボになっている人のほとんどは、上の前歯が突き出た出っ歯になっています。出っ歯だと前歯が常に唇を持ち上げる形となっているため、出っ歯でない人と比べてやや唇が閉じにくく、普段から口が開きっぱなしになりやすいという特徴があります。 口を開いている時間が長いと、口内が乾きやすくなり、唾液が足りなくなって細菌が増えやすい環境になるでしょう。細菌が増えれば病気のリスクが高まるので、結果的に歯周病や虫歯になりやすくなるのです。 顎に負担がかかる 出っ歯が原因で口ゴボになっている場合、顎に大きな負担がかかっている可能性があります。なぜなら出っ歯になっているということは、歯列全体の並びや噛み合わせが悪くなっているケースがほとんどであるためです。 歯並びがよくないと、顎関節に大きな負担がかかります。さらに歯並びが悪いと、食事をしっかり噛むことが難しくなる点にも注意が必要です。食べ物を十分噛まずに飲み込むことで、消化器にまで大きな負担がかかることになるでしょう。 口ゴボの治療法を紹介 口ゴボは、主に矯正治療によって改善できるケースがあります。主な治療の方法としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。 表側矯正 裏側矯正 マウスピース矯正 小児矯正(子どもの場合) 表側矯正 表側矯正とは、歯の表側に装置を装着して治療を行う歯列矯正のことです。表側矯正のメリットは、症例が広いという点です。ほかの治療方法に比べて対応可能な症例が多いため「ほかの方法では治療できなかった」という人であっても治療できる可能性が高まります。 注意すべきなのは、装置が目立ちやすいという点です。表側矯正では歯の表側に装置を着けるため、歯を見せて笑った際に装置が周りから見えてしまいます。矯正していることをなるべく知られたくない人はご注意ください。 必要となる費用は、50~100万円程度です。治療には2〜3年程度の期間がかかるでしょう。 裏側矯正 裏側矯正とは、歯の裏側に装置を取り付けて行う治療のことです。メリットとしては、目立ちにくい点が挙げられるでしょう。位置の関係上、表側矯正よりも装置が周囲から見えにくいため、治療していることが気づかれにくいという強みを持っています。 注意すべきなのは、舌に違和感を覚える可能性がある点です。舌の近くに装置を着けるため、舌に擦れて痛んだり、口内炎ができたりするケースがあります。必要となる費用は、80~150万円程度です。治療にかかる期間は3年前後と、表側矯正に比べて長めになりやすい傾向にあります。 マウスピース矯正 マウスピース矯正とは、マウスピースを使って治療を行う矯正方法のことです。マウスピースは透明なため、裏側矯正と同じく、周りから矯正していると気づかれにくいというメリットを持っています。 ただし取り外しが可能であるため、自己管理が必要である点には注意が必要です。規定の装着時間を守らないと、治療期間が長引くリスクもあるでしょう。必要となる費用は、30~90万円程度です。治療には、5ヶ月〜2年程度の期間がかかります。 【子ども】小児矯正 小児矯正とは、子どもが実施する矯正のことです。子どものうちに治療しておくことで、大人になってから実施するよりも綺麗な歯並びになりやすくなるというメリットを持っています。なお、もしも骨格に問題があった場合、大人になってからもう一度治療を行う必要が出てくるケースもあるため注意が必要です。 子どもが歯列矯正を実施する場合、基本的には1期治療をしたあとに2期治療を行う形です。 1期治療・2期治療にかかる費用は、どちらも30万〜50万円程度です。合計すると、60万〜100万円程度かかることになるでしょう。治療にかかる期間は、1期治療が1〜3年程度、2期治療が1〜2年程度です。 まとめ 口ゴボとは、口元が突き出た状態のことです。口ゴボになる原因は先天的なものと後天的なものがあります。放置すると見た目が悪くなったり、歯周病のリスクが高まったりするため、歯列矯正などを通して治療を行うのがおすすめです。 表参道AK歯科・矯正歯科は、患者さんの歯並びや口元、筋肉などのさまざまな点を診た上でそれぞれの方に合った治療を提案しています。安心感の高い治療を受けたい方は、ぜひお越しください。
- 矯正治療中に口臭が発生する原因は?自宅でできる予防法を紹介します!
- 歯列矯正を行っている方の中には「治療を始めた途端口臭が強くなった」と感じている方もいるでしょう。また「歯列矯正を行うと口臭が強まる」という噂を聞いて不安に思っている方もいるかもしれません。では、なぜ治療を行うことで口臭が発生しやすくなるのでしょうか。 当記事では、矯正治療中に口臭が発生する原因や予防方法について解説します。治療中の口臭に困っている方、口臭をあらかじめ防止したいと考えている方は、ぜひお読みください。 矯正治療中に口臭が発生する3つの原因 矯正治療中に口臭が発生しやすくなる原因は、主に以下の3つです。 細菌が繁殖しやすいから 口の中が乾燥しやすいから 口内炎ができるから 細菌が繁殖しやすいから 治療を行っている間は、口内に細菌が繁殖しやすくなっています。矯正治療中は、口の中に汚れが残りやすくなるためです。矯正装置を装着していると、種類によっては歯ブラシが口全体に行き届きにくくなります。すると歯や装置の隙間に食べかすなどの汚れが残り、そこから菌が増えやすくなるのです。 口の中が乾燥しやすいから 治療中は口の中が乾燥しやすくなるというのも、口臭の原因のひとつです。治療中は歯に装置を装着することになるため、装置によって口が閉じにくくなります。するとつい口が開けっ放しになるので、口の中が渇きやすくなってしまうのです。 口の中が乾燥すると、唾液の量も不足します。唾液が減少すれば、唾液の持つ殺菌作用や汚れを洗い流す自浄作用が十分に発揮されなくなるため、菌が増えて口臭が強まりやすくなります。 口内炎ができるから 歯に装置を着けることによって、口内に怪我を負いやすくなります。とくに治療に慣れていない最初の頃は、怪我をして口内炎ができる確率が高くなるといえるでしょう。たとえば裏側矯正の場合、舌に近い場所に装置を着けるため、会話や食事の最中に装置と舌がこすれて舌に口内炎ができることがあります。 口内炎になると、唾液が持つ殺菌作用や自浄作用がうまく発揮されにくくなります。その結果口臭の原因となる細菌が活性化し、口の臭いが強まりやすくなるのです。また口内炎などの傷口が悪化すると、膿が出てきます。膿は強い臭いを放つため、膿が原因で口臭を引き起こしているケースもあるでしょう。 矯正治療中の口臭を予防する方法 口臭が強くなると、人と話す際など日常生活を送る上で支障をきたすことも多いでしょう。口臭をできる限り抑えたいという方は、以下のポイントに注意して生活するようにしてください。 日々の歯磨きを徹底する マウスウォッシュを使用する デンタルフロスなどを活用する 水分を摂って乾燥を防ぐ 舌苔にも注意する 歯科医院でメンテナンスを受ける 喫煙を控える 日々の歯磨きを徹底する 前述のとおり、歯列矯正を行っている間は歯に装置を着けることになるため、歯磨きが行いにくくなります。歯磨きがしっかり行えていないと、口内に菌や汚れが蓄積することにつながるので、磨き残しがないよう入念に歯磨きを行うようにしましょう。 「歯列矯正の中でも、歯磨き中は装置を取り外せるマウスピース矯正であれば関係はないのでは」と思う方もいるでしょう。 しかしマウスピース矯正をしている方であっても、しっかりとした歯磨きは欠かせません。不十分な状態で歯磨きを終えると、歯に残った汚れを封じこめる形でマウスピースを装着することになるためです。そうなれば、ほかの治療方法と同じく、口内に汚れが残り、口臭が発生しやすくなるでしょう。 マウスウォッシュを使用する 歯ブラシで磨いただけでは口内に汚れが残ってしまうことが多いため、口の中を綺麗にしきるのは困難です。より徹底的に口内を洗浄したい人は、プラスでマウスウォッシュも使用しましょう。マウスウォッシュを併用することで、口全体が洗浄され、口臭の原因となる菌を取り除きやすくなります。 デンタルフロスなどを活用する 細菌を繁殖させないためには、念入りな手入れがカギとなります。手入れといえば、歯ブラシを思い浮かべる方がほとんどでしょう。しかし歯ブラシのほかにも、口内を綺麗にする道具には歯間ブラシやデンタルフロスなどさまざまなものがあります。 歯間ブラシ・デンタルフロスといった道具を使用することで、より念入りに口内の汚れを取り除きやすくなります。矯正治療を行う際は、治療前よりもさらにしっかりと手入れを行うようにしましょう。 水分を摂って乾燥を防ぐ 口臭を防ぎたい方は、定期的に水を飲むことも重要となります。水分を補給すると、口の中が乾燥しにくくなり、唾液が分泌されやすくなります。すると唾液の殺菌作用や自浄作用がしっかりと働きやすくなって、口臭の軽減が期待できるのです。 喉が渇いたときやご飯のとき以外にも、積極的に水を飲んでください。理想的な水の摂取量は、1日1.2リットルが目安です。 舌苔にも注意する 口臭を気にする場合、舌苔についても知っておくことをおすすめします。舌苔とは、舌の表面に細菌がたまって苔状となった物体のことです。唾液の成分や細菌、食べかすなど、さまざまなものが集まって作られます。 菌の塊であることからもおわかり頂けるとおり、舌苔は口臭を引き起こす大きな要因のひとつです。したがって舌苔を放置していれば、口臭が強くなる危険性も高まるでしょう。 舌苔は、ブラッシングを行うことで取り除けます。ただし毛先が硬いものだと舌を痛める可能性もあるため、できる限り柔らかいものを選ぶのがおすすめです。舌の奥から手前にかけて、撫でるようにブラッシングして取り除きましょう。 よりしっかりと取り除きたい方は、舌を掃除することに特化した専用の舌ブラシを使うことをおすすめします。 歯科医院でメンテナンスを受ける 確実に口臭を予防したい場合は、歯科医院でメンテナンスを受けるというのもひとつの手です。 メンテナンスを受けることで、口内に残った汚れを取り除いてもらえたり、歯周病などの病気の予防・治療を行ってもらえたりします。口内の汚れや歯周病などの病気は、口臭を引き起こす原因のひとつであるため、メンテナンスを行うことで結果的に口臭の予防にもつながるでしょう。 病気の早期発見・早期治療が行いやすくなるなど、メンテナンスの実施には口臭の予防以外にも大きなメリットがあります。いつまでも健康的な歯で過ごしたい方は、ぜひ定期的にメンテナンスを受けるようにしてみましょう。 喫煙を控える タバコを吸うと、口臭が強まりやすくなります。タバコには、強い臭いを引き起こす成分がたくさん含まれているためです。とくに、成分のひとつであるアンモニアやスカトールには注意が必要です。これらは糞尿の悪臭を引き起こしているものと同じ成分であるため、とくに口臭の大きな原因となるでしょう。 タバコを吸ったあとには、できる限りうがい・歯磨きを実施することをおすすめします。 まとめ 矯正治療を行うと、口の中が乾燥したり口内炎ができたりすることによって口臭が発生しやすくなります。口臭を予防したい場合、歯ブラシやマウスウォッシュ、デンタルフロスなどを用いてしっかりと口内を洗浄することが欠かせません。 加えて、舌にこびりつく「舌苔」を意識的に取り除いたり、喫煙を控えたりするのも有効な策となるでしょう。 表参道AK歯科・矯正歯科は治療後のアフターフォローも充実しているため、最後まで安心して治療を行えるでしょう。歯や口に関するお悩みをお持ちの方は、ぜひご相談ください。
- 抜歯矯正のメリット・デメリット|どこの歯を抜くの?かかる費用相場も解説
- 歯列矯正を行うにあたって「抜歯が必要」といわれるケースがあります。治療を行おうと考えている方のなかには「抜歯は何となく怖い」「できる限り抜きたくない」と思っている方も少なくないはずです。 しかし、歯を抜いて治療を行うことには多くのメリットがあります。むしろ抜歯が必要であるにもかかわらず抜歯を行わずに治療しようとすると、満足のいく結果にならないリスクも出てくるでしょう。 当記事では、歯列矯正における抜歯の必要性、抜歯矯正のメリットやデメリット、費用相場などについて解説します。抜歯矯正を検討している方は、ぜひお読みください。 そもそも矯正に抜歯は必要? では、そもそも歯列矯正を行うにあたって本当に抜歯をしなければならないのでしょうか。矯正を行う上で抜歯が必要かどうかは、場合によります。 たとえば歯が並んでいるアーチにスペースが足りない場合、基本的に抜歯が必要となります。歯を抜かずに無理やり歯並びを整えようとすると、治療がうまくいかなくなる可能性が出てくるためです。具体的には、口元の形がきれいにならなかったり、元の歯並びに戻ったりするといったことが起こるケースがあります。 しかし、歯列矯正を行うからといって必ずしも歯を抜く必要はありません。抜歯を行わなくても問題なく治療を行える場合は、歯を抜かずに治療できます。抜歯を行うか否かについては歯科医師が判断するため、自分が抜歯すべきか気になる方は一度相談してみるのがよいでしょう。 抜歯矯正のメリット 歯を抜くことにネガティブなイメージを持っている方も多いかもしれませんが、抜歯してから治療を行うことでさまざまなメリットが生じやすくなります。具体的には、以下のようなメリットが挙げられます。 確実な矯正が可能になる 口元のバランスが整う 親知らずがきれいに生えてくることもある 確実な矯正が可能になる 抜歯を行わないと、狭い歯列のなかに歯が詰まった状態となるため、歯がきれいに並ばない可能性が高まります。抜歯を通して歯の数を減らせば、歯列に空間が生まれ、余裕を持って歯を並べやすくなるでしょう。矯正の確実性を高める上で、抜歯は有効な手段となります。 口元のバランスが整う 顎に十分な空間のない方が抜歯をせず治療すると、前歯が前方に押し出されることにつながります。すると口元が前歯に押されて前方に飛び出し、横顔の審美性を低下させるリスクがあります。抜歯を行って歯列に空間を作れば、前歯が飛び出すリスクも減少するため、口元のバランスが整いやすくなるでしょう。 親知らずがきれいに生えてくることもある 抜歯をすることで、親知らずがきれいに生えてきやすくなります。親知らずがきれいにまっすぐ生えない原因のひとつとして「歯列のスペースが足りない」というものが挙げられます。つまり抜歯を行ってスペースを作れば、親知らずがきれいな形で生えてくる可能性が高まるということです。 親知らずの生え方が悪いと健康面などで悪影響をおよぼしやすくなるため、きれいな生え方になるというのは大きなメリットだといえるでしょう。 抜歯矯正のデメリット 確実な治療を助けてくれる抜歯矯正ですが、一方でいくつか注意すべきデメリットも存在します。抜歯を行う上で知っておきたい主なデメリットとしては、以下のようなものが挙げられるでしょう。 隙間が残る可能性がある 治療期間が長くなる 抜歯に精神的な負担がある 抜歯後に痛みを感じる場合がある 抜歯の費用がかかる 隙間が残る可能性がある 抜歯を行ったあと、歯と歯の間に隙間が残るケースがあります。この隙間は埋まるまでに時間がかかるため「いつになったら隙間がなくなるのか」と不安に感じることもあるでしょう。 抜歯によって生じた隙間は、半年〜1年で徐々に気にならない程度にまで閉じていきます。閉じるのが遅いと感じる場合は、歯科医師に相談してみましょう。 治療期間が長くなる 抜歯を実施することで、通常よりも治療期間が長引くリスクがあります。長引きやすい理由としては、以下の2つが挙げられるでしょう。 歯の移動距離が伸びる 抜歯に時間がかかる 抜歯を実施すると、歯列に大きな空間が生まれるため、歯を移動する距離が長くなってしまいます。移動距離が伸びればかかる時間も伸びるので、治療期間が長引きやすくなるのです。さらに、抜歯を行うことそのものに長い時間がかかるという点にも注意しなければなりません。 上記のような事情があるため、治療期間を合計すると通常よりも長引いてしまう可能性があるのです。 抜歯に精神的な負担がある 抜歯する上では手術を行うことになるため、慣れていない方にとっては手術そのものに対する精神的負担や恐怖感も強いのではないでしょうか。手術自体に抵抗はなくとも「せっかくの健康な歯を治療によってなくしてしまう」という事実をショックに感じる方もいるでしょう。 抜歯後に痛みを感じる場合がある 歯を抜いたあと、一時的に痛みや腫れが生じるケースもあります。痛みとはいっても、激痛が長く続くことはほとんどありません。痛みが続く期間は、2〜3日程度が平均です。なお通常の抜歯ではなく、埋まっている親知らずを抜くような処置を行った場合は痛みが強くなりやすいため、注意しましょう。 以下のポイントに気をつけることで、抜歯による痛みや腫れを抑えやすくなります。 歯科医院でもらった痛み止めを服用する 抜歯した患部を頬越しに冷やす お酒を控える 運動をせず安静に過ごす 抜歯の費用がかかる 歯を抜く場合、矯正だけでなく抜歯そのものにも費用が発生するため、出費が大きくなります。とくに矯正専門の歯科を訪れた場合、抜歯だけはほかの歯科医院で行わねばなりません。ほかの歯科医院も利用することになった場合、紹介状の発行費用などもかかってしまうことがあるため、注意が必要です。 抜歯矯正にかかる費用相場 抜歯にかかる費用は、歯1本あたり5,000〜1万円程度です。歯列矯正のために実施する抜歯は自由診療となるため、保険は適用されません。 ただし、場合によっては保険が適用されるケースもあります。例としては、親知らずが虫歯や歯周病を引き起こしており、抜歯を行わなければ健康に被害が出るような場合が挙げられるでしょう。 抜歯矯正で抜く歯はどこの歯? 抜歯では、具体的にどの歯を抜くことになるのでしょうか。抜歯の際は、噛み合わせに悪影響をおよぼしにくい歯が選択されます。多くの場合、前歯の真ん中から4本目にある「第一小臼歯」、もしくは5本目にある「第二小臼歯」を抜くことになるでしょう。 前歯は、食べ物を噛み切る際に大切な役割を果たします。また、犬歯は周囲の歯にかかる負担を分散する上で重要です。前歯や犬歯と比べると、第一小臼歯・第二小臼歯はどちらも噛む上で影響の少ない歯だといえるのです。 歯を抜くことで、歯列にスペースが生まれます。生まれたスペースを利用し、残りの歯を歯列に沿って並べ、歯並びを整える形で治療を実施します。場合によっては、小臼歯ではなく親知らずを抜くケースもあるでしょう。親知らずを抜くことになる可能性が高いのは、以下のような状態にある場合です。 斜めに生えており、歯列矯正を行う上での妨げになる 生えている向きが悪く、歯列矯正を行ったあとの歯並びを乱す可能性がある まとめ 抜歯を実施することで、確実性の高い矯正が行いやすくなるでしょう。一方で、治療期間が長引いたり、痛みを感じたりするといったリスクが生じる可能性もあります。 表参道AK歯科・矯正歯科では、事前に丁寧な説明を実施し、患者さんにご納得いただいた上で治療を開始しています。安心して治療を行いたい方は、ぜひご相談ください。
- ワイヤー矯正とは|メリット・デメリットや装置の仕組みについてわかりやすく解説
- 当記事では、ワイヤー矯正の概要や仕組み、種類、メリット、デメリットなどについて解説します。ワイヤー矯正を行いたいと思っている方は、ぜひお読みください。 ワイヤー矯正とは? ワイヤー矯正とは、ブラケットとワイヤーを歯に取り付けて治療を行う歯列矯正のことです。「歯列矯正」と聞いて多くの人がまず初めに思い浮かべる、古くから行われてきたオーソドックスな矯正の方法です。 ワイヤー矯正の仕組み ワイヤー矯正では、歯に取り付けた「ブラケット」という装置にワイヤーを通して治療を行います。ワイヤーから生まれる復元力を歯に加えることで、歯を少しずつ移動させていき、歯並びを整えます。 ワイヤー矯正の種類 ワイヤー矯正には、以下のように3つの種類があります。 表側矯正 裏側矯正 ハーフリンガル矯正 以下ではそれぞれの概要やかかる費用、期間、メリット・注意点について解説します。 表側矯正 表側矯正とは、歯の表側に装置を取り付けて治療を行う方法です。かかる費用は、50~100万円程度です。治療には、2〜3年程度の期間がかかります。 表側矯正のメリットは、リーズナブルな価格で済みやすいという点です。かかる費用がほかの方法に比べて安いため、出費をできる限り抑えたい方におすすめの方法だといえます。 デメリットは、見た目が気になりやすいという点です。歯の表側に装着するため、歯を見せて笑った際に装置が周囲から見えて、矯正していることがすぐにわかってしまいます。また、食事を行った際食べかすが装置に引っかかりやすいという点にも注意が必要です。 裏側矯正 裏側矯正とは、歯の裏側に装置を取り付けて治療を行う方法のことです。かかる費用は、80~150万円程度です。治療には、3年前後の期間がかかります。 裏側矯正のメリットは、目立ちにくいという点です。歯の裏側に装置を取り付けるため、歯を見せて笑っても装置が見えにくいという特徴があります。周りに矯正していると気付かれたくない人や、治療中も歯の審美性を保ちたい人におすすめです。 デメリットは、費用が高くなりやすいという点です。裏側矯正は表側矯正に比べ、治療に高い技術力が必要となります。さらに、使用する装置は患者さん一人ひとりにあわせたものを製作しなければなりません。 医師の技量が試される上に手間もかかることから、表側矯正よりも多くの費用がかかりやすい傾向にあるのです。 ハーフリンガル矯正 ハーフリンガル矯正とは、上の歯のみ裏側矯正を実施し、下の歯は表側矯正を行う治療のことです。発生する費用は、35〜150万円程度です。治療には5ヶ月〜3年の期間がかかります。 ハーフリンガル矯正のメリットは、裏側矯正よりも安くなりやすいという点です。前述のとおり、裏側矯正は表側矯正に比べて費用が高くなりやすい傾向にあります。しかし表側矯正は装置が目立ちやすいため、できる限り避けたいと思っている人も多いでしょう。 ハーフリンガル矯正であれば、とくに装置が目立ちやすい上の歯のみ裏側矯正を行うため、費用を抑えつつ審美性も高められます。表側矯正の安さと裏側矯正の目立ちにくさという双方のメリットを兼ね備えた治療だといえるでしょう。 注意すべきなのは、歯磨きをするのが難しいという点です。上の歯は裏側に装置を取り付けることになるため、歯磨きの際、装置を直接見て磨けません。どこに食べかすなどの汚れがあるかわからないため、汚れを取りこぼし、虫歯の原因となるリスクが高まるでしょう。 ワイヤー矯正以外の矯正方法 ワイヤー矯正以外にも、さまざまな矯正方法があります。代表的なものとしては、マウスピース矯正が挙げられるでしょう。マウスピース矯正とは、歯にマウスピースを取り付けて治療を行う方法です。30~90万円程度で行える治療で、5ヶ月〜2年程度の期間がかかります。 マウスピース矯正のメリットは、装置が透明である点です。透明な装置は目立ちにくいため、周囲に矯正していることを気付かれにくいという強みがあります。デメリットは、取り外しが可能なため自己管理が欠かせない点です。外したあとは、紛失しないようしっかりと管理しなければなりません。 ワイヤー矯正の4つのメリット ワイヤー矯正の代表的なメリットは、以下の4つです。 取り外しの手間がない 適用症例が広い 歯の移動速度が速い 装置の紛失のリスクがない 取り外しの手間がない 先ほど紹介したマウスピース矯正は、患者さん自身が装置を取り外しできる治療方法です。当治療の場合、食事や歯磨きの際に毎回取り外す手間が生じます。対してワイヤー矯正は装置を取り外す必要がないため、手間が軽減されるでしょう。 適用症例が広い ワイヤー矯正は、ほかの治療法に比べて適用症例が広いという強みを持っています。従来の治療法では対応できなかったような症例を抱えている人でも、ワイヤー矯正であれば治療できる可能性があるといえるでしょう。 歯の移動速度が速い ワイヤー矯正は、マウスピース矯正と比較すると歯の移動速度が速いというメリットを持っています。歯が速く移動すればその分治療にかかる期間も短くなりやすいため、治療に時間をかけたくない人にとっては大きなメリットだといえるでしょう。 装置の紛失のリスクがない マウスピース矯正の場合、患者さんが装置を取り外せるため、取り外している間に装置を紛失するリスクがあります。対してワイヤー矯正の場合、患者さんだけでは取り外せないので、紛失する心配がありません。 ワイヤー矯正の4つのデメリット さまざまなメリットを持つワイヤー矯正ですが、審美性や利便性の面でデメリットがある点についても覚えておく必要があります。ワイヤー矯正の代表的なデメリットは、主に以下の4つです。 矯正装置が目立つ 食事がしにくい 手入れがしにくい 痛みや違和感を覚える場合がある 矯正装置が目立つ 表側矯正の場合、歯の表側にワイヤーを取り付けるため、矯正装置が目立ってしまいます。人前に出ることの多い方や、矯正していることを隠したいと考えている人にとっては大きなデメリットになるでしょう。 食事がしにくい 治療中は、食事がしにくくなることがあります。たとえばキャラメルのような粘着力の高いものを噛むと、装置にくっついて取れなくなるリスクがあるため、十分に注意しなければなりません。食べるものを慎重に選び、慎重に噛む必要がある点は、ストレスに感じる人も多いでしょう。 手入れがしにくい 装置が取り付けられることで、歯磨きの際に装置が歯ブラシの動きを阻害し、きれいに磨くのが難しくなる可能性があります。汚れがたまって虫歯を引き起こすことがないよう、治療を始める前以上にしっかりと磨かなければなりません。 痛みや違和感を覚える場合がある ワイヤー矯正は、マウスピース矯正と比べて痛みが出やすい傾向にあります。痛みの種類としては、歯が動く際に生じるものと、装置の一部が粘膜に当たって生じるものの2種類があります。 まとめ ワイヤー矯正とは、ブラケットやワイヤーを用いて行う治療のことです。適応症例が広かったり、歯をすばやく移動できたりと、さまざまなメリットを持っています。対して、食事がしにくい点や目立ちやすい点などには注意が必要です。 表参道AK歯科・矯正歯科は、正確な診断と根拠に基づいた治療を常に心がけています。歯列矯正の実施を検討している方は、ぜひお越しください。
- 歯並びがガタガタになる原因と治療法|放置するリスクも解説します
- ガタガタの歯並びは口元やお顔の印象を大きく変えてしまうため、気にしている方も多いでしょう。食べ物が詰まりやすいなどの不便を感じている方もいるかもしれません。 しかし、ガタガタの歯並びになってしまう原因や治療法がわからず、そのままにしている方が少なくありません。 そこで今回は、歯並びがガタガタになる原因と治療法について解説します。悪い歯並びを放置するリスクについても解説するので、歯並び・噛み合わせでお悩みの方はぜひ参考にしてください。 歯並びがガタガタになる5つの原因 歯並びがガタガタになってしまう原因は、先天的なものが原因の場合と、日ごろの習慣などで引き起こされる後天的なものが原因の場合に分けられます。 顎の骨が小さい 歯の本数が多い 指しゃぶりや爪を噛む癖がある 舌の位置が正しい位置にない 生え変わりの時期が適切ではなかった では、それぞれの原因を詳しく見ていきましょう。 顎の骨が小さい 顎の骨と歯の大きさがアンバランスだと、歯がきれいに並ばずガタガタと重なることがあります。たとえば、顎の骨が歯の大きさに対して小さい場合、歯が並ぶスペースが確保できず重なったり斜めに生えてきたりすることがあります。顎の大きさは遺伝することもありますが、幼いころの食生活が原因でうまく成長しなかったことも考えられます。 歯の本数が多い 通常、永久歯は28~32本ですが、それよりも本数が多い(過剰歯)場合は顎の骨のなかできれいに収まらないことがあります。収まりきらず溢れた歯はガタガタと不ぞろいに生えるようになるでしょう。また、過剰歯は生えてくる位置が悪いと、他の歯の根っこを吸収してしまうこともあるため適切な処置を受ける必要があります。 指しゃぶりや爪を噛む癖がある 指しゃぶりや爪を噛む癖があると、歯並びがガタガタになることがあります。これらは歯並びに影響を与えてしまう「悪習慣」といい、矯正治療で歯を動かす力よりも大きいと考えられています。日ごろの悪習慣が原因で、歯や顎の骨に力をかけている状態が続くため、歯が動いてしまうのです。 舌の位置が正しい位置にない 顎の骨と歯の大きさはバランスが取れていても、舌の位置が悪い場合や悪習慣がある場合も歯並びが乱れる原因になります。舌先で歯の裏側を押す癖があったり、頬杖をつく習慣があったりすると、歯に圧力がかかり続けて少しずつ動き出します。歯科医院で治療を受けたとしても、舌の癖が改善されていないと再びガタガタと乱れてしまうでしょう。 生え変わりの時期が適切でなかった 乳歯から永久歯に生え変わる時期が適切でなかった場合も、ガタガタの歯並びの原因となります。永久歯が生えてくると、乳歯の根っこが吸収されて抜け落ちるのが自然な生え変わりです。永久歯が生えてくる前に乳歯が抜けてしまうと、両隣の歯が少しずつ傾いてこれから生えてくる永久歯のスペースを奪ってしまいます。生えるスペースが不足した永久歯は、斜めに生えてくるしかなくガタガタとした歯並びになってしまうのです。 ガタガタの歯並びを放置するリスク ガタガタの歯並びを治療せずにそのままにしてしまうと、見た目だけでなくさまざまなリスクがともないます。口内だけでなく、全身へ悪影響をおよぼすこともあるため、そのままにせずまずは歯科医院を受診して相談するようにしましょう。 ここでは、ガタガタの歯並びを放置するリスクについて解説します。 汚れがたまりやすく口臭の原因になる 歯並びがガタガタしていると汚れがたまりやすく、口臭の原因になることがあります。汚れをそのままにしていると歯磨きでは落とせない歯石に変わり、歯周病になってしまいます。歯周病特有の口臭がするケースもあるでしょう。 虫歯になりやすい ガタガタした歯並びでは、歯ブラシが均一に当たらず汚れがたまりやすい状態です。歯が重なっている部分はブラシが届かないこともあり、虫歯や歯周病リスクが高くなります。 見た目のコンプレックスになる ガタガタとした歯並びは口元の印象を変えてしまい、見た目にコンプレックスを抱いてしまう原因となることもあるでしょう。大きく口を開けて笑えなかったり、口元を隠して話す癖がついたりと、日常生活でストレスを感じることもあります。 ガタガタの歯並びの治療法 ガタガタとした歯並びだけでなく、悪い歯並びや噛み合わせはできれば早めに治療することが望ましいです。すぐに治療を始められない場合は、相談だけでもしておくとよいでしょう。 ガタガタの歯並びを改善させる治療法には、以下のようなものが挙げられます。 表側矯正 裏側矯正 マウスピース矯正 セラミッククラウン では、それぞれの矯正方法を詳しく解説します。 表側矯正 もっともメジャーな矯正方法で、歯の表側に装置を取り付けて歯を動かします。ガタガタの歯並びを根本から改善できるため、きちんと治療を完了させると高い効果が期待できるでしょう。 表側矯正にかかる費用は、症例や医院によって異なりますが44~110万円ほどです。治療期間は2~3年ほどかかることが多く、部分矯正や症状が軽い場合は数ヶ月で完了することもあるでしょう。 外科手術が必要な難しい症例など幅広い症例に対応し、ほとんどの医院で取り扱っているため、選択する方が多い治療法です。しかし、装置が目立ってしまう、虫歯リスクが高くなるなどの注意点があります。 裏側矯正 表側矯正の技術を応用し、歯の裏側に装置を取り付けて歯を動かします。装置が見えることはないため、矯正中の見た目が気になる方に向いています。 高い技術を要するため矯正にかかる費用は50~160万円ほどと表側矯正よりも高額になるケースが多いですが、治療期間は2~3年と大きな差はありません。 装置が歯の裏側につくためだ液による自浄作用を受けやすく、虫歯にかかりにくいメリットがあります。しかし、舌を傷つけやすかったり慣れるまでは発音しにくかったりと不便を感じることがあるでしょう。 マウスピース矯正 透明なマウスピースを用いて少しずつ歯を動かす矯正方法です。食事と歯磨きの際は取り外せるため、これまでと同じような生活を送れます。 矯正にかかる費用は27~110万円ほどで、使用するマウスピースの枚数によって費用が異なります。治療期間は2~3年ほどですが、マウスピースの装着時間によって前後することがあるでしょう。 大切な予定にあわせて取りはずせることや、透明で目立ちにくい装置がメリットに挙げられますが、徹底した自己管理が必要な矯正方法です。装着時間が短いと治療がうまく進まないことがあるため、注意が必要です。 セラミッククラウン セラミック製の被せ物を装着し、審美的な改善を図る治療です。矯正治療のように歯を動かさないため、比較的短い期間で治療が完了します。 治療にかかる費用は1本13~20万円ほどで、本数が増えるごとに費用がかさみます。治療期間は数ヶ月で終わることが多いため、歯並びの改善を急いでいる方でも受けやすいでしょう。 ただし、ガタガタの歯並びを根本的に改善する治療ではありません。審美的に改善したように「見せる」治療であるため、被せ物を外すと歯並びはそのままです。 まとめ 歯並びが悪くなる原因、その治療法について解説しました。悪い歯並びはそのままにしておいても自然に改善されることはありません。早めに相談しておくことで、治療を始めるまでに意識しておきたいことを聞けることもあるでしょう。歯並びでお悩みの方は、近くの歯科医院へ気軽に相談してみましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査し、一人ひとりに合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
- 歯列矯正は医療費控除の対象になる?申告のやり方や計算方法も解説します
- 歯列矯正は、決して安いとはいえない治療費を支払って受ける治療です。まとまった費用を準備できず分割払いをしたりデンタルローンを利用したりするなど、治療費の支払いによる負担を感じている方も少なくないでしょう。 しかし、歯列矯正が医療費控除の対象になることをご存じでしょうか。国が準備しているお得な制度をうまく利用して、医療費の負担を少しでも軽くしましょう。 そこで今回は、歯列矯正の医療費控除について解説します。申告の方法や還付金額の計算方法もあわせて解説するため、ぜひ参考にしてください。 令和6年分の申請は既に終了しておりますので、令和7年分申請の際にお役立ていただければ幸いです。 歯列矯正は医療費控除の対象になる? 歯列矯正は健康保険が適用されない自由診療のため、治療費が高額になりがちです。しかし、歯科治療にかかった治療費は、医療費控除の対象となります。 歯列矯正にかかる費用を少しでも抑えたい方へ 歯列矯正治療は高額になりがちですが、医療費控除をうまく活用することで経済的な負担を軽減できます。特に、大人の矯正治療と子どもの矯正治療では適用条件が異なるため、注意が必要です。 ここでは、大人・子どもの歯列矯正が医療費控除の対象となるのか、詳しく解説します。 大人の歯列矯正 原則として、歯科治療のために支払った費用が一般的に支出される水準を著しく超えない場合、大人の歯列矯正は医療費控除の対象となります。しかし、大人の矯正治療では、審美的な改善を目的としていることが多いため、一部の症例では対象外となることがあるでしょう。審美的な改善をともなう歯並び・噛み合わせの治療である場合、自分では判断が難しいことがあります。医療費控除を検討している方は、医療費控除の対象になるかかかりつけの医師に確認してみましょう。 子どもの歯列矯正 子どもの矯正治療は、発育や成長を阻害しないために行う不正咬合を改善することが目的の治療であることが多く、ほとんどの症例で医療費控除の対象になります。永久歯に生え変わり成人矯正と同じような治療を受ける場合でも、医療費控除の対象となるケースが多いでしょう。また、子どもの歯列矯正は一部の症例で健康保険が適用されます。条件をクリアする必要があるため、気になる方は医師へ相談してみましょう。 医療費控除の対象になる費用と対象にならない費用 実際の治療にかかった費用の他にも、いくつかの費用を「医療費」として計上できます。治療費の合計が多いほど還付される金額が大きくなるので、医療費として認められている費用をしっかりと把握して、含まれるものはすべて計上するようにしましょう。 ここでは、医療費控除の対象になる費用・対象にならない費用について解説します。 医療費控除の対象になる費用 医療費控除の対象となる費用は、以下のものが挙げられます。 実際の治療にかかった費用(検査・診断・装置料含む) 通院のための交通費 処方された薬代 痛み止めなど市販の薬代 歯列矯正にかかった費用には、検査・診断料や装置代も含まれます。毎月の処置代ももちろん医療費の対象となるため、領収書や明細書を保管しておきましょう。治療費のほかにも、通院のための交通費も「医療費」に含まれます。交通費など領収書が発行されないものは、医療費控除を申告する際にわかりやすいよう日付と費用などを記載したメモを残しておくとよいでしょう。 医療費控除の対象にならない費用 医療費控除の対象とならない費用は、以下のようなものです。誤って治療費に含まないよう、注意しましょう。 ガソリン代・駐車場代 分割払いの金利 通院のための交通費は医療費に含まれますが、公共交通機関を利用した場合に限られます。マイカーで通院した際のガソリン代や駐車場代は医療費に含まれません。また、デンタルローンやクレジット分割払いで発生した金利も含まれないため、注意が必要です。 医療費控除で戻ってくる金額はいくら? 医療費控除は、1年間に支払った医療費の合計が10万円を超える場合、確定申告を行うことで支払った一部の税金が戻ってくる制度です。医療費控除で戻ってくる金額はかかった治療費の総額や所得によって異なります。 ここでは、医療費控除で戻ってくる金額の計算方法を詳しく解説します。 医療費控除額の計算式 医療費控除は、医療費控除額に所得税率をかけた金額が戻ってきます。医療費控除額がそのまま戻ってくるわけではなく、金額が一律なわけでもありません。 医療費控除額の計算式は以下のとおりです。 実際に支払った医療費の合計-保険金などで補填される金額-10万円※=医療費控除額 ※総所得が200万円未満の場合は総所得の5% 実際に支払った医療費の合計が10万円未満の場合は、医療費控除を申告できません。また、医療費控除額の上限は200万円です。200万円を超えた分は医療費控除額に含まれず、支払った治療費が多ければ多いほど還付額が大きくなるわけではありません。 還付金の計算式 還付金とは、最終的に手元に戻ってくる金額のことです。還付金の計算式は以下のとおりです。 医療費控除額×所得税率=還付金 医療費控除額に、申告者の所得税率をかけた金額が戻ってきます。医療費控除は、生計をともにしている家族の医療費を合算して申告できます。そのため、家族のなかでも所得税率がもっとも高い方が申告すると、お得に還付金を受け取れます。所得税率は国税庁の公式サイトに記載されているため、気になる方は確認してみましょう。 医療費控除の申告のやり方 医療費控除は、条件をクリアすると自動で還付されるものではなりません。毎年2月16日~3月15日の間に行われる確定申告を通して税務署へ申告する必要があります。 医療費控除申告の流れは、以下のとおりです。 申告に必要な書類を準備する まずは医療費控除に必要な書類を準備しましょう。必要な書類は以下のとおりです。・給与所得の源泉徴収 ・医療費控除の明細書 ・医療費のお知らせ 医療費控除の明細書を記入する際に、医療費の領収書を手元に準備しておくとスムーズに進みます。申告者の給与を記載する項目や、保険で補填された金額を記載する項目があるため、源泉徴収票と医療費のお知らせもなくさないよう保管しておきましょう。 書類を作成する 申告に必要な項目を漏れなく入力します。記入漏れや内容に誤りがあると手続きがスムーズに行われないため、記入後はよく確認するようにしましょう。 税務署へ提出する 書類の準備ができたら期間内に税務署へ提出します。出向いて直接提出するか、郵送することもできます。ほかにも、e-taxを利用するとインターネットで簡単に申告できます。令和3年よりマイナポータル連携をすることで、申告の手続きがより簡単に行えるようになりました。詳しい内容は国税庁やデジタル庁の公式サイトを確認してみましょう。 医療費控除のポイントを押さえよう 医療費控除を受けるためには、まず確定申告を行う必要があります。医療費控除は申請をしなければ還付金を受け取れないため、以下のポイントをしっかり確認しておきましょう。 医療費の合計が10万円以上であること 家族全員分の医療費を合算できる(生計を一にしている場合) 公共交通機関の交通費が含まれるが、ガソリン代や駐車場代は含まれない 領収書や明細書を必ず保管すること 医療費控除申請のコツと注意点 確定申告でミスを防ぐために 医療費控除を申請する際に、申請書類の不備や入力ミスがあると還付が遅れる原因になります。特に注意すべきポイントとして、医療費控除の明細書をしっかりと記入し、源泉徴収票の情報と一致しているか確認しましょう。 電子申告(e-Tax)の活用 税務署に直接出向く方法もありますが、近年では**電子申告(e-Tax)**が普及しており、オンラインで簡単に申請できます。 メリット:書類提出が不要、還付が早い 準備物:マイナンバーカード、ICカードリーダー、マイナポータル登録 e-Taxを利用することで、わざわざ税務署に行かなくても済むため、多忙な方でも手軽に申告が可能です。 まとめ 歯列矯正の医療費控除について解説しました。医療費控除は申請するだけで支払った税金の一部が還付されるお得な制度です。申請方法も複雑ではないため、高額な治療費を支払った際は医療費控除を活用してみましょう。申請方法や詳しい内容が気になる場合は、歯科医院で相談してみると詳細を教えてもらえるかもしれません。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査し、一人ひとりに合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
- 矯正歯科を治療途中で変えることはできる?治療費はどうなる?手続きの方法も解説
- 矯正治療を受けている途中で、さまざまな事情から矯正歯科を途中で変えなければいけない状況になることがあります。その場合、治療や治療費はどうなるのか、どのように医院を変えるのかなど、不安になることがあるでしょう。 そこで今回は、矯正歯科を途中で変える場合の手続き方法や、変える場合のデメリットについて解説します。矯正歯科を変えたいと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。 矯正歯科を治療途中で変えることはできる? 矯正治療を始めたものの、さまざまな理由から医院を変えたいと感じることもあるでしょう。治療を始めた医院で最後まで治療を受けることが好ましいですが、途中で医院を変えることは可能です。 ただし、医院によって治療方針が異なるため、転院先で一から治療を始めなければならないケースも少なくありません。矯正治療中に医院を変える場合は、あらゆるリスクやデメリットを把握した上で、よく検討するようにしましょう。 矯正歯科を治療途中で変える場合のよくある理由 矯正治療は長期的な治療であることを理解した上で治療を始めるケースがほとんどですが、やむを得ない理由により転院することもあるでしょう。 矯正歯科を途中で変える場合によくある理由は、以下のようなものが挙げられます。 引っ越し 生活スタイルの変化 医師への不安感 では、それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。 ①引っ越し 転勤や結婚などで急に引っ越しが決まり、矯正歯科を途中で変えなければいけないことがあります。少し遠くなる程度であればゆっくり通院することもできますが、物理的に通院できない距離へ引っ越す場合は転院せざるを得ないでしょう。引っ越しする可能性がある場合は、なるべく早めに医師へ相談しておくと、転院時の手続きがスムーズに進みます。 ②生活スタイルの変化 仕事や学業など生活スタイルが変化し、診療時間内の通院が難しくなるケースがあります。矯正歯科医が常在していない医院では、とくにあわせることが難しくなるでしょう。通院できる日が少なくなると治療がスムーズに進まず、歯並びや噛み合わせに影響を与えてしまう可能性が高まります。無理に同じ医院へ通おうとせず、しっかりと通える医院へ変えることが賢明な判断となるケースも少なくないでしょう。 ③医師への不安感 医師を信じて矯正治療を始めたものの、通院しているうちに不信感が募ることがあります。説明を十分に受けられなかったり、治療の効果を感じられなかったりすると、「このまま治療を続けてもいいのかな……」と不安な気持ちになるでしょう。矯正治療は医師との相性がとても大切です。信頼できる医師のいる医院で治療を受けるため、途中で変えるケースも少なくないでしょう。 矯正歯科を途中で変える場合の手続き 矯正歯科を途中で変えるには、治療を受けている医院と、転院を考えている医院の両方で手続きを行う必要があります。治療を受けている医院へ転院の意を伝え、必要な書類を準備してもらいましょう。急な場合でも、矯正治療へ真摯に向き合っている医院であれば対応してもらえるでしょう。 また、治療途中のケースを受け入れていない医院があるため、事前に「治療途中」であることをきちんと伝える必要があります。指定された資料などがある場合は、治療を受けている医院へ準備をお願いしましょう。 転院先の医院を決める際に不安が残る場合は、治療を受けている医院に推薦してもらう方法があります。いずれも安易に決めてしまわず、よく検討した上で転院準備を進めましょう。 矯正歯科を途中で変える場合のデメリット 矯正治療は綿密な治療計画を立てた上で、少しずつ歯を動かす治療です。やむを得ない理由から矯正歯科を途中で変えることは仕方ありませんが、いくつかのデメリットがともなうことを理解しておきましょう。 矯正歯科を途中で変えるデメリットには、以下のような4つが挙げられます。 想定より費用がかかる場合がある メンテナンス不足による虫歯や歯周病のリスクがある 歯並びに悪影響を及ぼす可能性がある 治療期間が延びる可能性がある では、それぞれ詳しく見ていきましょう。 ①想定より費用がかかる場合がある 治療にかかる費用や期間、治療方針は医院によって異なります。そのため、治療を始めた医院ですでに治療費を支払っている場合でも、医院によっては返金に応じていないことが考えられます。また、転院先でも一から治療を始めることになったり、途中からの場合でも治療費の全額を負担しなければならなかったりと、想定よりも費用がかかってしまうことがあるでしょう。 ②メンテナンス不足による虫歯や歯周病のリスクがある 転院に時間がかかってしまうと、メンテナンス不足により虫歯や歯周病が進行してしまうことがあります。矯正治療中に虫歯や歯周病など他の治療が必要になった場合、状態によっては装置を取り外すこともあるでしょう。引っ越しなどが理由の転院では、忙しくなり通院を後回しにしがちですが、早めに治療を再開することが大切です。 ③歯並びに悪影響を及ぼす可能性がある しばらく治療を中断してしまうと、当初の治療計画通りには治療が進みません。予定していた時期に治療が完了しないこともあるでしょう。また、治療を中断している期間が長くなると、噛み合わせや歯並びに影響することがあります。再び歯並びが乱れることもあるため、計画的に転院するよう心がけましょう。転院に時間がかかることが予想できる場合は、事前に医師へ伝えておくと適切な処置を受けられることがあります。小さなことでも相談しておくと安心です。 ④治療期間が延びる可能性がある 転院のために治療を受けない期間が長くなると、当然ですがその期間は治療が進みません。中断した期間が長いと口内の環境が変化するため、治療期間が長くなることが考えられます。さらに、転院先の医院によっては一から治療を始めることもあり、完了までに時間がかかることがあるでしょう。 保定期間中に矯正歯科を途中で変えることはできる? 保定期間中に矯正歯科を途中で変えなくてはいけないケースもあるでしょう。保定期間中は矯正治療中ほど通院する必要がないため、転院の手続きも比較的スムーズに進むことがほとんどです。 保定期間中に引っ越しや生活スタイルの変化などで通院が難しくなっても、通うのをやめてしまわず転院手続きをしてしっかり後戻りを防ぐように努めるようにしましょう。保定期間中の過ごし方によって、矯正治療の仕上がりが左右することを意識して過ごすことが大切です。 矯正歯科を途中で変える際に失敗しないためのポイント 矯正治療を途中で変えなければならない状況に直面すると、不安が募るものです。特に「転院先をどのように選べばよいのか」「費用がどれくらいかかるのか」といった疑問が多いでしょう。ここでは、矯正歯科を途中で変える際に失敗しないためのポイントを詳しく解説します。 1. 転院先の選び方 矯正歯科を途中で変える際は、転院先を慎重に選ぶことが大切です。以下のポイントを押さえておきましょう。 矯正治療の実績が豊富かどうか 矯正治療は専門性が高く、医院ごとに技術力や対応力に差が出やすい分野です。転院先の実績や口コミをしっかり確認し、症例数が豊富な医院を選ぶことが重要です。公式サイトで症例写真や患者の声をチェックするのも良いでしょう。 使用中の装置に対応しているか 現在使用している矯正装置が特殊な場合やメーカーが限定されている場合、その装置に対応しているかどうかを必ず確認してください。対応していない場合、装置を一から作り直す費用がかかることもあります。 特に、マウスピース矯正やリンガル矯正など、特殊な矯正方法を採用している場合は注意が必要です。 治療計画の引き継ぎが可能か 転院する際には、治療計画書やレントゲン写真などを引き継ぐ必要があります。これらが適切に引き継がれないと、治療が一からやり直しになるリスクもあります。転院先が引き継ぎに慣れている医院であれば安心です。 医院の公式サイトやカウンセリング時に、転院経験が豊富かどうかを確認すると良いでしょう。 転院時にかかる費用を抑えるポイント 矯正治療を途中で変える際、費用面でも注意が必要です。少しでもコストを抑えるためには、以下の点を意識しましょう。 事前に返金ポリシーを確認する 現在の医院でどれだけの費用が返金されるかを確認しておきましょう。契約書に中途解約時の取り決めが記載されていることが多いため、一度契約内容を見直すことが大切です。 転院先の初診費用を抑える工夫 転院先の矯正歯科によっては、転院患者向けの特別プランや割引を設けているケースもあります。事前にカウンセリングや相談を受けておくと、治療費の見積もりが明確になり、費用負担を軽減できる可能性があります。 転院時のトラブルを避けるために 転院時には予期せぬトラブルが発生することもあります。以下のポイントを押さえて、スムーズな転院を目指しましょう。 現在の担当医師としっかり相談する 転院を決意する前に、現在の担当医師へ相談し、不安や疑問を解消しておきましょう。医師自身が転院をサポートしてくれるケースも多く、紹介状の準備や必要書類の整備をしてくれることもあります。 治療中断期間を最小限に 転院準備が整うまでの間、治療が中断しないよう計画的に進めることが大切です。特に、装置の調整やメンテナンスが必要なケースでは、中断期間が長いと歯並びに悪影響が及ぶことがあります。 新しい医院が決まる前に治療をストップしないよう、計画的に進めましょう。 転院前にチェックリストを作成しよう 矯正歯科を途中で変える際には、以下のチェックリストを活用して、スムーズな転院を実現しましょう。 現在の治療計画書やレントゲン写真の確保 返金ポリシーや解約条件の確認 転院先の治療方法や対応可否の確認 転院先の料金プランや追加費用の有無 事前カウンセリングの予約 まとめ 矯正歯科を途中で変える方法について解説しました。矯正治療は長い期間をかけて歯を動かすため、治療途中に環境が変化してしまうことも珍しくありません。急な転院にもスムーズに対応できるよう、流れを把握しておくことはとても大切です。不安なことがあれば、気軽に医師へ相談してみましょう。 表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査し、一人ひとりに合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。

